ツォルフェアアイン炭鉱業遺産群
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1986年の操業停止の後、ノルトライン=ヴェストファーレン州が跡地を購入し、全体を産業遺産として保護の対象とし、用地の整理を開始した。当初予定した整備は1999年に終了し、2001年からは財団を設立して維持にあたっている。そして、2001年12月14日に、ユネスコの世界遺産に登録された。

その後は、世界遺産としての整備が進められ、ルール地方の産業遺産ルートの重点地区とされており、ヨーロッパ産業遺産の道のアンカーポイントにもなっている。整備の一環として、旧ボイラー工場がノーマン・フォスターの設計によって改修され、1997年から州のデザインセンターとして使用されている。また、2006年には、隣接地に、妹島和世西沢立衛によるユニットである SANAA が設計したデザイン学校のツォルフェアアイン・スクールが完成し、その形から、地元でツォルフェアアイン・クブス(キューブのこと)と呼ばれている。なお、デザイン学校の生徒が予定通り集まらなかったため、建物の大半はまだ利用されていないが、教育施設としての活用が検討されている。

2010年にエッセンが欧州文化首都に選ばれたのは、これらの成果が貢献している。また、同年には、ツォルフェアアイン・スクールを設計した SANAA がプリツカー賞を受賞している。
世界遺産
登録基準

この世界遺産は世界遺産登録基準のうち、以下の条件を満たし、登録された(以下の基準は世界遺産センター公表の登録基準からの翻訳、引用である)。

(2) ある期間を通じてまたはある文化圏において、建築、技術、記念碑的芸術、都市計画、景観デザインの発展に関し、人類の価値の重要な交流を示すもの。

(3) 現存するまたは消滅した文化的伝統または文明の、唯一のまたは少なくとも稀な証拠。

脚注[脚注の使い方]^European Route of Industrial Heritage



外部リンク

ツォルフェライン(Zollverein)










ドイツの世界遺産
文化遺産

アーヘン大聖堂

シュパイアー大聖堂

ヴュルツブルク司教館、その庭園群と広場

ヴィースの巡礼教会

ブリュールのアウグストゥスブルク城と別邸ファルケンルスト

ヒルデスハイムの聖マリア大聖堂と聖ミカエル聖堂

トリーアのローマ遺跡群、聖ペテロ大聖堂、聖母聖堂

ハンザ同盟都市リューベック

ポツダムとベルリンの宮殿群と公園群

ロルシュの修道院とアルテンミュンスター

ランメルスベルク鉱山、歴史都市ゴスラーとオーバーハルツ水利管理システム

バンベルク市街

マウルブロン修道院の建造物群

クヴェードリンブルクの聖堂参事会教会、城と旧市街

フェルクリンゲン製鉄所

ケルン大聖堂

ヴァイマル、デッサウ及びベルナウのバウハウスとその関連遺産群

アイスレーベンとヴィッテンベルクにあるルター記念建造物群

古典主義の都ヴァイマル

ベルリンのムゼウムスインゼル(博物館島)

ヴァルトブルク城

デッサウ・ヴェルリッツの庭園王国

僧院の島ライヒェナウ

エッセンのツォルフェアアイン炭鉱業遺産群

ライン渓谷中流上部

シュトラールズント歴史地区とヴィスマール歴史地区

ブレーメンのマルクト広場の市庁舎とローラント像

ドレスデン・エルベ渓谷

レーゲンスブルクの旧市街とシュタットアムホーフ

ベルリンのモダニズム集合住宅群

ムスカウアー公園/ムジャコフスキ公園(ポーランドと共有)

ローマ帝国の国境線(イギリスと共有)

アルプス山脈周辺の先史時代の杭上住居群(ほか5か国と共有)

アルフェルトのファグス工場

バイロイト辺境伯歌劇場

ベルクパルク・ヴィルヘルムスヘーエ

コルヴァイのカロリング期ヴェストヴェルクとキウィタス

ハンブルクの倉庫街とチリハウスを含む商館街

ル・コルビュジエの建築作品-近代建築運動への顕著な貢献-(ほか6か国と共有)

シュヴァーベンジュラにある洞窟群と氷河期の芸術

ヘーゼビューとダーネヴィアケの考古学的境界線群

ナウムブルク大聖堂

エルツ山地(クルスナホリ)鉱業地域(チェコと共有)

アウクスブルクの水管理システム

ヨーロッパの大温泉保養都市群(ほか6か国と共有)

ローマ帝国の国境線-ドナウのリーメス(西部分)(オーストリア、スロバキアと共有)

ダルムシュタットのマティルデの丘

シュパイアーヴォルムスマインツのユダヤ人共同体遺跡群

ローマ帝国の国境線-ゲルマニア・インフェリオルリーメス(オランダと共有)


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