オルガンを含む4管編成。100名必要。弦パートは細かく分割され、プルト毎に分かれている箇所が多いのが特徴。
編成表木管金管打弦 冒頭部のオルガンの低音は、LPレコード時代には録音技術者泣かせとして知られる一方、優秀録音盤がしばしばオーディオ機器のデモンストレーションに用いられた。 映画『2001年宇宙の旅』で、月・地球・太陽が直列するメインタイトルと、ヒトザルが骨を武器にすることに目覚める場面で第1部「導入部」が使われていることは非常によく知られている(そのあと、他の群れのボスザルを骨で殴って殺す場面へとつながる)。冒頭シーンを模倣し、日食などの天体現象を図案化したデザインがレコード・CDジャケットで多用されるほど、この映画が楽曲に与えた影響は強い。使用された演奏は、ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団によるデッカ盤だった。ウィーン・フィルとの共演を望み、デッカの録音技術に惚れ込んでいたというカラヤンが、それまで専属だったEMIと並行する形で契約した最初の録音である(ウィーン・フィルがデッカ専属だったため。また同時期にドイツ・グラモフォンとの録音も本格的に開始している)。映画で使用された冒頭部最後のパイプオルガンの和音は、録音会場となったウィーンのゾフィエンザールにオルガンが無かったため、郊外の小さな教会で収録しミキシングされた。キューブリック監督からの使用申請に対し、デッカの経営陣が指揮者・演奏団体を表記しないことを条件にしたため、映画が成功すると競合他社も争うようにこの曲のレコードを発売し、デッカは大変な損失を被った。カラヤンもデッカと製作会社MGMの告訴を検討したほどであった。最初に発売されたサウンドトラック盤にも、映画とはまったく違うカール・ベーム指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の録音が収録されていた(そのため、この演奏が映画でも用いられているという誤情報も一部流布した)が、最新のサウンドトラックCD (EMI、のちSONY) にはカラヤン指揮のデッカ録音があらためて収録されている(ただし、ジャケットには、英文表記ではVienna Philharmonicとなっているのに、日本語表記では「ベルリン・フィル」と誤記されているので、要注意)。 上記場面のパロディとして作られた『メル・ブルックス/珍説世界史PARTI』の該当シーンや、『バービー』の冒頭にも使われている。 日本では『2001年宇宙の旅』公開より遥か前の1943年、日本ニュース第179号において大東亜会議開幕のシーンでこの曲を使用していた。日本ニュースではこの曲を使っている場面がいくつか見られる。 この部分は、プロレス界ではリック・フレアーのテーマ曲として世界的に知られている(日本ではボブ・サップのテーマ曲)。リック・フレアーの娘であるシャーロット・フレアーのテーマ曲にもアレンジした形で使われている。 ポピュラー音楽では、1970年代のエルヴィス・プレスリーの公演のオープニングにしばしば使用されており、日本でも寺内タケシとブルージーンズがステージのオープニングに時折使用した他、1985年に嘉門達夫がリリースした『アホが見るブタのケツ』の冒頭部にも使用されている。「ビバ・エルビス」では本曲に「ザッツ・オーライト」などの掛け声や笑い声、ウッド・ベースや様々な曲のドラムをミックスし、ファンの掛け声や喚声、ラジオDJの言葉やエルビスを紹介するエド・サリヴァンらの声をサプリングしてオープニングに使用している。 1972年、ブラジル出身のジャズ・キーボード奏者 / アレンジャー、デオダートのアレンジによるクロスオーバー作品も、ポップスとしてヒットした。同様のアレンジは他にパーシー・フェイスやディープ・パープルも行っている。 高校野球の応援歌としてもPL学園高校が使用している。
Fl.3 (kl.Fl.1), kl.Fl.1Hr.6Timp.●Vn.116
Ob.3, e-H.1Trp.4他gr.Tr., Beck., Tgl., Glsp., Glck.(低E音)Vn.216
Cl.2, Es-Kl.1, Bkl.Trb.3Va.12
Fg.3, Kfg.1Tub.2Vc.12
他他Cb.8
その他Org., Hf.
冒頭部分について
2001年宇宙の旅『2001年宇宙の旅』予告編での使用
その他の使用例
外部リンク
ツァラトゥストラはこう語った 作品30の楽譜 - 国際楽譜ライブラリープロジェクト
表
話
編
歴
マクベス - ドン・ファン - 死と変容 - ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら - ツァラトゥストラはこう語った - ドン・キホーテ - 英雄の生涯 - ドナウ(未完)
標題付き交響曲
典拠管理データベース
全般
VIAF
国立図書館
フランス
BnF data
カタルーニャ
ドイツ
⇒イスラエル