チューリッヒ
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また、美術館は写真の大きなライブラリコレクションも特徴としている[43]


スイス国立博物館(英語版) ? 国立博物館(ドイツ語: Landesmuseum)では多くのスイスの文化や歴史的な背景を持つ展示品やイラストが展示されている。また、多くの古代の遺品にはステンドグラスや衣装、家具、武器などが含まれている。博物館はチューリッヒ中央駅の反対側に位置している[44]


センタール・コルビュジエ(英語版) ?チューリッヒ湖に面したチューリッヒホルンにある。ハイジウェーバー美術館とも呼ばれスイスの建築家ル・コルビュジエの作品に特化した美術館で、内部は彼自身が設計したものである。


リートベルク美術館 ?リートベルク博物館はガブラー通りに位置し、チューリッヒでも卓越した芸術や文化の宝庫である。中国の墓の装飾やチベットの陶器や宝飾品、インドの彫像などアジアの作品やアフリカの部族の仮面など世界の様々な作品が集められ展示されている。


チューリッヒデザイン美術館(英語版) ? 工業デザインやビジュアルコミュニケーション、建築や工芸品の美術館である。美術館はチューリッヒ大学の文化分析部門の一部である[45]


ハウス・コンストラクティフ(英語版) ? ハウス・コンストラクティフはスイスや国際的に広く知られたコンセプチュアル・アートやデザインに関する美術館で、チューリッヒの産業建築を証言するもので中央駅近くに立地する[46]


ベイヤー時計博物館(英語版) ? ベイヤー時計博物館は街の中心部にあり、様々な年代や種類の時計が展示されている。


チューリッヒのギルドハウス(英語版) ? ギルドハウス(ドイツ語: Zunfthaus)は大聖堂から下流側のリマート川に沿いに立地している。Zunfthaus zur Meisen(磁器、陶器の博物館)やZunfthaus zur Haue、Saffran、Schneidern、Schmiden、Zunfthaus zur Zimmerleutenなどの他にも様々ある。


チューリッヒトラム博物館(英語版) ? トラム博物館はチューリッヒ東郊のブルクヴィースにあり、チューリッヒの象徴でもある チューリッヒ市電(英語版)の歴史が1897年から今日まで展示されている。

公園

チューリッヒ動物園
(英語版) ? 動物園には260種2,200頭の動物が飼育されている。各種のヒョウやパンダやカワウソなどを動物園では観察することが出来る[47]


チューリッヒ旧植物園(英語版) ? 植物園には15,000種の植物や樹木があり、その中には300万もの植物が含まれている。植物園には南西アフリカやニューカレドニアなどで発見された多くの希少植物がある。植物園はチューリッヒ大学が所有している。


チューリッヒ中国庭園(英語版) - 中国庭園はチューリッヒの協力都市である昆明からチューリッヒの飲料水の供給や下水処理に関しての技術や専門的な支援を記念して寄贈されたものである。庭園は中国文化のメインテーマの表現の一つの手段で歳寒三友では一緒に寒い季節に立ち向かうという3つの植物、松、竹、梅が植えられている。


ユートリベルク ? 市の西側に位置し、海抜は813mで一番高い丘であり市街を見渡せる。頂上へはチューリッヒ中央駅から列車によって簡単に行けることが出来る[48]

建築88m[49]のサンライズタワー(2005)はここ20年では最初に認可された高層ビル。

他の都市と比べて高い建築物はチューリッヒでは少数である。自治体の建築規制(Article 9)[50]によって高い建物の建設は市の西側や北側では制限されている。産業地区であるアルシュテッテンやエリコンではビルの高さは80mまで許可されている(high-rise area I)。このエリアに隣接する、high-rise areas II、IIIでは40mまで許可されている。2000年頃から規制がより柔軟になり、高いビルが再び計画、建築されるようになった。「40mで十分」という最大の高さと高層建築のエリアの両方の削減したいという人々のイニシアチブは2009年11月29日、明らかに却下された[51]。チューリッヒでは現在、数十もの高層建築が建設中もしくは計画中でその中にはスイスで一番高い2011年12月に開業したプライムタワー(英語版)(126m)も含まれていた。 ミュンスター広場とギルドハウス
世界遺産

Enge AlpenquaiとGrosse Stadt Kleiner Hafnerの先史時代の集落はアルプス山脈周辺の先史時代の杭上住居群の一部としてユネスコ世界遺産として登録されている[52]
経済

チューリッヒは主要な金融センターであり世界都市である[6]。チューリッヒ都市圏(英語版)はスイス経済の中心で多くの国際的な企業が本拠地を置いている。チューリッヒにおいてもっとも重要な経済部門は、第三次産業であり、労働者の約5分の4が雇用されている。他の重要な産業には軽工業、機械、織物産業、観光などがある。ほとんどのスイスの銀行の本社はチューリッヒにあり、多くの外国の銀行もチューリッヒ都市圏に立地している。チューリッヒには1877年に設立されたスイス証券取引所があり、今日では世界でも4番目に傑出した証券取引所となっている。さらにチューリッヒは世界最大の金取引の中心でもある。スイス国内の50社の大企業のうち10社はチューリッヒに本社を置いており、その中にはアセア・ブラウン・ボベリUBS[53]クレディ・スイススイス・リーチューリッヒ保険が含まれる[54]
経済力への寄与

高い生活の質はチューリッヒの経済成長の理由として挙げられる。経営コンサルタント企業マーサー・ヒューマン・リソース・コンサルティングは長年、チューリッヒを世界でも高い質の生活の都市としてランク付けしてきた[9][10]。とくにチューリッヒは雇用、住居、余暇、教育、治安などで高い得点を得ている。地元の計画当局ははっきりと都市と娯楽の為のエリアは分けており、多くの保護された自然保護区がある[55]ベルンジュネーヴなどスイスの他の都市もトップ10のリストに含まれている。チューリッヒは海外駐在員のための最も物価が高い都市のリスト(英語版)でも上位に位置している。2008年にはチューリッヒは9位で、香港の後に位置しコペンハーゲンの前に位置していた。ヨーロッパでは3番目に物価が高い都市で、スイスではジュネーヴに次いで高い[56]。典型的なスイスの教育に対する高い投資や全てのレベルで高いスキルの労働者の提供はチューリッヒの利点であり、市内には2つの大きな大学が立地しており、卒業生や高い技術研究へのアクセスを可能にしている。この結果、市内には多くの多言語の人々や高いモチベーションの人々がおり、様々な企業や研究機関の立地に反映されている[55]
スイス証券取引所ゼルナウ通りに面したスイス証券取引所

スイス証券取引所はSIX Swiss Exchangeと呼ばれ、以前はSWXとして知られていた。スイス証券取引所は、国際的に活動しているいくつかの金融システムを運営する主要なグループである。virt-x (en) 、EUREX、Eurex US、EXFEED 、STOXXが含まれる。SWXで生み出される為替出来高は2007年には1兆7,804億9,950万スイスフランに上る。同時期に行われた取引数は3,533万9,296に達し、スイスパフォーマンス指数(英語版)(SPI)の時価総額は1兆3,599億7,620万スイスフランに達する[57][58]。スイス証券取引所の開設は150年以上前に遡る。従来からの立ち会い場での証券取引の仕組みはジュネーヴ(1850年設立)やチューリッヒ(1873年設立)、バーゼル(1876年設立)では1996年にすべて電子取引に置き換わっている。2008年以来、スイス証券取引所はSWX Group、SIS Group、Telekurs Groupの統合により SIX Groupの一部である。
教育・研究機関チューリッヒ大学の本館

チューリッヒでは20の大学やカレッジ、専門機関で6万人の学生が高等教育を受けており、スイスではもっとも有名な二つの大学はチューリッヒ市内に立地している。チューリッヒ工科大学 (ETH Zurich) は国立の大学で、チューリッヒ大学チューリッヒ州の管理の下にある。両大学は2007年に世界のトップ50の大学のリストに含まれていた[59]

チューリッヒ工科大学は1854年、スイス連邦により設立され1855年に工科大学として開学した。ETHは特に化学や数学、物理学の分野で名声があり同大学からは21名のノーベル賞受賞者を輩出している。ETHは常に大陸ヨーロッパではトップ大学としてランク付けされている[60]。ETHは2つのキャンパスで構成され、本館は市の中心部に位置し新しいキャンパスは郊外に位置している。チューリッヒ大学は1833年に設立されたが、それ自身の始まりは1525年に遡りスイスの宗教改革者フルドリッヒ・ツヴィングリが創設した神学校を元にしている。


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