古くはサハラ砂漠中央部と熱帯雨林域を除くアフリカ大陸全域、パレスチナからアラビア半島・インド・タジキスタンにかけて分布していた[3][9]。アジアでは、イラン中部を除いて絶滅している[6]。
インドに関しては、アフリカ産の個体を旧生息地に再導入する計画が行われている[14]。 頭胴長(体長)110 - 150センチメートル[7]。尾長60 - 90センチメートル[7]。肩高67 - 94センチメートル[9]。体重35 - 72キログラム[7][8](オス平均45.6s、メス平均37.2s[15])。体型は細い[5][4]。頸部から背にかけて体毛が伸長する[4]。毛衣は淡黄色で硬く、黒い斑点が点在する[4][9]。眼の内角から口にかけて、黒い筋模様が入る[5][8]。この筋模様(涙状斑)は、昼間の眩しさを和らげる働きがある、表情を際立たせるなどのに役立っている可能性がある[6]。尾には黒い帯模様が入り、先端の毛衣は白い[4][8]。 頭部は小型[5][8]。耳介は小型で、やや扁平[5]。虹彩は黄褐色で、瞳孔は丸い[4]。犬歯および歯根は小型だが、これにより鼻腔が広くなり呼吸量を増加させると共に獲物に噛みつきながら呼吸がしやすくなっている[5]。四肢は、細長い[4][5][8]。爪をおさめる鞘がなく、爪を部分的にしかひっこめることができない[6]。これにより爪がスパイクの役割をして、速く走ることに適している[5]。属名Acinonyxは「動かせない爪」の意だと考えられている[3]。 出産直後の幼獣は体長30センチメートル[5]。体重240 - 300グラム[8]。飼育下では平均463グラム[3]。生後3か月以内の幼獣は頸部から背にかけて、青灰色のたてがみ状の体毛で被われる[5][9]。
形態