ツーカー
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完全子会社化後は、携帯電話電話番号ポータビリティ(MNP)導入によりKDDIから他陣営へ顧客流出することの抑止と、ローミング先のボーダフォンジャパン(当時)における将来の3G移行を控え、ツーカー(PDC携帯電話)使用者のau携帯電話への移行により全国サービスの継続を図った。

2005年10月1日にツーカー3社がKDDIにより吸収合併され、ツーカー携帯電話はau携帯電話に順次移行していくことになり、「Tu-Ka by KDDI」(コーポレートイメージカラーは青のCIロゴの入った黄色)というブランド名が与えられ、これに伴い端末の新規開発・基地局の新規設置も打ち切られた。
サービス終了

合併後の2005年10月11日より、ツーカー電話の使用中の電話番号をそのまま用いauへ移行する契約変更制度が開始され、auへの巻き取り施策が開始された。ただし、KDDIの予想を超えた手続きの申し込みがあり処理が逼迫したため、手続き提供開始から1週間の同年10月18日より一時的に受付を中断した。11月2日より暫定的に受付を再開し、11月9日に正式に再開した。EZwebEメールアドレスは、EZweb@mailとEZweb@mail2に限り、2006年2月20日より引き継ぐことが出来るようになった。

2006年3月30日にKDDIは同年6月30日限りでツーカー電話の新規契約を終了すること、将来的にはサービス自体の廃止も視野に入れていることを発表した。ツーカー携帯電話のauへの巻き取りが加速する。

同年6月1日よりツーカープリペイドサービス(プリケー、プリティ)からauの通常契約へ同じ電話番号で契約変更が可能になった。変更時点でプリdeEZまたはプリdeメールを利用している場合は、Eメールアドレスを引き継げた。また、auぷりペイドへの同番移行も同年11月15日より可能となった。しかしツーカープリペイドサービスの解約後、auプリペイドサービスへ新規契約という形になり、プリdeEZ等は使えなくなった(2007年4月10日以前は登録済みの通話料の引継ぎもできなかった)。

2006年6月30日でツーカー電話の新規契約受付が終了した。同年12月7日には2008年3月31日限りでの電話サービスの終了が発表され、同年12月31日には機種変更向けのツーカー携帯電話の販売も終了した。

その後、auへの契約変更への巻き取り条件は徐々に改善された。当初はツーカーポイントの機種変更時使用不可かつメールアドレス移行不可、契約変更手数料(2835円)の負担が条件だったが、2007年1月以降これらはすべて撤廃された。2007年10月からは解約(MNP転出を含む)の際の定期契約解除料やMNP転出予約手数料の無料化、プリペイドサービスでの登録済み通話料残高の返金(1契約回線につき上限6万円)なども実施された。しかし、指定された無料交換機種の種類や在庫が少ないこと、移行特典が日を追うごとによくなること、その特典も店舗・電話応対者(実際は郵送)・訪問員によってバラツキがあるなどで、スムーズに移行出来ないという混乱も発生した。

2008年3月31日24:00(JST)ツーカー携帯電話はサービスそのものを終了した。前日の3月30日時点での残存契約数は約237,800件で、残存契約数のおよそ90%がプリペイド契約(約219,100件)だった。[12]なお、一部のサービス店舗はauショップへ転換している。停波後にはツーカー端末を使った通信や通話は行えなくなり、契約も強制的に解除される。auへの移行やMNPを利用したau以外の他キャリアへの移行などの契約変更は4月以降も継続することとなったが、MNPを利用したau以外の他キャリアへの契約変更は2008年6月30日をもって終了し、auへの番号・ポイントの移行も同年9月30日をもって終了した。

ツーカーサービス終了後、KDDIが有する1.5GHzの周波数帯域は3G携帯電話サービスの逼迫緩和用として転用することを総務省が明らかにしている。[13]。その後、一部の基地局設備跡地は2009年以降、UQコミュニケーションズモバイルWiMAX、もしくはauの4GLTEの基地局設備設置スペースへ転用されている。

なお、ツーカーグループ営業エリア外での旧「デジタルツーカー」営業エリアへのローミングはソフトバンクモバイルが継続していたため、停波後も2010年3月31日のソフトバンク2G携帯電話サービス終了までは旧「デジタルツーカー」区域にツーカー携帯電話を持ち込むと、通話は不能ではあるもののアンテナピクトが表示されていた。
オリジナルコンテンツ
funstyle
2001年6月発売のfunstyle TK11で始まった音楽配信サービス。「音楽配信」と称しているが、前後して商用化した
feel H"のSound Market・ドコモのM-Stage music、後の着うたフルのように音声圧縮による音声ファイルを配信するのではなく、着信メロディと同じくMIDIデータであり、編集機能により楽曲の一部を切り取り着信メロディとしての利用も可能である。特徴として内蔵チップのMIDIシーケンサーが最大14パート・64和音迄の演奏が可能で黎明期の通信カラオケと肩を並べるスペックであり、着信メロディとしては開始当時最高の性能であった。楽曲データのダウンロード機能を利用した同キャリアのカラオケ専門サイトも存在していた。
朝刊サービス・夕刊ツーカー
朝刊サービスは、読売新聞報知新聞が提供した52種類のニュースジャンルと16種類のジャンルからユーザーが好みのものを選ぶもので、朝6時に配信されていたメールマガジン。夕刊ツーカーは夕刊紙感覚で週3回(月・水・金)配信されていたメールマガジン。夕刊ツーカーに関しては伊集院光が編集長として毎回コラムを執筆していた。朝刊サービスは2004年10月15日、夕刊ツーカーは2001年10月31日開始。共に2006年9月29日終了。
ホームページ広場
2002年6月27日に始まった簡単に携帯上でホームページを作成できるサービス。1MBのスペースが用意され、カメラ付ケータイで撮った写真をサイト上にアップロードすることも可能だった。掲示板やページの解説や更新を案内する招待状システムが搭載されていた[14]。2006年8月31日新規受け付け終了。同年9月29日サービス終了。
Tu-Ka Messenger
TT21に搭載された。状態を知りたい「友達」を30人までリストに登録でき、そのうち6人までの状態をリアルタイムに知ることができる。

チャットでのメッセージ交換も可能。以後他社携帯等でも利用が出来るようになった。
スカイメールトリプル
通常のスカイメッセージの文字数を3倍送ることが出来た。
事業開始時期

旧ツーカーグループ

1994年4月 - ツーカーホン関西

1994年6月 - ツーカーセルラー東京

1994年7月 - ツーカーセルラー東海

旧デジタルツーカーグループ(後にJ-PHONE、Vodafone、ソフトバンクモバイルを経て現在はソフトバンク)

1996年1月 - デジタルツーカー九州

1996年5月 - デジタルツーカー中国

1996年12月 - デジタルツーカー東北、デジタルツーカー北海道

1997年1月 - デジタルツーカー北陸

1997年2月 - デジタルツーカー四国

サービス終了時点での営業地域

ツーカー東京(旧ツーカーセルラー東京)

群馬県栃木県茨城県埼玉県東京都千葉県神奈川県山梨県長野県


ツーカー東海(旧ツーカーセルラー東海)

静岡県愛知県三重県岐阜県


ツーカー関西(旧ツーカーホン関西)

滋賀県京都府大阪府兵庫県奈良県和歌山県


端末

主に、京セラ・三洋電機(大阪、携帯電話事業のみ後に京セラへ譲渡)・東芝(携帯電話事業は後に富士通と合弁し後の富士通モバイルコミュニケーションズ)の三社が端末を納入してきた(かつての納入会社としてはソニー三菱電機ケンウッドNEC富士通モトローラ・松下通信工業(現:パナソニック モバイルコミュニケーションズ)が挙げられる)。



TU-KAの端末例・TT02 東芝製 2000年

TU-KAの端末例・TS-01 三洋製 1999年

2003年以降に発売された機種

京セラ

TK31

TK40

TK41

ツーカーS(TK50)

TK51(同機がツーカーの最終機種(2005年8月発売))


東芝

TT31

TT32

TT41

TT51


三洋電機

TS31

TS41

型番ルール



TU-KAの端末例・TH-671 富士通製 1997年

TU-KAの端末例・TH291 ソニー製 1999年



TU-KAの端末例・TH371 東芝製 1997年

TU-KAの端末例・TH-391 東芝製 1999年

1999年11月以降に発売された端末では最初にツーカーのT、次に製造メーカーの頭文字が付き、二桁の数字で発売年とメーカーがその年内に何番目に発売した端末であるかを表す。たとえば、2001年に京セラが2番目に発売した端末は、TK12となる。ただし、TT01(1999年11月発売、新ルール適用第1号)・TS41(発売時期:2003.12)のように、12月に発売される端末は、翌年に分類されることもある。


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