ダーク・マテリアルズ/黄金の羅針盤
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シリーズ3は2022年12月5日からHBO、遅れてBBCで放送されているが、BBC iPlayerでは2022年12月18日に全エピソードが配信された[2]

日本では、シリーズ1は2020年2月18日からスターチャンネルで日本語字幕・吹き替え版が放送された[3]。シリーズ1のソフトでのタイトルは『ダーク・マテリアルズI / ライラと黄金の羅針盤』である[4]。シリーズ2は『ダーク・マテリアルズ / ライラと黄金の羅針盤 II』として2021年2月21日よりスター・チャンネルで放送された。シリーズ3は『ダーク・マテリアルズ / ライラと黄金の羅針盤 III』として、2023年1月27日よりU-NEXTで配信された。なおU-NEXTではシリーズ1と2を、字幕版とスターチャンネル版と異なる吹き替え版で配信している。
あらすじ
シリーズ1のあらすじ

原作三部作の第一部『黄金の羅針盤』に基づく。

平行世界を舞台とし、主人公の少女ライラの住む世界は我々の世界と似ていると同時に異なる。人間には魂である守護動物「ダイモン」が付き添い、思春期まではダイモンはその姿を変えることができる。ダイモンが死ねば人間は死に、人間が死ぬとダイモンは消える。抑圧的な宗教組織「教権」(マジステリアム)が人々の生活を支配する。世界には魔法や言葉を話す動物が存在する。一部の人間は平行世界の間を行き来する。教権は、極北のオーロラを通じて別世界から降るダストを「原罪」として危険視し、ひそかに子供たちをダイモンと切り離す実験を行う。

著名な探検家アスリエル卿の姪であり、オックスフォードの学寮で育てられたライラの周りで、親友のロジャーら子どもたちが誘拐される事件が相次ぐ。

ライラはロジャーを探すため、この世に6個しかない真理計をひそかに持ち、コールター夫人に同行してロンドンに行く。コールター夫人が教権と結びつき、誘拐の黒幕であることを知って逃げ出し、誘拐された子供たちを探す船上の少数民族ジプシャンに同行して極北へ向かう。自分がアスリエル卿とコールター夫人の間の不義の子であることを知る。よろいグマの前王イオレク、気球乗りスコーズビー、魔女セラフィナらの助けを得る。

ライラは教権の誘拐組織ゴブラーの基地を破壊し、誘拐されてダイモンと切り離されつつあった子供たちを救い出す。母を敵に回し、囚われの父を探しに気球で北へ向かう。イオレクの王座復帰を助け、父と再会する。アスリエル卿は別世界への窓を開くため、別世界からオーロラを通してダストが降り注ぐ下でロジャーとダイモンの絆を断ち切り、エネルギーを噴出させる。父に続いてライラも別世界へ渡る。

世界間を自由に移動するボーリアル卿は、やはり世界間を移動する探検家グラマンの息子ウィル・パリーを別世界のオックスフォードで見つける。ウィルはボーリアル卿の手下を殺してしまい、警察から逃げて世界間の窓を通る。
シリーズ2のあらすじ

原作三部作の第二部『神秘の短剣』に基づく。

物語はライラの世界、ウィルの世界、都市チッタガーゼの世界をめぐる。

ライラは、別世界への窓を通り、スペクターが大人の魂を奪うために子供しか住んでいない都市チッタガーゼに着き、さらに別世界のオックスフォードから来たウィル・パリーに出会う。二人はウィルの世界に行き、ライラは真理計の導きで、コンピューター「ケーブ」を用いて暗黒物質/ダストとの交信を研究するメアリー・マローンに会う。真理計はウィルの父親のジョン・パリー/グラマンを探すよう示す。ボーリアル卿は真理計を盗み、チッタガーゼの「天使の塔」にある「短剣との交換を二人に求める。

ウィルは「天使の塔」に入り、指を二本無くしながらも、世界間の窓を切り開くことができる「神秘の短剣」の守り手の後継となる。ライラの世界では、コールター夫人が教権の枢機卿となったマクフェイルに魔女たちを攻撃させる。セラフィナら魔女たちは予言に従ってライラを探し、教権と戦ってアスリエル卿の開いた窓を通る。ライラの世界では、スコーズビーが魔女たちの依頼で、ジョパリと名乗る探検家グラマンを探し当て、共に気球で世界間の窓を通る。

コールター夫人は娘ライラを探し、ボーリアル卿の導きでウィルの世界のオックスフォードに渡る。ウィルとライラは、短剣を使ってウィルの世界への窓を切り開き、ボーリアル卿から真理計を取り戻してチッタガーゼに戻る。暗黒物質/ダストはメアリーと交信して自らを天使と呼ぶ。

ケーブの指示を受けたメアリー、魔女たち、ボーリアル卿とコールター夫人、スコーズビーとグラマンがウィル、ライラ、短剣を追ってそれぞれチッタガーゼに来る。コールター夫人はスペクターを操る技を覚え、邪魔になったボーリアル卿を殺す。ライラが第二のイヴであるとの予言を知り、ライラを誘拐する。マクフェイル枢機卿は、真理計がライラを教権に対する脅威であると指示したことを知り、ライラを追い教権の軍隊を別世界に送り込む。スコーズビーとグラマンは教権に殺される。ウィルは一人でアスリエル卿のもとに向かう。アスリエル卿は、天使に戦争への助力を呼び掛ける。
シリーズ3のあらすじ

原作三部作の第三部『琥珀の望遠鏡』に基づく。

ライラはコールター夫人によって捕らわれ保護されるも、ウィルによって救出される。ウィルは父の意志に従い「神秘の短剣」を携えてアスリエル卿の戦いに参加しようとするが、その前にロジャーを救い出そうとするライラと死者の島に同行する。ダイモンと別れたライラとウィルは、死後は天国に行けると教権に騙され煉獄にとらわれた人々の幽霊に会い、その中にロジャーやスコーズビー、そしてウィルの父ジョン・パリーを見つける。ライラとウィルは幽霊たちを導き、美しい世界への扉を開いて人々を煉獄から脱出させて自然界の一部とし、魔女の第一の予言は成就される。

アスリエル卿は、オーソリティとその摂政メタトロンに戦いを挑み、オグンウェ将軍の勢力を自軍に加える。オーソリティは一介の天使でありながら創造主を騙り、数々の平行世界で教権やその類似宗教を手先として複数の世界を支配する。天使たちはオーソリティ側とアスリエル側に別れ、魔女たちはアスリエル側につく。

教権の長となったマクフェイル枢機卿は、ライラを「罪の母イブ」と呼び、追跡して殺す爆弾を作らせる。コールター夫人は阻止しようとするが、ウィルが短剣を持っていると知ったオーソリティの摂政天使メタトロンが爆弾を発射し、マクフェイルは巻き添えで死ぬ。爆発はダストを乱して平行世界に奈落を作り出す。コールター夫人はアスリエルの軍に加わる。

オーソリティの宮殿クラウデッド・マウンテンが迫る中、アスリエルの軍は、イブが再び堕落すれば平行世界がオーソリティの支配から逃れると言う魔女の予言を成就するため、戦ってライラのために時間を稼ぐ。アスリエルとコールター夫人はメタトロンとともに死に、クラウデッド・マウンテンは消滅する。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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