2015年2月6日、本作を配給するソニー・ピクチャーズは、IMAXの形式で上映できるようにデジタル処理を施して、本作をIMAXでも公開できるようにすると発表した[11]。
なお、日本版ではPG12区分で放映するために本国版に比べてシーンのカットが行われる[12]。
配給元のソニー・ピクチャーズは「監督の賛同を得た上で」編集を行ったと説明している[12]が、ニール・ブロムカンプはそれに対し「何も知らない、ワールドワイド版の1つだけだ」「何も聞いていない…、確認してみる」と述べている[13][14]。
同年7月24日、ソニー・ピクチャーズは9月18日にリリースされるブルーレイ版とDVD版がUS劇場公開版と同様の「アンレイテッド・バージョン」であると発表[15]。日本公開版での編集はソニー・ピクチャーズが委託された編集権に基づいての独自判断であり、「監督の直接の賛同を得ていませんでした」と公式ツイッターで謝罪した[16]。
初回生産限定のプレミアムエディションには、ブロムカンプ自身が影響を受けた監督・作品であることを公言している押井守、荒牧伸志[注 1]、伊藤暢達
の3人が描く“チャッピー”のポストカード「Japan meets CHAPPIE ポストカード3枚セット」を封入。2015年3月6日、本作は全米3201館で公開され、公開初週末に1330万ドルを稼ぎ出し、週末興行収入ランキング初登場1位となった[17]。この数字はブロムカンプが以前に監督した作品のオープニング記録、つまり、『第9地区』(2009年公開)の3735万ドル[18]、『エリジウム』(2013年公開)の2980万ドル[19]を下回るものであった。 2015年5月23日に、全国267スクリーンで公開され、オープニング2日間で動員5万8574人、興収8354万9400円を記録し、週末興行収入ランキング初登場8位となった[20]。 ハンス・ジマーがスコアを手掛けた。ジマーのキャリア史上初となる全編エレクトロ・サウンドとなっており、自ら「ザ・チャッピー・エレクトリック・シンフォニア(The Chappie ElektrikSynthphonia)」と呼んでいる[21]。なお、ギャング役で出演したダイ・アントワードが歌う主題歌は含まれていない。
日本
サウンドトラック
収録曲
チャッピー Soundtrack#タイトル作詞・作曲時間
1.「危険な都市」(It's a dangerous city)ハンス・ジマー(以下すべて)2:09
2.「スカウト部隊出動」(The only way out of this) 4:58
3.「画期的な人工知能」(Use your mind) 4:04
4.「チャッピーの誕生」(A machine that thinks and feels) 3:03
5.「ファームウェア更新」(Firmware update) 3:52
6.「過酷な現実」(Welcome to the real world) 3:52
7.「黒い羊」(The black sheep) 4:28
8.「無敵のギャングスタ・ロボット・ナンバー1」(Indestructible Robot Ganster # 1) 3:11
9.「データ解読」(Breaking the code) 4:49
10.「ヨハネスブルグで一番のワル」(Rudest bad boy in Joburg) 2:41
11.「チャッピーの怒り」(You lied to me) 4:06
12.「暴動発生」(Mayhem downtown) 3:57
13.「本当に大切なもの」(The outside is temporary) 3:09
14.「ディオンとの約束」(Never break a promise) 7:43
15.「“心”は生き続ける」(We own this sky) 4:19
16.「超クールなギャングスタ」(Illest gangsta on the block) 2:45
合計時間:63:06
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条件2:トラックごとの作詞・作曲者を表示。
条件3:タイトル欄に原題を併記。
出典:オールミュージック[22]、邦題はAmazon[21]
脚注
注釈^ 「ニール監督が以前撮っていたショートフィルムにアップルシードのブリアレオスっぽいポリスロボが出ていて、『士郎正宗さんの作品がスキなんだろうな?』とは思ってたけど、これほどスキだったのか!すばらしい!」とあわせてコメントしている。
出典^ a b c “Chappie (2015)
^ 「キネマ旬報」2016年3月下旬号 45頁
^ a b “『第9地区』監督が描く「成長するAI」搭載ロボットの物語『チャッピー』、日本公開”