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アニメーション > テレビアニメ
テレビ番組 > テレビアニメ
テレビアニメは、テレビ放送用に制作されるアニメーション作品およびテレビ番組を指す。「テレビアニメーション」の略語であり、さらに略して「TVアニメ」とも表記される。後述の通り制作側も「テレビまんが」などと呼んでいたため、高齢者の中には、テレビアニメを指してマンガと呼ぶ人もいる。
当記事では、とくにことわりがなければ主に日本の地上波テレビ局やBS・CS局のテレビ放送用に製作される商業アニメ作品(番組)について記述している。
概要向けのテレビアニメが1970年代の終盤あたりから増加し、21世紀に入るとハイターゲット向けが大半を占めている。
これはアニメを視聴して成長した層が増加したことによるもので、「アニメはおたくのもの」という認識が広まった[1][2]。
日本で標準的な事例としては、1回分を30分(CMなども含めたテレビ放送時間)とする連続作品として制作される。このパターンは『鉄腕アトム』(当時はテレビまんがと称された)に由来する。このほか、5分から15分の短編アニメ作品や、レギュラー放送番組の長編特別番組、単発の長編特別番組なども存在する。
野村総合研究所は、テレビアニメの録画率は他ジャンル番組と比べて際立って高く、特にBS放送で顕著になるという調査結果を発表している[3]。
インターネット配信が普及した現在でも「テレビ放送の実績が海外の視聴者には特別に映る」という理由から先行して有料配信の後、「海外戦略の為に宣伝」と位置づけてテレビ局の放送枠を購入して放送する事例もある[4]。
作品に関しては「日本のテレビアニメ作品一覧」を参照。 30分枠番組の構成はおおむね以下の通り(ここでは『マシュマロ通信』の本放送版を基本にして記述する)だが、作品によっては「実写パートとの混成」となるものもあり、下記のフォーマットと異なる場合もある。 基本的に本編(約24分)と、CM(約6分)の合計で30分となる。CMは15秒単位で制作されるため、各パートも15秒が基本単位で、警告(啓発)とアイキャッチの合計は15秒、テーマ曲は90秒(60秒・150秒)になる。 CM放送が放送法などの関連法令で禁じられている公共放送のNHKや、WOWOW・アニメ専門チャンネルなどの有料衛星放送においてもローカル局へ放送権を販売するなどの2次利用のため、上記のフォーマットを採用している。その場合、本来のCMの時間を視聴者から寄せられたイラストなどの紹介コーナーやミュージッククリップ、番組等の宣伝を加えて25 - 30分枠として放送している。
標準フォーマット
警告(啓発):5秒
ポケモンショック以降、「テレビを見るときは部屋を明るくして離れて見よう」など、登場人物から視聴者への呼びかけがある。ポケモンショック以前の番組の再放送でも字幕が表示されるようになる。これは同事件から長年が経った現在でも、少なくとも全日枠作品ではおおむね徹底されている。なお警告パートがない作品も多く、本編冒頭の字幕で挿入する・警告自体がない(特に深夜アニメ)・CMが警告を兼ねている例もある[注釈 1]。
常時接続の普及によりインターネット上で違法配信が問題視されるようになると、「インターネットへの無断アップロードは著作権法で禁止されている」旨の警告文が深夜アニメを中心に表示される(本編Aパートの冒頭で表示する場合もある)。
作品によっては「本作品はフィクションであり、実在の人物・事件とは関係ない」旨のテロップも表示されることがある。2020年代に入ると殆どの深夜アニメ作品で表示されている。
作品のジャンルに応じた特別な警告カットやテロップが挿入されるケースもある。
『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』では「ルールとマナーを守って楽しくデュエルしよう!!」というカットが表示された。
自動車の暴走描写がある『頭文字D』や『湾岸ミッドナイト』などでは「劇中の法律に違反する行為を真似しないように」などと表示される。
賭博を行う描写のある『賭ケグルイ』では「賭博行為は法律で禁止されている」旨のテロップが表示される。
登場人物の言動に差別用語やその他問題のある表現を含む場合、事前に「時代考証や作品の資料性を考慮して一部不適切な表現を含む」旨のテロップが表示される。
上記の「インターネットへの無断アップロード警告文」「フィクションである旨のテロップ」については、地上波や無料BS局では表示されるものの、AT-Xなどの有料CS放送やABEMA(旧・AbemaTV)などの配信サイトでは基本的に表示されない。
アバンタイトル:10秒
作品によって有無が異なる。ある場合はオープニング曲の前に数分程度の本編Aパートのイントロダクションが挿入される。毎回、作品解説の同じ映像が挿入されることもある。
オープニング主題歌(オープニングアニメーション):1分30秒