ダーダネルス海峡
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最も狭い所に全長約3.7キロメートルとなるトルコ最大の吊り橋チャナッカレ1915橋が建設された[2]
歴史海峡から望むチャナッカレ

この海峡は古代より戦略的な要衝であり、例えばトロイア戦争はこの海峡のアジア側の地で戦われた。ペルシア帝国クセルクセス1世マケドニアアレクサンドロス大王は、それぞれ海峡の反対側に遠征するためにこの海峡を渡り、オスマン帝国オルハンビザンツ帝国ヨハネス6世カンタクゼノス帝の要請を受けて初めてヨーロッパに渡ったのもこの海峡であった。のちにオスマン帝国はこの地で艦隊を創設し、帝国が東地中海の覇権を握る上でも、首都イスタンブールを南から防衛する上でも非常に重要な地となった。

第一次世界大戦中の1915年、オスマン帝国の首都攻撃を目指すイギリスら連合国によってダーダネルス海峡進攻作戦が行なわれたが、ガリポリ半島を戦場として行なわれた上陸作戦はムスタファ・ケマル率いるオスマン軍の猛烈な抵抗にあい、多大な犠牲者を出して失敗に終った(ガリポリの戦い)。当時のイギリス海軍大臣ウィンストン・チャーチルは、3月18日に作戦失敗の引責により一時的に政治の舞台から身を引くことになった。

第一次大戦後のセーヴル条約(1920年)で海峡委員会に主権が移ったが、モントルー条約(1936年)によって再びトルコに海峡での主権が戻ることになった。21世紀初頭でもこの条約は有効であるとされ、同海峡を航行する船舶艦艇等には制約がかけられている。
関連項目

アドミラル・クズネツォフ (空母)(実質航空母艦だが政治的配慮から重巡洋艦に)

2022年ロシアのウクライナ侵攻2022年) - 2月27日、トルコ政府はロシアによるウクライナ侵攻は戦争だとし、モントルー条約に基づきダーダネルス、ボスポラス両海峡の軍艦の通過を制限すると表明[3]

ヘレスポントスのむち打ち(イタリア語版) - ペルシア戦争でダーダネルス海峡に架橋しようとして失敗したクセルクセス1世が海面を鞭打つように命令した故事から。

脚注[脚注の使い方]^ “ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説”. コトバンク. 2018年6月9日閲覧。
^ “トルコ最長つり橋、日本勢退けSKなど落札”. NNA (2017年2月1日). 2018年5月13日閲覧。
^ “ロシア軍艦の海峡通航制限可能に トルコ”. www.afpbb.com. 2022年3月25日閲覧。

外部リンク.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}ウィキメディア・コモンズには、ダーダネルス海峡に関連するカテゴリがあります。

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