作品や放送局によっては、放送開始時刻から暫くCMを流してから本編放送開始、というケースも多く見られる。
また再放送にあたっては、再放送枠自体が通常の30分よりやや短い場合など、放送枠の都合上によりCM放送時間を捻出するためにOP・EDや次回予告、場合によっては本編の一部がカットされる事例がある。特に通常のフォーマットより本編が長めに制作された作品でこれが顕著になる。
制作過程
基本的な流れはアニメ#制作工程を参照。
企画
制作資金・スポンサー集め(民放テレビ局の場合)
発注
下請けとなる各種アニメ制作会社へ発注してアニメ制作を行う。フジテレビ制作『信長協奏曲』は、「テレビ局内の部署で直接制作」する、異例の制作体制を採用している[5]。
日本初の30分テレビアニメシリーズ[注釈 8]『鉄腕アトム』で、制作プロダクション主宰の手塚治虫が同時に原作者の立場であり、自身の作品のアニメ版著作権を放送局に売り渡すことに難色を示したことに放送局も同意し、その後も同じ方式が踏襲された。放送局が直接アニメ制作会社を子会社として設立するなどの方法で制作に関与したり、著作権を買い取ったアニメ番組も初期には存在したが、版権ビジネスが成立しないために現在では存在しない。
制作現場の空洞化およびその影響「アニメ制作の国際分業化」および「作画崩壊」も参照
コストカットや人手不足などの事情から、およそ40年前からアニメーションの実制作の少なからぬ部分(特にセルや背景の作画)が中国や韓国など日本国外の制作会社に外注されており、日本国内のコンテンツ産業はそれを支える根底の部分で空洞化が指摘されている。また、これにより作画の過程でキャラクターや作風まで知られることになるため、別作品で盗用されたり、作画監督への指示が十分に行き届かずに意図した通りの作画にならない崩壊も生じている。
2000年代に入り深夜アニメの本数が増加するに比例するかのように制作トラブルも増加傾向にあり、放送スケジュールにまで影響を及ぼす事例も相次いでいるのが現状である。
製作委員会詳細は「製作委員会方式」を参照
1980年代頃から出版社やレコード会社、広告代理店などがテレビ局の放送枠を買い取り、パッケージ販売を前提とした形態の作品が急増している。 題材は幅広く、多種多様なものが使用されている。 詳細はCategory:アニメのジャンルを参照。 作品によっては下記にある複数の層をターゲットとした作品も存在する。
題材
対象年齢層別の特徴
ファミリー・一般向けアニメ
年代や男女を問わず家族全員で鑑賞して楽しめる作品。基本的に嫌悪感を引き起こすような性的・暴力描写がなく健全な娯楽作品。長寿番組化されてレギュラー番組として定着している作品を残して数が少なくなっている。開始当初は子供向けや少年向けから転換した作品の方が圧倒的に多く、少女向けから転換した作品は、非常に少ない。
子供向けアニメ
視聴対象が主に中学生以下を対象として企画・製作され、制作費用はスポンサー企業が担うことが多い。子供の精神的成長は年単位で進むため作品企画時に玩具などの対象年齢が設定され、また原作や漫画版掲載の漫画雑誌などには対象年齢が明確に設定されている場合が多い。