チューリヒ
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頂上へはチューリッヒ中央駅から列車によって簡単に行けることが出来る[48]

建築88m[49]のサンライズタワー(2005)はここ20年では最初に認可された高層ビル。

他の都市と比べて高い建築物はチューリッヒでは少数である。自治体の建築規制(Article 9)[50]によって高い建物の建設は市の西側や北側では制限されている。産業地区であるアルシュテッテンやエリコンではビルの高さは80mまで許可されている(high-rise area I)。このエリアに隣接する、high-rise areas II、IIIでは40mまで許可されている。2000年頃から規制がより柔軟になり、高いビルが再び計画、建築されるようになった。「40mで十分」という最大の高さと高層建築のエリアの両方の削減したいという人々のイニシアチブは2009年11月29日、明らかに却下された[51]。チューリッヒでは現在、数十もの高層建築が建設中もしくは計画中でその中にはスイスで一番高い2011年12月に開業したプライムタワー(英語版)(126m)も含まれていた。 ミュンスター広場とギルドハウス
世界遺産

Enge AlpenquaiとGrosse Stadt Kleiner Hafnerの先史時代の集落はアルプス山脈周辺の先史時代の杭上住居群の一部としてユネスコ世界遺産として登録されている[52]
経済

チューリッヒは主要な金融センターであり世界都市である[6]。チューリッヒ都市圏(英語版)はスイス経済の中心で多くの国際的な企業が本拠地を置いている。チューリッヒにおいてもっとも重要な経済部門は、第三次産業であり、労働者の約5分の4が雇用されている。他の重要な産業には軽工業、機械、織物産業、観光などがある。ほとんどのスイスの銀行の本社はチューリッヒにあり、多くの外国の銀行もチューリッヒ都市圏に立地している。チューリッヒには1877年に設立されたスイス証券取引所があり、今日では世界でも4番目に傑出した証券取引所となっている。さらにチューリッヒは世界最大の金取引の中心でもある。スイス国内の50社の大企業のうち10社はチューリッヒに本社を置いており、その中にはアセア・ブラウン・ボベリUBS[53]クレディ・スイススイス・リーチューリッヒ保険が含まれる[54]
経済力への寄与

高い生活の質はチューリッヒの経済成長の理由として挙げられる。経営コンサルタント企業マーサー・ヒューマン・リソース・コンサルティングは長年、チューリッヒを世界でも高い質の生活の都市としてランク付けしてきた[9][10]。とくにチューリッヒは雇用、住居、余暇、教育、治安などで高い得点を得ている。地元の計画当局ははっきりと都市と娯楽の為のエリアは分けており、多くの保護された自然保護区がある[55]ベルンジュネーヴなどスイスの他の都市もトップ10のリストに含まれている。チューリッヒは海外駐在員のための最も物価が高い都市のリスト(英語版)でも上位に位置している。2008年にはチューリッヒは9位で、香港の後に位置しコペンハーゲンの前に位置していた。ヨーロッパでは3番目に物価が高い都市で、スイスではジュネーヴに次いで高い[56]。典型的なスイスの教育に対する高い投資や全てのレベルで高いスキルの労働者の提供はチューリッヒの利点であり、市内には2つの大きな大学が立地しており、卒業生や高い技術研究へのアクセスを可能にしている。この結果、市内には多くの多言語の人々や高いモチベーションの人々がおり、様々な企業や研究機関の立地に反映されている[55]
スイス証券取引所ゼルナウ通りに面したスイス証券取引所

スイス証券取引所はSIX Swiss Exchangeと呼ばれ、以前はSWXとして知られていた。スイス証券取引所は、国際的に活動しているいくつかの金融システムを運営する主要なグループである。virt-x (en) 、EUREX、Eurex US、EXFEED 、STOXXが含まれる。SWXで生み出される為替出来高は2007年には1兆7,804億9,950万スイスフランに上る。同時期に行われた取引数は3,533万9,296に達し、スイスパフォーマンス指数(英語版)(SPI)の時価総額は1兆3,599億7,620万スイスフランに達する[57][58]。スイス証券取引所の開設は150年以上前に遡る。従来からの立ち会い場での証券取引の仕組みはジュネーヴ(1850年設立)やチューリッヒ(1873年設立)、バーゼル(1876年設立)では1996年にすべて電子取引に置き換わっている。2008年以来、スイス証券取引所はSWX Group、SIS Group、Telekurs Groupの統合により SIX Groupの一部である。
教育・研究機関チューリッヒ大学の本館

チューリッヒでは20の大学やカレッジ、専門機関で6万人の学生が高等教育を受けており、スイスではもっとも有名な二つの大学はチューリッヒ市内に立地している。チューリッヒ工科大学 (ETH Zurich) は国立の大学で、チューリッヒ大学チューリッヒ州の管理の下にある。両大学は2007年に世界のトップ50の大学のリストに含まれていた[59]

チューリッヒ工科大学は1854年、スイス連邦により設立され1855年に工科大学として開学した。ETHは特に化学や数学、物理学の分野で名声があり同大学からは21名のノーベル賞受賞者を輩出している。ETHは常に大陸ヨーロッパではトップ大学としてランク付けされている[60]。ETHは2つのキャンパスで構成され、本館は市の中心部に位置し新しいキャンパスは郊外に位置している。チューリッヒ大学は1833年に設立されたが、それ自身の始まりは1525年に遡りスイスの宗教改革者フルドリッヒ・ツヴィングリが創設した神学校を元にしている。今日では24,000人の学生を有し、毎年1,900人が卒業している。チューリッヒ大学はスイスでは一番大きな大学で、スイスのどこの高等教育機関のなかでも幅広い学部やコースを提供している。教育学のカレッジやスイス応用科学大学(英語版) (ZHAW)、チューリッヒ芸術大学 (ZHdK)の3つのトップクラスの専門校があり、応用研究と開発を提供することによりチューリッヒの知識と研究の柱の名声に貢献している。チューリッヒにはまた知識とイノベーションのコミュニティ(気候変動の緩和と適応に関するもの)の中心である欧州工科大学(英語版) が一緒に立地している[61]
メディア

多くのスイスの大手メディアの本社がチューリッヒには置かれており、タミディア(英語版)(tamedia)やリンギア(英語版)(Ringier)、ノイエ・チュルヒャー・ツァイトゥング(NZZ-Verlag])などがある。スイスにおいてチューリッヒはドイツ語圏のメディアの立地に関して重要な場所の一つである。
テレビ・ラジオスイス放送協会のビル

スイスの公共放送であるスイス放送協会(Schweizer Fernsehen)は オエリコン駅北側のライトシェンバッハ地区にある。地域の民放テレビ局であるテレチュリ(英語版)(TeleZuri)の本社はエッシャー・ウィッズ広場近くにあり、 "Star TV"や"u1" 、"3+"はシュリーレン(英語版)にある。スイス・ドイツ語の公共ラジオ放送であるスイスラジオDRS(英語版)もチューリッヒに立地している。チューリッヒの民放ラジオ局にはリマト通り "Radio 24"、ゼーフェルトのクロイツ通りにある"Energy Zurich" 、"LoRa" 、 "Radio 1"などがある。チューリッヒには特定の期間だけ放送を行っているラジオ局もあり、"CSD Radio"は5月・6月、 "Radio Streetparade"は7月・8月、"rundfunk.fm"は8月・9月などである。
新聞

スイスでは知られたチューリッヒで発行されているノイエ・チュルヒャー・ツァイトゥング、ターゲス・アンツァイガー(英語版)、Blickの日刊の3つの大きな新聞社がある。3つの新聞社は日曜版も発行しており、 それぞれ"NZZ am Sonntag"、"SonntagsZeitung" 、"SonntagsBlick"が発行されている。3つの主要日刊紙の他にフリーペーパーが広く広まっており、20 Minutenは平日の朝に発行されている。
文化2008年のチューリッヒ映画祭

チューリッヒには豊かな文化の伝統があり質の高い博物館や美術館が立地しており、名の知れた室内管弦楽団や交響楽団、重要な劇場がある[62]

チューリッヒ映画祭は2005年に始まった映画祭で、ここ何年かでスイス国内や国際的な映画祭として認められてきている。映画祭は11日間の映画祭ではスターや新しい才能を引きつけ、国際的に人気のある作品を賞賛している[63]2008年のチューリッヒのストリートパレード


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