チャック・ベリー
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5年の懲役刑は後に3年に減刑されたが、ベリーは1962年2月から1963年10月まで刑務所で服役した[8]

1年半の受刑生活があったにもかかわらず、ベリーはデビューからの10年間で30枚以上のシングルを発売し、1960年には4枚目のアルバム『ロッキン・アット・ザ・ホップス』を発表している。しかし、必ずしも全てがヒットとなった訳ではなかった。1964年ビートルズローリング・ストーンズ等の人気バンドがベリーの曲をカバーした[注 1]ため、ベリー自身の人気も再浮上し、シングル「ネイディーン」(全米23位)、「ノー・パティキュラー・プレイス・トゥ・ゴー」(全米10位)、「ユー・ネヴァー・キャン・テル」(全米14位)等がヒットした。またベリーの版権を所有しているモリス・レヴィー(英語版)(ルーレット・レコードのオーナーで、マフィアとのつながりがあった)が、独断でジョン・レノンの「カム・トゥゲザー」を盗作と判断し、訴訟を起こした。ベリーは訴訟を好まなかったため、レヴィーを通じてレノンと和解し、1972年には共演を果たした。

1972年、アルバム『ロンドン・チャック・ベリー・セッションズ』(全米8位)、シングル「マイ・ディンガリング」(全米1位)、「リーリン・アンド・ロッキン」(全米27位)がヒットした。

1979年、脱税の罪で逮捕されるが、年内に釈放された。1981年に初の日本公演を行っている。後年のチャック(2008年)故郷セントルイスにあるベリーの「名声の歩道」

1986年に『ロックの殿堂』入りを果たした際に殿堂は「ロックンロールを創造した者を一人に限定することはできないが最も近い存在はチャック・ベリー」としている[6]。1980年代以降はジュリアン・レノンロバート・クレイエタ・ジェイムスエリック・クラプトンらと共演した。

1986年、キース・リチャーズがオールスターのバンド・メンバーを集め、ベリーの故郷であるセントルイスで、生誕60周年記念公演を開いた。このときの様子は、テイラー・ハックフォード監督によって記録され、翌年映画『ヘイル!ヘイル!ロックンロール』として公開された。

2000年舞台芸術分野における貢献者に与えられるケネディ・センター名誉賞を授与される[5]2005年、著作権を侵害されたとしてカラオケ業者3社を訴えた。2008年には、日本テレビ開局55年のキャンペーン「日テレ55」にて「ジョニー・B・グッド」の替え歌を自ら披露している[9]

90歳の誕生日を迎えた2016年10月18日、2017年に38年ぶりのアルバム『チャック』を発売予定であることを発表していたが[10]、3月18日に死去した[10]。90歳没。死因については自然死であると報じられている[11]。3月22日、遺作となったアルバム『チャック』を6月16日に発売すると公式発表。さらに発売日が一週間前倒しされ、実際の発売は6月9日(日本では俗にいうロックの日)となった。日本でも全米と同日に『チャック?ロックンロールよ、永遠に。』の邦題で発売された。
ギャラリー

1957年

1965年

1972年

1987年

1997年

2007年

2012年

愛用したギター「ギブソン・ES-350T」モデル

ディスコグラフィ
シングル

発表年曲名チャート
US Hot 100US R&BUK
1955"Maybellene" (A-Side)#5#1
→ "Wee Wee Hours" (B-Side)#10
1955"Thirty Days"#2
1955"No Money Down"#8
1956"
Roll Over Beethoven"#29#2
1956"Too Much Monkey Business"#4
→ "Brown Eyed Handsome Man" (B-Side)#5
1956"You Can't Catch Me"
1957"School Days"#3#1#24
1957"Oh Baby Doll"#57#12
1957"Rock and Roll Music"#8#6
1958"Sweet Little Sixteen"#2#1#16
1958"Johnny B. Goode"#8#2
1958"Beautiful Delilah"#81
1958"Carol"#18#9
1958"Sweet Little Rock and Roller" (A-Side)#47#13
→ "Jo Jo Gunne" (B-Side)#83
1958"Merry Christmas Baby" (A-Side)#71
→ "Run Rudolph Run" (B-Side)#69#36
1959"Anthony Boy"#60
1959"Almost Grown" (A-Side)#32#3
→ "Little Queenie" (B-Side)#80
1959"Back In The USA" (A-Side)#37#16
→ "Memphis, Tennessee" (B-Side)#6
1959"Broken Arrow"#108


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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