古くはツル目やハト目と近縁だとする説もあった[8]。 チドリ目は系統的に3亜目に分かれる[9][1][10][11]。 科は国際鳥類学会議 (IOC)[12]の分類では19科約390種が属す。かつてツル目ミフウズラ亜目に分類されていた2科18種を含む。チドリ科、シギ科、カモメ科の3科にチドリ目の約7割の種が属する。 科はIOCの分類で表す。 3亜目をそれぞれ姉妹群となる2亜目ずつに分割し6亜目とする説もある[14]。 伝統的にチドリ目は、現在とは異なる3亜目に分けられていた[15]。また、2科はツル目に分類されていた。しかしこれらの分類は系統的ではない。 科は現在の科で示す。 Sibley & Ahlquist (1990) では、コウノトリ目チドリ亜目チドリ下目 Charadriides が、ほぼ現在のチドリ目にあたる。ただし彼らのチドリ下目は、クビワミフウズラ科も含んでいたが、ミフウズラ科はミフウズラ目として独立していた。 チドリ亜目は2小目に別れ、シギ小目 Scolopacida は現在のシギ亜目、チドリ小目 Charadriida はチドリ亜目+カモメ亜目(ただしミフウズラ科を除く)にあたる。
亜目と科
チドリ亜目 Charadrii
イシチドリ科 Burhinidae
サヤハシチドリ科 Chionidae (Chionididae) - 2種
マゼランチドリ科 Pluvianellidae - 1種 (チドリ科から分離された)
ミヤコドリ科 Haematopodidae - 12種
トキハシゲリ科 Ibidorhynchidae - 1種
セイタカシギ科 Recurvirostridae - 10種
チドリ科 Charadriidae - 67種 (ムナグロ科 Pluvialidae を分離する説が出ている[13])
ナイルチドリ科 Pluvianidae - 1種 (ツバメチドリ科から分離された)
シギ亜目 Scolopaci
タマシギ科 Rostratulidae - 3種
レンカク科 Jacanidae - 8種
クビワミフウズラ科 Pedionomidae - 1種 (ツル目から移された)
ヒバリチドリ科 Thinocoridae - 4種
シギ科 Scolopacidae - 96種 (ヒレアシシギ科 Phalaropodidae, Phalaropidae を分離する説があったが系統的には否定された)
カモメ亜目 Lari
ミフウズラ科 Turnicidae - 17種 (ツル目から移された)
カニチドリ科 Dromadidae - 1種
ツバメチドリ科 Glareolidae - 17種
カモメ科 Laridae - 102種 (ハサミアジサシ科 Rynchopidae と アジサシ科 Sternidae を分離することがあったが系統的には否定された)
トウゾクカモメ科 Stercorariidae - 7種
ウミスズメ科 Alcidae - 25種
他の分類
6亜目
サヤハシチドリ亜目 Chionidi
イシチドリ科、サヤハシチドリ科、マゼランチドリ科
チドリ亜目 Charadrii
ミヤコドリ科、トキハシゲリ科、セイタカシギ科、チドリ科、ナイルチドリ科
ヒバリチドリ亜目 Thinocori
タマシギ科、レンカク科、クビワミフウズラ科、ヒバリチドリ科
シギ亜目 Scolopaci
シギ科 Scolopacidae
ミフウズラ亜目 Turnici
ミフウズラ科
カモメ亜目 Lari
カニチドリ科、ツバメチドリ科、カモメ科、トウゾクカモメ科、ウミスズメ科
旧3亜目
チドリ亜目 Charadrii
以下の科以外の全て
カモメ亜目 Lari
カモメ科、トウゾクカモメ科
ウミスズメ亜目 Alcae
ウミスズメ科
ツル目ミフウズラ亜目 Turnices
ミフウズラ科、クビワミフウズラ科
Sibley & Ahlquist
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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