チャールズ3世
[Wikipedia|▼Menu]
□記事を途中から表示しています
[最初から表示]

日本からは秋篠宮文仁親王同妃紀子が参列した[46]。また、天皇徳仁皇后雅子からの祝電が送られた[47]。式典には王族に加え、首相経験者及び各国の君主や首脳ら2千人超が参列した。ウクライナ侵略に伴い英国政府の制裁対象になっているロシアベラルーシは招待されなかった。式典では、国王チャールズ3世は英国とイギリス連邦の統治を「厳粛に約束する」と宣誓した。イングランド国教会における最高位聖職者カンタベリー大主教のジャスティン・ウェルビーからイギリス王室の至宝「聖エドワード王冠」を授かり、妻のカミラ王妃も冠をかぶった。最も神聖とされる君主に聖なるを塗る儀式も執り行われた。また、国王の意向でキリスト教以外の宗教代表が初めて式の進行に携わった。ヒンドゥー教徒であるリシ・スナク首相が聖書朗読を行い、女性聖職者が新約聖書の一部を読み上げるなど「多様性」を重視する試みを打ち出した。式典終了後、国王・王妃は歴代国王が使用した豪壮な馬車「ゴールド・ステート・コーチ」に乗り、バッキンガム宮殿に戻った。馬車に随伴して計7千人のイギリス軍兵士らがパレードした。その後、国王は王妃らと宮殿のバルコニーに現れ、集まった国民に手を振った。軍楽隊や騎兵隊、700年の歴史を持つ木製の戴冠式用椅子、国王に油を塗るための古いスプーンなど多くの伝統や道具が用いられた。英国の戴冠式は、王位継承に伴い君主が王冠をかぶる伝統儀式で過去約1千年にわたって開かれてきたが、記録的なインフレーションによる国民の生活苦に配慮し、母・エリザベス2世の式典より招待客数を減らして時間を短縮するなど簡素化が図られた[48][49]

2024年1月、前立腺肥大症の治療を受けていたチャールズの、健康上の問題が公に表面化。同年2月5日夜、がんと診断されたと発表。また、ベル麻痺を特徴とする健康危機と戦っていることを、王室内部関係者が報告。チャールズは、表だった公務を停止し、集中的な治療を開始した。2024年4月26日、治療と並行し公務に復帰すると発表された[50]
その他のスキャンダル

1992年、ダイアナ妃との離婚が発表されてから間もない頃、チャールズがカミラに「君の
ズボンのなかで暮らしたい」と言うと、カミラは「パンツになりたいの?」と聞き返し、そしてチャールズが「神様お許しください、僕は君のタンパックスタンポン)」になりたい」などと発言した「タンパックス・ゲート(またの名をカミラ・ゲート) (en:Tampongate scandal) 」とも呼ばれるカミラとの会話テープが、オーストラリアドイツのメディアでは全部、母国イギリスでは部分的に放送され、暴露された[51][52][53][54]

サンデー・タイムズは2022年7月31日、チャールズが2013年ごろ、ウサマ・ビン・ラディン容疑者の異母兄弟から、100万ポンドの寄付を受け取ったと報じた[55][56]。この際、チャールズは、側近の忠告をまったく聞き入れなかったという[57]

訪日歴

皇太子時代に以下の計5回、訪日している[58]

1970年昭和45年): 日本万国博覧会(大阪万博)視察のため。

1986年(昭和61年): 公賓として(ダイアナ妃同伴)。

1990年平成2年): 天皇明仁即位の礼への参列のため(ダイアナ妃同伴)。

2008年(平成20年): 「日英修好通商条約調印150周年」にあたり公賓として(カミラ夫人同伴)。

2019年令和元年): 天皇徳仁即位の礼への参列のため。

称号・呼称詳細は「チャールズ3世の称号と栄典(英語版)」を参照2022年9月に発表されたチャールズ3世のロイヤル・サイファー。テューダー王冠を戴いている。[59]
イギリスにおける称号・呼称

チャールズ3世は、イギリスを含め15の国家(英連邦王国)の国王・元首かつコモンウェルス首長イギリス連邦の長)、イングランド国教会首長(信仰の擁護者)である。そして、英連邦王国(レルム)各国で異なる正式称号を所有している。

そのうち、イギリス(王室属領海外領土も含む)における正式称号は以下のものである。

His Majesty Charles the Third, by the Grace of God, of the United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland and of His other Realms and Territories, King, Head of the Commonwealth, Defender of the Faith.

直訳「神の恩寵による(英語版)、グレートブリテンおよび北部アイルランド連合王国ならびにその他のレルムおよび領域の国王、コモンウェルス首長、信仰の擁護者たるチャールズ3世陛下」


呼称の変遷

1948年11月14日 - 1952年2月6日(7000300000000000000?3年84日)

チャールズ・オブ・エディンバラ王子殿下 (His Royal Highness Prince Charles of Edinburgh)


1952年2月6日 - 2022年9月8日(7001700000000000000?70年234日)

コーンウォール公爵殿下 (His Royal Highness The Duke of Cornwall)


スコットランドにおける呼称:1952年2月6日 - 2022年9月8日(7001700000000000000?70年234日)

ロスシー公爵殿下 (His Royal Highness The Duke of Rothesay)


1958年7月26日 - 2022年9月8日(7001640000000000000?64年64日)

プリンス・オブ・ウェールズ殿下 (His Royal Highness The Prince of Wales)

正式称号:
プリンス・オブ・ウェールズ及びチェスター伯爵コーンウォール公爵ロスシー公爵キャリック伯爵バロン・オヴ・レンフルー、ヘブリディーズ諸島領主(英語版)、スコットランド公(英語版)及びスコットランド大家令(英語版)、ガーター勲章ロイヤル・ナイト・コンパニオン、シッスル勲章ロイヤル・ナイト・コンパニオン、バス勲章ナイト・グランド・クロス、メリット勲章メンバー、オーストラリア勲章ナイト、女王功績勲章コンパニオン、枢密顧問官、女王陛下付侍従武官、チャールズ・フィリップ・アーサー・ジョージ王子殿下
(His Royal Highness The Prince Charles Philip Arthur George, The Prince of Wales and The Earl of Chester, The Duke of Cornwall, The Duke of Rothesay, The Earl of Carrick, The Baron of Renfrew, Lord of the Isles, The Prince and Great Steward of Scotland, Royal Knight Companion of the Most Noble Order of the Garter, Royal Knight Companion of the Most Ancient and Most Noble Order of the Thistle, Knight Grand Cross of the Most Honourable Order of the Bath, Member of the Order of Merit, Knight of the Order of Australia, Companion of the Queen's Service Order, Member of Her Majesty's Most Honourable Privy Council, Aide-de-Camp to Her Majesty)

※日本国政府では、プリンス・オブ・ウェールズを「英国(又は連合王国)皇太子」等と呼称する。[60]


2022年9月8日 - 現在(7000100000000000000?1年255日)

国王陛下 (His Majesty The King)

神の恩寵によるグレートブリテンおよび北部アイルランド連合王国およびその他のレルムと領土の国王、コモンウェルス首長、信仰の擁護者(By the Grace of God, of the United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland and of His other Realms and Territories King, Head of the Commonwealth, Defender of the Faith)


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:176 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef