ダービー_(イギリス)
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主な産業として、航空エンジン(ロールス・ロイス)、自動車(トヨタ)、磁器(ロイヤルクラウンダービー)、鉄道車両(ボンバルディア)、合成繊維などが挙げられる[4][6][7]
第二次産業
工業

ダービーの 2 大企業、ロールス・ロイス・ホールディングストヨタ自動車は工学関連の製造業者である。

ロイヤルクラウンダービーは、その高品質の磁器で世界的に名が知られ、広さ 0.02km2 の工場で約200人の従業員が磁器製作に携わっている[32]

他に特筆すべきものとして、ダービー客貨車製作所(英語版)で鉄道車両を生産するボンバルディア・トランスポーテーション、発電所用のボイラー熱交換器を生産するアルストムが挙げられる。

ダービーは長年にわたり鉄道輸送の中心地であり、かつてミッドランド鉄道の本拠地が置かれ、またイギリス国鉄の工場と研究所も置かれた。年を経てその重要性が低下したとはいえ、ダービーではまだ鉄道車両の生産が続いており、ダービー駅(英語版)は鉄道網において未だ重要な位置を占める。ダービーにはナショナル・レール・センターが置かれることになった[33]

1922年からシンフィン・レインにはインターナショナル・コンバッション(英語版)の 0.25km2 にわたる本社があった。この会社は元はボイラーに粉砕燃料を自動的に送り込む機械を製造し、後に発電所の発電機で使われる蒸気ボイラーを製造した。1990年代にロールス・ロイス・ホールディングス に買収されたが、後にアセア・ブラウン・ボベリに売却された[34]
第三次産業
サービス業

インターネットおよびテレフォン・バンキングを扱う Egg(英語版) はダービーにイギリス本社を置いている。

コンピュータ・ゲーム『トゥームレイダー』を開発したコア・デザイン(英語版)はかつてダービーにあった。これにちなみ、新しく作られた内環道の一部はゲームのヒロイン名から「ララ・クロフト・ウェイ」と名付けられた。
情報通信
マスメディア
新聞社

『ダービー・テレグラフ(英語版)』(以前のダービー・イブニング・テレグラフ)はダービーの日刊新聞である。これ以外に、無料新聞の『ダービー・エクスプレス』が各戸に毎週配られる。以前の無料週刊新聞『ダービー・トレーダー』は、今では発行されていない。日刊の無料パンフレット『メトロ』はシティ・センターで毎朝配布されるが、ダービーに関する記事は非常に少ない。他の地元紙には、火曜日に発行される週刊のダービーシャー・タイムズ(英語版)があり、主にカウンティ北部のニュースを扱っている。
放送局

BBCラジオ・ダービー(英語版)は、ダービーシャースタッフォードシャーを対象とした BBC のローカル放送局であり、ダービーのサン・ヘレンズ・ストリートに置かれている。地元、国内、および海外の、ニュース、特集、音楽、スポーツ中継を放送している。週あたり 15 万人のリスナーがおり、周波数は 104.5 FM、1116 AM、北部・中部ダービーシャーでは 95.3 FM、バクストン地域では 96.0 FM であり、インターネットでのストリーミング放送も行なっている。BBC はダービーで地元向けのウェブサイト[35]を開いており、ニュース、観光情報、天気予報、その他の特集を掲載している。2007年8月以降、BBC はダービー市議会およびダービー大学(英語版)と共同し、BBCビッグ・スクリーン(英語版)・プロジェクトの一環として、マーケット・プレイスにビッグ・スクリーン・ダービーを設置した。
教育古くからのカレッジ

イギリスの殆どの地域と同様、ダービーには選択試験の無い公立初等中等教育機関がある。児童は幼児学校と初等学校(あるいは双方を兼ねた小学校)に通い、次いで総合中等学校へ通う。義務教育を16歳で終えた後、Aレベル試験を受けてさらに教育を続けられるよう、総合中等学校の多くには第6学年級(英語版)がある。ダービー・カレッジ(英語版)はカウンティ各地の学校と協定を結び、学外での教育を希望する14歳以上の生徒に職業訓練の機会を提供している。これはカウンティで最も大規模かつ成功しているカレッジのひとつであり、学校卒業者、見習い職人、および雇用者に関わる訓練を、学内および雇用者自身の職場で、16歳以降向けのコースとして実施している。会社向けの訓練は、企業立大学を通じて行なわれている。

公立学校以外では、4 つのインデペンデント・スクールがある。ダービー・グラマー・スクール(英語版)は1994年に設立され、元は男子校だったが、2007年からはまず第6学年級に女子を受け入れるようになった。これはイングランド最古の学校の一つでありながら1989年に閉校したかつてのダービー・スクール(英語版)の役割と伝統を継続しようとするものである。ダービー・ハイ・スクール(英語版)は中等教育では女子校だが、初等教育では共学となっている。オックブロック・スクール(英語版)は3-18歳の女子、3-11歳の男子が通うインデペンデント・スクールである。トレント・カレッジ(英語版)とエルムス・スクール(英語版)はロング・イートン(英語版)にあり、3-18歳の生徒が通う。マイケル・ハウス・ステイナー・スクールはシプリー(英語版)にあり、幼児学校から16歳までの生徒が通う。
大学

ダービー大学(英語版)は主となるキャンパスをケドレストン・ロードに置いており、ダービーシャー北部のバクストンにも別のキャンパスがある。

2003年にノッティンガム大学はロイヤル・ダービー病院(英語版)に医学部(英語版)を開設した。同大学はロンドン・ロード・コミュニティ病院(英語版)に看護産科学部も開いているが、こちらは2012年半ばにロイヤル・ダービー病院(英語版)に移転する予定である。

ダービー・カレッジ(英語版)はダービー・シティ・センターで職業訓練とAレベル試験向けの教育を行なっている。そこには地元の画家ジョセフ・ライト・オブ・ダービーの名がつけられ、Aレベル試験教育のセンターになっている。歴史あるダービー鉄道製作所(英語版)はこのカレッジの職業訓練センターとして丸ごと買い上げられ、職人見習い、技師、調理、理容に関する教育を行なっている。

ダービーにあるアカデミー(英語版)のランドー・フォート・カレッジ(英語版)は、一部公的基金および企業からの支援を受けて運営されている。これは1980年代後半から1990年代前半にかけて設立された都市技術中等学校(英語版) 15 校のうちの一つであり、2006年9月にシティ・アカデミーへ衣替えした。
特別支援

ダービーには、障碍者支援施設もある。養護施設から第6学年級に生徒を受け入れるアイビー・ハウス・スクールは、ダービー・ムーア・コミュニティ・スポーツ・カレッジにある。ライト・ハウスは障碍児童とその親への短期支援を提供している。
交通
空路
空港

イースト・ミッドランド空港はダービーの中心から 24 キロメートルの位置にある。この空港は、ダービーに近いこと、実際はレスターシャーにあること、伝統的にダービーとレスターとノッティンガムは互いに張り合う関係にあることから、2004年に空港がその名称にノッティンガムを冠すると決めた時、論争が起こった。2006年、ノッティンガム・イースト・ミッドランド空港は元の名前に戻った。この空港では、(東ミッドランドで主に運行される)BmibabyライアンエアーJet2 などの格安航空会社が運行されている。

ダービーの中心から約 7 キロメートル南東にあるダービー飛行場(英語版)には、ゼネラル・アビエーションが使用する草地の滑走路がある。
鉄道ダービー駅ダービー駅
鉄道路線

ダービーに鉄道が開通したのは1840年のことである。すなわちノース・ミッドランド鉄道(英語版)がリーズに至る路線を、バーミンガム・アンド・ダービー・ジャンクション鉄道(英語版)がラグビーを経由しロンドンに至る路線を、ミッドランド・カウンティーズ鉄道(英語版)がノッティンガムとレスターに至る路線を開いた。1844年、これら 3 社が合併してミッドランド鉄道となり、のちにセント・パンクラス駅に直通する路線を開いた。現在のダービー駅(英語版)は1840年と同じ場所にあり、1番ホームの基礎部分に開業当時のプラットフォームを見ることができる。ミッドランド鉄道の駅舎正面は1985年に改築され、プラットフォームの上に架けられた1950年代のコンクリート製の天蓋は、2008年から2009年にかけて鋼鉄とガラス製に造り替えられた。

ダービー駅はイースト・ミッドランズ鉄道(英語版)が管理し、イースト・ミッドランズ鉄道とクロスカントリー鉄道によって、ロンドン方面、北東方面、南西方面へ特急列車が走っている。ローカル路線用にペアツリー駅(英語版)とスポンドン駅(英語版)もあるが、便は(特に前者は)限定的である。


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