ティッシュペーパー
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第一次世界大戦中にアメリカのキンバリー・クラーク社が外科手術用脱脂綿の代用品として開発したセルコットンを由来とする[12]。吸収力を高めたものはガスマスクのフィルターとしても使用された。

1921年 - シカゴの発明家アンドリュー・オルソンが、 ポップアップ式の物を開発する[13]

1924年 - キンバリー・クラーク社がセルコットンの製造技術を転用し、コールドクリーム落とし用の使い捨てハンカチとしてティッシュペーパーを開発、「クリネックスティシュー」を発売した。以降アメリカではティッシュペーパー=クリネックスという名前が定着した。

1953年昭和28年) - 日本においてもティッシュペーパーが発売される。

1963年昭和38年) - 山陽スコット(現・日本製紙クレシア)が「スコッティ・トイレットティシュー75m」を発売。クリネックスよりもやや安価で、広く出回る。

1964年昭和39年) - 日本初の箱入りティッシュ(「クリネックス」と「スコッティ」[14])が発売される。「木島則夫モーニングショー」の生コマーシャルなどで、主婦層に認知されていった[15]

1985年に制定されたティシュペーパーのJIS規格は、品質が向上し規格存続の必要性がなくなったため、2004年に廃止された[16]

関連する製品

ウェットティッシュ - 拭き取り効果を高めるため、湿らせた状態としたティッシュ。プラスチックなどの密閉容器に入っている。消毒剤などが配合されている場合もある。ただしティッシュペーパーが木材パルプを原料とするところを、ウェットティッシュでは合成繊維不織布が一般的である。

おしりふき - 乳幼児のおむつ交換時や介護時に尻を拭くためのもので、さらに拭き取り効果を高め、衛生のために殺菌剤を配合したり、また悪臭を和らげるために香料を加えたりしたもの。用途上、トイレに流せるように作られている。

ちり紙 - 役割はほぼティッシュと同じであるが、トイレで使用することもある。ティッシュが普及する前はこちらが一般的であったが、水に浸すと簡単に破けるほか、古紙を原料としているため紙の質は不安定である。古紙再生の技術が向上した以降、トイレットペーパーにその役割を譲っている。

ハンドペーパー - 手を拭く目的の塵紙である。一般的に、古紙を原料としている、品質の低い固い紙である。

トイレットペーパー - 排泄に際して利用される紙。特に水洗トイレで使用することから、水に浸すと極めてほぐれやすくなる性質が強い(後述)。高度経済成長期以降の日本ではロール状となっているのが一般的だが、世界的に見ると前述のちり紙との境界があいまいなものを使っている地域もある。

出典^よくあるご質問 - 日本製紙クレシア
^ “雑貨工業品品質表示規程”. 消費者庁. 2024年5月5日閲覧。
^ “クラシアン_トイレのよくある質問”. 2021年1月24日閲覧。
^日本製紙クレシアFAQ
^ “疑問氷解:ティッシュが2枚重ねなのは?”. 毎日新聞. 2022年4月14日閲覧。
^ 商品に関する よくあるご質問(ネピア) - Q.ティシュが2枚重ねになっている理由を教えてください
^TBS「News Bird」
^紙についての豆知識
^ オイコノミア「“0円”のナゾ」(前編)
^ narinari.com ティッシュの街頭配布はアメリカで受け入れられるか。
^ ティッシュのポケットティッシュの枚数が減っている

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