チューリヒ
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これらの人たちはドイツ人が31,124人(8%)、続いてイタリア人が13,144人(3.4%)で大きなグループを構成している[3]。市域を含んだ郊外も含めた人口は119万人である[3]ヴィンタートゥールバーデン、ブルック(英語版)、シャフハウゼンフラウエンフェルトウスター、ヴェッツィコーン(英語版)、ラッパースヴィール=ヨーナ(英語版)、ツークなどの自治体を含めた大都市圏地域の人口は約183万人である[3]
言語

政府機関や出版物、ニュース、大学や学校、裁判所、劇場や様々な書類などにはスイス標準ドイツ語(英語版)が使われ、一方のもともとの話し言葉はチューリッヒドイツ語(英語版)(Zuriduutsch)が使われており、これらは多かれ少なかれ区別が付くがスイス・ドイツ語方言とは相互に理解出来、中世のアレマン語諸語にルーツがある。しかしながら、チューリッヒはスイスの中では重要な場所であることから住民や通勤者のすべての種類のドイツ語の方言を聞くことが出来る。2010年12月現在の統計では人口の69.3%はスイス・ドイツ語とスイス標準ドイツ語を使うダイグロシアで、家庭では母語としている。22.7%の住民は標準ドイツ語を家庭で使っている。2000年に行われた統計調査以降、英語話者は急激に増加し今では8.8%を占める。それに続きフランス語が4.5%、セルビア・クロアチア語が4.1%、スペイン語は3.9%、ポルトガル語が3.1%、アルバニア語が2,.3%を占めている。この調査では複数の選択が可能であり、人口の約20%の人々は家庭で2つもしくはそれ以上の言語を使用していることが判明した[36]
宗教

チューリッヒ宗教人口割合 - 2014 [37]
宗教パーセント
カトリック  30%
プロテスタント  26%
その他キリスト教徒  7%
イスラム教  5%
ユダヤ教  1%
その他  4%
記載無し  27%

フルドリッヒ・ツヴィングリが先導した宗教改革後はチューリッヒはスイスにおけるプロテスタントの中心であり、地元では福音の改革として知られている。1970年にはまだ人口の53%がプロテスタントで、その時点では40%はカトリックであった。それ以来、スイスの教会はカトリック教会とスイス改革派教会(英語版)が占めて来たが、常に減少し続けておりカトリックも1990年頃には減少が始まっている。その後の20年間でも両宗派は10%以上減らし2010年の統計では30%がカトリック、28%が福音改革派であった。1970年には僅かに2%のチューリッヒの住民が無宗派と宣言している。信徒の数を減らしている従来からの教会に対し無宗派の人たちは2000年には17%に増加し、ここ10年では25%以上に上っている。24-44歳の人々は高い傾向にある。チューリッヒの人口の5%はイスラム教徒で2000年より1%ほど僅かに減少している。ユダヤ教徒の人口は1970年以来、1%ほどで安定している[38]
その他

チューリッヒの失業率は2012年7月現在3.2%であった[39]

2008年の平均月収は税や社会保険料の差し引き前で7000スイスフランである[40]。2010年現在の直接的、間接的な州からの福祉的な給付は12,994ケースであった[41]
観光パラデ広場から見たバーンホフ通り

ほとんどのチューリッヒの名所はリマト川沿いとチューリッヒ中央駅チューリッヒ湖の間に位置している。旧市街の教会や家屋はこの地域に集まっており、ほとんどの高級店は有名なバーンホフ通り沿いに林立している。旧市街にあるリンデンホーフ(英語版)はローマ帝国時代の城で歴史的な場所であり、その後はカロリングの居城であった。
教会

グロースミュンスター
(英語版)  リマト川の東岸にある。800年頃カール大帝により創建[42]フルドリッヒ・ツヴィングリが司祭を務めた。


フラウミュンスター(英語版)  853年ルートヴィヒ2世(東フランク王)により創建。ロマネスク建築クワイヤは1250-1270年からで、マルク・シャガールのステンドグラスは1970年に設置されている。2004年に完全に改修された。


チューリッヒ聖ペーター教会(英語版)  8世紀から9世紀にまで遡る教会。有名な大時計が特徴的である。

博物館・美術館

チューリッヒ美術館 ? チューリッヒ美術館はKunsthaus Zurichとして知られており、ヨーロッパでも重要な美術館の一つである。世界でも最大規模のクラシック・モダンアート (Modern art) を収蔵する美術館でムンクピカソジョルジュ・ブラックアルベルト・ジャコメッティなどの作品がある。また、美術館は写真の大きなライブラリコレクションも特徴としている[43]


スイス国立博物館(英語版) ? 国立博物館(ドイツ語: Landesmuseum)では多くのスイスの文化や歴史的な背景を持つ展示品やイラストが展示されている。また、多くの古代の遺品にはステンドグラスや衣装、家具、武器などが含まれている。博物館はチューリッヒ中央駅の反対側に位置している[44]


センタール・コルビュジエ(英語版) ?チューリッヒ湖に面したチューリッヒホルンにある。ハイジウェーバー美術館とも呼ばれスイスの建築家ル・コルビュジエの作品に特化した美術館で、内部は彼自身が設計したものである。


リートベルク美術館 ?リートベルク博物館はガブラー通りに位置し、チューリッヒでも卓越した芸術や文化の宝庫である。中国の墓の装飾やチベットの陶器や宝飾品、インドの彫像などアジアの作品やアフリカの部族の仮面など世界の様々な作品が集められ展示されている。


チューリッヒデザイン美術館(英語版) ? 工業デザインやビジュアルコミュニケーション、建築や工芸品の美術館である。美術館はチューリッヒ大学の文化分析部門の一部である[45]


ハウス・コンストラクティフ(英語版) ? ハウス・コンストラクティフはスイスや国際的に広く知られたコンセプチュアル・アートやデザインに関する美術館で、チューリッヒの産業建築を証言するもので中央駅近くに立地する[46]


ベイヤー時計博物館(英語版) ? ベイヤー時計博物館は街の中心部にあり、様々な年代や種類の時計が展示されている。


チューリッヒのギルドハウス(英語版) ? ギルドハウス(ドイツ語: Zunfthaus)は大聖堂から下流側のリマート川に沿いに立地している。Zunfthaus zur Meisen(磁器、陶器の博物館)やZunfthaus zur Haue、Saffran、Schneidern、Schmiden、Zunfthaus zur Zimmerleutenなどの他にも様々ある。


チューリッヒトラム博物館(英語版) ? トラム博物館はチューリッヒ東郊のブルクヴィースにあり、チューリッヒの象徴でもある チューリッヒ市電(英語版)の歴史が1897年から今日まで展示されている。

公園

チューリッヒ動物園
(英語版) ? 動物園には260種2,200頭の動物が飼育されている。各種のヒョウやパンダやカワウソなどを動物園では観察することが出来る[47]


チューリッヒ旧植物園(英語版) ? 植物園には15,000種の植物や樹木があり、その中には300万もの植物が含まれている。植物園には南西アフリカやニューカレドニアなどで発見された多くの希少植物がある。植物園はチューリッヒ大学が所有している。


チューリッヒ中国庭園(英語版) - 中国庭園はチューリッヒの協力都市である昆明からチューリッヒの飲料水の供給や下水処理に関しての技術や専門的な支援を記念して寄贈されたものである。庭園は中国文化のメインテーマの表現の一つの手段で歳寒三友では一緒に寒い季節に立ち向かうという3つの植物、松、竹、梅が植えられている。


ユートリベルク ? 市の西側に位置し、海抜は813mで一番高い丘であり市街を見渡せる。頂上へはチューリッヒ中央駅から列車によって簡単に行けることが出来る[48]

建築88m[49]のサンライズタワー(2005)はここ20年では最初に認可された高層ビル。

他の都市と比べて高い建築物はチューリッヒでは少数である。自治体の建築規制(Article 9)[50]によって高い建物の建設は市の西側や北側では制限されている。産業地区であるアルシュテッテンやエリコンではビルの高さは80mまで許可されている(high-rise area I)。このエリアに隣接する、high-rise areas II、IIIでは40mまで許可されている。2000年頃から規制がより柔軟になり、高いビルが再び計画、建築されるようになった。「40mで十分」という最大の高さと高層建築のエリアの両方の削減したいという人々のイニシアチブは2009年11月29日、明らかに却下された[51]


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