ティファニーで朝食を_(映画)
[Wikipedia|▼Menu]
□記事を途中から表示しています
[最初から表示]

興行収入 $8,000,000[3]
$14,000,000[3]
テンプレートを表示

『ティファニーで朝食を』(ティファニーでちょうしょくを、原題: Breakfast at Tiffany’s)は、1961年アメリカ合衆国ロマンティック・コメディ映画。監督はブレイク・エドワーズ、主演はオードリー・ヘプバーンジョージ・ペパード

原作であるトルーマン・カポーティ同名中編小説とは異なり、映画は主人公と語り手の作家の恋愛を中心に描いている。ヘプバーンの代表作の1本として知られており、この作品で清純派であるヘプバーンが清純でないホリーを演じたことで、映画の中の女性像をすっかり変えてしまった、アメリカ人の既存の価値観をことごとくひっくり返したとも言われている[4]
あらすじ

華やかな世界に憧れるホリー・ゴライトリーは、化粧室に行くと言っては小銭がないからと男性から50ドルをもらい、生計を立てていた。また収監中のマフィア、サリー・トマトと面会し、彼の話す「天気予報」をある弁護士に伝えることで多額の報酬を受け取っていた。アパルトマンには彼女の取り巻きの男達が訪れては騒動になっている。同じアパルトマンに自称作家のポール・バージャクが引っ越してくる。ポールが最後に出版したのは何年も前で、今は裕福なマダム「2E」の愛人をしていた。

ホリーはポールに兄フレッドの姿を重ね、また無邪気で奔放なホリーにポールは魅かれていく。しかし、ある日アパルトマンの前に佇む男がおり、2Eの夫が雇った探偵ではないかと疑うポールが男に近づくと、彼はテキサス獣医で姓をゴライトリーと言った。彼はホリーの夫であり、ポールは彼女の本名はルラメイで、不幸な生い立ちから14歳で結婚したことを知る。ホリーはポールに付き添って夫に別離を告げ、ポールとの親交を深める。ポールも2Eに関係を終わらせようと話し、引き止められるが断り別れを告げる。

ポールはホリーと共に訪れたティファニーで、おまけ玩具 ("Toy Surprise Inside") が付属することでもよく知られているクラッカー・ジャックというお菓子のおまけの指輪に刻印をしてもらうが、その後彼女は図書館で熱心に南米のことを勉強していた。なんとブラジルの大富豪ホセとの結婚が決まったと言い、喧嘩別れに終わる。その際、ポールはホリーに自分も他の男と一緒ならと化粧室へ行く際のチップを渡し去って行ってしまう。数か月後、ポールがホリーの家に招かれると、リオデジャネイロ行きを明日に控え、彼女はすっかり家庭的になろうとしていた。一方、ポールも作家として生計を立てられるようになっていた。ホリーが料理に失敗し、二人は外食に行くが、帰宅すると警官が待ち構えていた。

サリー・トマトの麻薬密売に加担したとして、ホリーは勾留され、さらに大々的に報道されてしまう。翌日、ポールの迎えで保釈され、猫と共にホテルへ身を隠すように告げられる。ホセからの家名に傷がつくいう理由で結婚は破談にするとの手紙をポールが読み上げる。しかし彼女は予定通りリオに行くと言って聞かず、私はこの猫と一緒で名前がない、とタクシーを停め外に逃がしてしまう。ポールはもう必要なくなったとティファニーで刻印をしてもらった指輪をホリーに投げつけ、彼女を残してタクシーから降りる。ホリーは指輪を指に嵌めるや否や涙ながらに逡巡し、タクシーを降りてポールを追う。雨の中で猫が見つかりポールとも再会し熱い抱擁を交わすのだった。
キャスト

役名俳優日本語吹き替え
フジテレビ日本テレビ版ソフト版
ホリー・ゴライトリーオードリー・ヘプバーン池田昌子
ポール・バージャクジョージ・ペパード金内吉男野沢那智
2Eパトリシア・ニール初井言栄谷育子沢田敏子
ドク・ゴライトリーバディ・イブセン塚本信夫小林修山野史人
O・J・バーマンマーティン・バルサム加藤正之阪脩稲葉実
ホセ・ダ・シルヴァ・ペレイラホセ・ルイス・デ・ヴィラロンガ(スペイン語版)立沢雅人納谷六朗田原アルノ
ティファニーの店員ジョン・マッギーヴァー(英語版)村松康雄
メグ・ワイルドウッドドロシー・ホイットニー沢田敏子雨蘭咲木子
ラスティ・トローラースタンリー・アダムス(英語版)宝亀克寿
司書エルヴィア・オールマン(英語版)すずき紀子
サリー・トマトアラン・リード(英語版)緑川稔藤本譲村松康雄
ストリッパービヴァリー・パワーズ台詞なし
シド・アーバッククロード・ストラウド宝亀克寿
猫オランジー原語版流用
ユニオシ, I.Y.ミッキー・ルーニー田中信夫緒方賢一辻親八
その他N/A勝田久
石森達幸
黒部鉄峰恵研
西村知道
島香裕
さとうあい
田原アルノ
古田信幸
種田文子
木藤聡子仲野裕
古田信幸
中澤やよい
遠藤純一
斎藤恵理
相楽恵美


フジテレビ版:初回放送・1978年3月10日『ゴールデン洋画劇場』21:00-22:54

日本テレビ版:初回放送・1995年1月20日『金曜ロードショー』21:03-22:54

ソフト版:2001年発売のDVDに初収録され、以降のソフト(BDなど)にも収録。配信にも使用。

スタッフティファニーの前で朝食を食べるオープニングシーンのオードリー・ヘプバーン

監督:ブレイク・エドワーズ

製作:マーティン・ジュロウ、リチャード・シェファード

脚本:ジョージ・アクセルロッド(英語版)

原作:トルーマン・カポーティ

撮影:フランツ・プラナー(英語版)、フィリップ・H・ラスロップ(クレジットなし)

美術:ハル・ペレイラ(英語版)、ローランド・アンダーソン(英語版)

編集:ハワード・スミス

特殊効果:ジョン・P・フルトン

セット:サム・カマー、レイ・モイヤー

衣装監督:イーディス・ヘッド

ヘプバーンの衣装:ユベール・ド・ジバンシィ

パトリシア・ニールの衣装:ポーリーン・トリジェール

録音:ヒューゴー・グレンツバック、ジョン・ウィルキンソン

音楽:ヘンリー・マンシーニ

主題歌『ムーン・リバー

作曲:ヘンリー・マンシーニ

作詞:ジョニー・マーサー

歌:オードリー・ヘプバーン


日本語版

字幕翻訳:
高瀬鎮夫

吹き替えフジテレビ日本テレビ版ソフト版
演出中野寛次伊達康将
翻訳飯嶋永昭岩佐幸子杉田朋子
調整前田仁信遠西勝三
選曲重秀彦N/AN/A
効果遠藤堯雄リレーションN/A
録音スタジオ・ユニ
制作担当神部宗之
菊地由香
プロデューサー富岡文枝金井芳広
門屋大輔
制作東北新社
フジテレビ日本テレビパラマウント

製作
映画化権

製作者マーティン・ジュロウとリチャード・シェファードは彼らのプロダクションで映画にできる作品を探していた[5]


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:198 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef