テクノポップ
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P-MODELは平沢進が高校時代(1973年)から結成していたプログレッシブ・ロックバンドのマンドレイクが、電子音とバンドサウンドを同期させたスタイルに転じたものであったが、年代事にメンバーが変わり、ダークテクノ、ニューウェーブ、アジアンテクノと2000年に活動停止までテクノミュージックの追及を行った[注 6]演劇畑出身の巻上公一[注 7]を中心とし、劇団から転じて1978年に命名されたのがヒカシューであり、後に巻上公一とヒカシューはテクノ・ポップの枠にとどまらず、前衛音楽や前衛ロック、フリージャズの分野へと、大きく羽ばたいていった。プラスチックスは1976年に立花ハジメを中心としたファッションデザイナーらによって結成されたバンドで、のちのバブル期の日本を先取りしたような軽さをうち出し、米国にてツアーも行った[注 8]

ヒカシューの巻上公一曰く、YMOとテクノ御三家の明確な違いとして、YMOは松武秀樹がシンセのプログラミング等の機材セッティングを行い、機材もプロユースの物をリースしていたのに対し、テクノ御三家は自分達で購入可能な機材を揃え、全て自分達でやっていたとしている[17]。また、YMOとテクノ御三家はライバル関係のような状態だった為、別に仲が悪い訳では無かったが、当時は時代背景もありインタビューでお互いに悪口を言い合っていたという[注 9][17]
テクノ歌謡など
テクノ歌謡
詳細は「
テクノ歌謡」を参照歌謡界でもっとも初期にシンセドラム(en:Electronic drum)を使用した楽曲はピンク・レディーサウスポー」(1978年3月)であり、もっとも初期にYMOを「編曲」に起用したのは、近田春夫「エレクトリック・ラブ・ストーリー」(1979年)である。また沢田研二「TOKIO」や、筒美京平が初めて手がけた「テクノ歌謡」が、榊原郁恵の「ROBOT」(編曲:船山基紀、1980年6月1日)である。このあたりから「テクノ歌謡」は出現する[18]。この当時のシンセドラムは、アメリカのPOLLARD社のSYN-DRUMS。そして日本製のULT-SOUND(アルトサウンド)といった機材であり、本格的ドラムセットの体をなすというよりは、あくまでも効果音的な使われ方をしていた。今の電子ドラムのように「ドラム・セット」然とした電子ドラムの登場は、シモンズ(en:Simmons (electronic drum company))のシンセドラム(en:Electronic drum)の登場を待たねばならなかった。イモ欽トリオの「ハイスクールララバイ」(1981年)はミリオンセラーとなり、川上さんと長島さん「きたかチョーさんまってたドン」(1983年)ほか、当初コメディアンに多く楽曲が提供される。その後、アイドルの楽曲でもテクノポップ調の伴奏をバックに歌唱するスタイルが確立。のちにこれらは「テクノ歌謡」と呼ばれた。当初は打ち込み演奏+生演奏でニュー・ウェイヴやテクノを意識したものと定義された。
フューチャーポップ
詳細は「フューチャーポップ」を参照テクノを始めとするダンス・ミュージックにメロディアスな歌詞やシンセリード演奏を加えた派生音楽の1つ。SUPERCARの「YUMEGIWA LASTBOY(映画『ピンポン』の挿入歌)」が例である。他にRAM RIDER元気ロケッツなど。
チップチューン
チップチューンを演奏する際の機材構成の例。ゲームボーイ (1989年) の内蔵音源を楽器として使用。詳細は「チップチューン」を参照ファミリーコンピュータなどFM音源以前のゲーム機・PCの音源(PSG波形メモリ音源など)をメインに用いた電子音楽の1つ。日本では桃井はるこ(代表曲・「ワンダーモモーイ」「きみはホエホエむすめ」)や高橋名人(代表曲・「スターソルジャーのテーマ」)などのチップチューン伴奏によるテクノ歌謡が有名。
脚注[脚注の使い方]
注釈^ たとえば ⇒このサイトではELECTROの別名とされている。
^ エレクトロヒップホップビッグビートの派生ダンスミュージックであり、スタート段階ではアンダーグラウンド音楽として始まったものである。
^ 2009年のリマスター新装版ではタイトルを『TECHNO POP』に戻している。
^ ただし初期アルバムにおいてはテクノポップの曲もリリースしている。
^ 当時一般の間ではヤマハEOSシリーズすなわち「小室哲哉のキーボード」やローランドDTM音源がよく売れていた。
^ 現在はリーダーの平沢のみの核P-MODELと、元メンバー達が個々で活動している。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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