テイク・ザット
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ディスコ・ボーカルグループのタヴァレスが1975年に発表した、「イット・オンリー・テイクス・ア・ミニット」のカバー・バージョンをリリースすると、たちまちヒット曲となる。テンポが早く、ダンス調のこの曲はUKチャート7位をマークした。この動きから、次のバラードソング「ミリオン・ラヴ・ソングス」と「アイ・ファウンド・ヘヴン」は両方ともトップ20にランクインした。そしてバリー・マニロウドナ・サマーのヒットをカバーした「恋はマジック」をリリースすると大ヒットとなり、この4曲のヒットでテイク・ザットは公の場でパフォーマンスを行うようになる。1992年にはアルバム、『テイク・ザット&パーティ』をリリースした。

1993年は アルバム、『エヴリシング・チェンジズ』をリリース。このアルバムは、ダン・ハートマンの1979年のヒット曲をカバーした「リライト・マイ・ファイア」以外はほぼバーロウ単独で書いた楽曲で構成され(「エヴリシング・チェンジズ」はバーロウと外部ソングライターの共作)、ドナルドも「イフ・ディス・イズ・ラヴ」で作曲に関わった。このアルバムからの1stシングル、「いつも二人で」がUKチャート2位をマークすると、その次のシングル、「プレイ」が初めてUKチャート・ナンバー1を獲得する。それに続き、「リライト・マイ・ファイア」、「ベイブ」(しかし、この曲は・クリスマス・ナンバー1ソングを逃した)、そして「エヴリシング・チェンジズ」が1位をマークする。5枚目のシングル「ラヴ・エイント・ヒア・エニモア」はUKチャート3位を記録した。またダイアナ元妃との会談、エルトン・ジョンとのテレビ番組など、一時代を築いた。

1995年に『ノーバディ・エルス』をリリースし、このアルバムからのシングル「シュア」はUKチャート1位をマークすると、次のシングル「バック・フォー・グッド」はアメリカで最高7位[1]を記録した。日本ではフジテレビの深夜に放送されていた音楽番組BEAT UK』でも発表するシングルのほとんどが初登場No.1を獲得していた。この間も日本にプロモーションやライブで何度も来日している。
ロビー・ウィリアムズの脱退と解散

1995年7月にロビー・ウィリアムズがマネージャー、メンバーとの意見の食い違いからテイク・ザットを脱退する。テイク・ザットはそれでもアルバム、『ノーバディ・エルス』のプロモーション活動を続けた。特に人気のあった「ネヴァー・フォーゲット」をパフォーマンスし続け、日本にも4人で4度目の来日を果たし、国立代々木競技場にて2日連続のライブを行なった。しかし、これが解散前の最後のテイクザットとしての来日公演となってしまった。

ロビー・ウイリアムスなきテイクザットの行く末は、マネージャーのナイジェル・マーティン・スミスが初めから目論んでいた、ゲイリー・バーロウの単独ソロでの成功という方向性だった。1996年2月13日、テイク・ザットは解散を発表する。このニュースは世界中のファンの心に衝撃を与え、電話相談サービスが設けられたほどである。ファンの悲嘆は予想以上で、メンバーのハワード・ドナルドも自殺未遂をするほどの状況であった。

解散前最後のアルバムとして、1996年にベスト盤『グレイテスト・ヒッツ』をリリース。またこのアルバムに新曲「愛はきらめきの中に」が加えられ、最後のナンバー1シングルとなった。同曲はビー・ジーズの大ヒット曲でもある。
再結成

テイク・ザットはまだ終わっていない…新しいアルバムの製作にとりかかるよう、“合法的”に契約を結ぶ。

2005年11月16日、ITVに出演。解散時どのような気持ちであったか、また解散してから今までの10年間それぞれが何をしていたかなどをテーマにしたドキュメンタリー番組『Take That: For the Record』を放送(脱退したロビー・ウィリアムズも別撮りで出演)。この番組ではテイク・ザットの本音、関係者の暴露、共に共演したアーティストの暴露などが放送された。テイク・ザットはデビュー当時からマネージャーの「お酒、タバコはだめ、ガールフレンドは絶対につくらない」という方針に縛られていた。そんな中でロビーがドラッグアルコール中毒になったのは有名な話であった(関係者によると一番酷いときで1時間に2回コカインを使っていたという)。またハワードが「マネージャーは知らなかったけど、実際は何人もの女性と寝た」と暴露。当時共演していたある女性アーティストが「それは私。ロビーとも寝たわ」とコメントした。

11月26日には2006年からロビーを除く4人で再結成ツアー『ライヴ・イン・マンチェスター』を開始すると発表。


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