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やノートページでの議論にご協力ください。ダーク・ファンタジー(Dark fantasy)は、ファンタジー作品のジャンルの1つ。略してダクファンとも呼ばれる。
暗鬱な設定や作風を特徴とし、得体のしれない(そしてグロテスクな)敵と戦い、肉体切り裂かれ血液や体液が飛び散る描写、おびただしい死、希望のない未来……等などの要素を抱える作品である[1]。ただし、定義そのものが難しいとする意見もある[1]。 今日、「ダーク・ファンタジー」に分類される作品は、14世紀に書かれた『ガウェイン卿と緑の騎士』などもあり[2]、古くから存在する。1920年頃に活動したガートルード・バロウズ・ベネット
歴史
ダーク・ファンタジー作品が増えてきたのはいつ頃からかは、はっきりしない[1]。1979年の映画『エイリアン』、1982年の映画『ブレードランナー』、1984年の映画『ターミネーター』、1988年のアニメ映画『AKIRA』といった1970年代後半から1980年代の「ダークな」SF映画が大きく影響を与えたのは無視できないであろう[1]。
「社会の発展はよりよい世界を実現する」という旧来の概念が崩れ、未来に明るい展望が持てなくなった20世紀末には、こういった意識がSF映画を始めとした創作作品にも影響を与えていった[1]。更には21世紀初頭の同時多発テロ事件によって、現実に日常の中ですら不条理な死が訪れるという恐怖は世界的に共通感覚となり、優美、典雅な空想世界としてのファンタジーのジャンルにも影響を与え、殺伐としたダークな世界が創作されるようになった[1]。 一般的なファンタジーおよび幻想小説とダーク・ファンタジーとの明確な線引きは難しく、作風によって出版社が判断してジャンル分けしたり、読者が独自に判断したり、作者がコメントなどで明確に打ち出したりするなど、様々である。 東京創元社を例に挙げると、同社レーベル内ではタニス・リーやジョナサン・キャロルの作品群などを「ダーク・ファンタジイ」ジャンルとして扱っている[7]。なお、同社では「ファンタジイ」ジャンルを細分化して、「ファンタジイ」のほか「ダーク・ファンタジイ」「ヒロイック・ファンタジイ」「ユーモア・ファンタジイ」「ロマンティック・ファンタジイ」「異世界ファンタジイ」などに分類をしている[8]。 他方、論創社の叢書「ダーク・ファンタジー・コレクション」では、ミステリー・SF・ホラーと幅広いジャンルを網羅したシリーズとなっている[9]。
ダーク・ファンタジーの特徴