テレビアニメ
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全く使用されない場合や、A/Bパートに番組タイトルロゴを挿入する、A/Bパートのいずれかに挿入する、演出上の意図でCMに関係なく場面転換に挿入するなど様々である。同じ映像を使用するものや、内容に応じて準備された数種類の映像を使用する。CMのないNHKやAT-Xの放送分でも挿入されることがある。


CM2:1分30秒

アイキャッチ:5秒

本編Bパート:10分

エンディング主題歌(エンディングアニメーション):1分30秒

おおむ概ねの傾向はオープニング主題歌と同じであるが、毎回変わる担当スタッフや担当キャストクレジットは大抵はここで表示する。

エンディングアニメーション内に次回予告を挿入する例もある。

最終話にてエンディングアニメーション映像を新規に制作(大抵は作品の後日談か総集編的なもの)したり、専用のエンディング主題歌を用意する場合もある。


CM3:1分30秒

作品によってはそのまま次回予告へ入るために省略されるか、次回予告後に回されることもある。


次回予告:30秒

次回に放送される予定の映像を使用する。ただし、一部作品では本編の放送時間の関係上、先述のようにエンディングアニメーション内に次回予告映像もしくは次回タイトルを流すものも存在するほか、次回予告自体が存在しない作品もある。

近年では主にMBS製作作品の場合に改編期が迫ると新番組告知CMを放送する時間を捻出するため次回予告の放送時間を短縮したり、本編中では放送せずに正規サイズのものを各公式サイト・動画配信サイトで次回予告を公開する事例が増えている。


提供クレジット:10秒

エンドカード:5秒

作品によっては有無が異なる。同じ作品でも、挿入の有無は局により異なり、局ごとに別々の例もある。また、再放送にあたって新規に制作される作品もまれに存在する。


CM4:1分20秒

作品によってはエンディング主題歌を流した後か次回予告前後にCパート(短編アニメなど)やミニコーナーを挿入するものもある。

作品や放送局によっては、放送開始時刻から暫くCMを流してから本編放送開始、というケースも多く見られる。

また再放送にあたっては、再放送枠自体が通常の30分よりやや短い場合など、放送枠の都合上によりCM放送時間を捻出するためにOP・EDや次回予告、場合によっては本編の一部がカットされる事例がある。特に通常のフォーマットより本編が長めに制作された作品でこれが顕著になる。
制作過程
基本的な流れは
アニメ#制作工程を参照。

企画

制作資金・スポンサー集め(民放テレビ局の場合)

発注
下請けとなる各種アニメ制作会社へ発注してアニメ制作を行う。フジテレビ制作『信長協奏曲』は、「テレビ局内の部署で直接制作」する、異例の制作体制を採用している[5]

日本初の30分テレビアニメシリーズ[注釈 8]鉄腕アトム』で、制作プロダクション主宰の手塚治虫が同時に原作者の立場であり、自身の作品のアニメ版著作権を放送局に売り渡すことに難色を示したことに放送局も同意し、その後も同じ方式が踏襲された。放送局が直接アニメ制作会社を子会社として設立するなどの方法で制作に関与したり、著作権を買い取ったアニメ番組も初期には存在したが、版権ビジネスが成立しないために現在では存在しない。
制作現場の空洞化およびその影響「アニメ制作の国際分業化」および「作画崩壊」も参照

コストカットや人手不足などの事情から、およそ40年前からアニメーションの実制作の少なからぬ部分(特にセルや背景の作画)が中国韓国など日本国外の制作会社に外注されており、日本国内のコンテンツ産業はそれを支える根底の部分で空洞化が指摘されている。また、これにより作画の過程でキャラクターや作風まで知られることになるため、別作品で盗用されたり、作画監督への指示が十分に行き届かずに意図した通りの作画にならない崩壊も生じている。

2000年代に入り深夜アニメの本数が増加するに比例するかのように制作トラブルも増加傾向にあり、放送スケジュールにまで影響を及ぼす事例も相次いでいるのが現状である。
製作委員会詳細は「製作委員会方式」を参照

1980年代頃から出版社レコード会社広告代理店などがテレビ局の放送枠を買い取り、パッケージ販売を前提とした形態の作品が急増している。
題材

題材は幅広く、多種多様なものが使用されている。

詳細はCategory:アニメのジャンルを参照。
対象年齢層別の特徴

作品によっては下記にある複数の層をターゲットとした作品も存在する。
ファミリー・一般向けアニメ
年代や男女を問わず家族全員で鑑賞して楽しめる作品。基本的に嫌悪感を引き起こすような性的・暴力描写がなく健全な娯楽作品長寿番組化されてレギュラー番組として定着している作品を残して数が少なくなっている。開始当初は子供向けや少年向けから転換した作品の方が圧倒的に多く、少女向けから転換した作品は、非常に少ない。
子供向けアニメ
視聴対象が主に中学生以下を対象として企画・製作され、制作費用はスポンサー企業が担うことが多い。子供の精神的成長は年単位で進むため作品企画時に玩具などの対象年齢が設定され、また原作や漫画版掲載の漫画雑誌などには対象年齢が明確に設定されている場合が多い。一定の年齢に達すると(大きいお友達など除いて)作品に対する興味や関心が失われ、視聴をやめる(「卒業」する)ケースが多い。玩具展開と作品のストーリー展開が連動していることが多く、放送期間は1年間の作品が多い[注釈 9]児童向けドラマとして放送される特撮作品もテレビアニメと同じ部署が担当していることから、同様の形態を採っている。
少年向け少女向けアニメ
性別による身体的な特徴が発達し始め、子供から大人の身体に変化する思春期を迎える小学生高学年、中学生が主な視聴対象で、高校生以上を対象にした作品も増加し対象年齢層が広がっている。基本的に少年漫画[注釈 10]少女漫画を原作とする作品が主体である。戦闘要素を主としたものや、恋愛友情学校(学園)生活クラブ活動など、作品の舞台や主題として実生活で関心の高いものが扱われることが多い。1990年代頃までは全日帯に放送され、幼児や小学校低学年の視聴者が今よりも多かったことによる子供向けアニメとしての性格、シリアスな内容を含むことによるアニメオタク向けアニメとしての性格も兼ねていたが、全日帯アニメの衰退と深夜アニメネット配信への移行が進み、『進撃の巨人』『鬼滅の刃』など従来であれば全日帯であったであろう作品も深夜アニメとなっている。
男性向けアニメ
10代後半以上のアニメファン(アニオタ)男性を視聴対象に深夜アニメとして製作されることが多い。1970年代終盤以降のアニメの視聴層の高年齢化に伴い増加傾向にあり、日本で制作されるのが一般的になる。視聴層が限定されるマニアックな内容であることから、少年漫画青年漫画成人向け漫画ライトノベルコンピュータゲームアダルトゲームネット小説などを原作とする作品を主とする。全日帯に編成されるのは1980年代前半までであり、1980年代中盤から1990年代終盤まではOVAでの展開が主となり、深夜アニメとしての展開は2000年代以降からである。
女性向けアニメ
従来はアニメを見ないと思われていたF1層を対象に、フジテレビで2005年から深夜アニメ帯で『ノイタミナ』と呼ばれるアニメ枠で放送が始まった。少女向け作品と同様の少女漫画原作作品に加え、BL作品、女性漫画レディースコミックを原作とした作品もこのジャンルに加わる。また、2006年以降も同様の層を意識したアニメ放送枠が複数設けられている。アニメ化と実写映画、テレビドラマ化が同時に行われる事例がある。
放送枠
全日帯(6:00 - 24:00)詳細は「全日」を参照

この時間帯に本放送されるテレビアニメを当項では便宜上「全日枠アニメ」と呼ぶことにする。
プライムタイム(19:00 - 23:00)・ゴールデンタイム(19:00 - 22:00)

地上波キー局系列での19時台で放送作品は年々減少の一途を辿り、2019年秋改編でテレビ朝日系列にて放送されていた『ドラえもん』と『クレヨンしんちゃん』が土曜夕方へ時間変更となり、民放キー局で放送している19時台の新作アニメは一旦消滅したが[6][注釈 11]2020年秋改編でテレビ東京系列にて放送されている『ポケットモンスター(第7シリーズ)』が日曜夕方から金曜19時台に枠移動したため[注釈 12]、民放キー局で放送される19時台のアニメが約1年ぶりに復活する形となった。


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