ダークナイト
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最終的に、全米での興行収入は5億3334万ドルを記録し、公開時は『タイタニック』に次ぐ、全米興行収入歴代2位を記録した[1]

日本では2008年8月2日、3日に先行上映を行った後、8月9日から本公開された。週末動員数ランキングでは『崖の上のポニョ』に次いで初登場2位[15]。最終的な興行収入は16億円を記録した[2]

世界興行収入は最終的に10億192万ドルとなり、公開当時は『タイタニック』、『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』、『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』に次ぐ歴代4位を記録した。
評価

本作は批評家からも絶賛されている。映画批評サイトのRotten Tomatoesは、324件のレビューに基づいて94%の高い支持率を示し、評価の平均点は10点満点中8.6点である。また批評家の総意を「ダークで複雑で忘れられないダークナイトは、エンターテインメントのコミック映画というだけでなく、スリリングなクライムサーガ(犯罪物語)として成功した」としている[16]

Metacriticには39件のレビューがあり、加重平均値は82/100となっている[17]。レビューのなかには、何事もトスで決めるハービーが簡単に悪役となる理由が希薄で、バッドマンを撃ったりゴードンを恨んでジミーを殺そうとする理由も希薄という意見があった。また悪事を尽くしたジョーカーの落下を助けるのに基本的には善人だったハービーをあっさり落下殺人するのは不公平であり、それこそジョーカーの思うツボではないかとの意見があった。またアメリカ映画では悪役は必ず簡単に脱獄できるという安易な設定を踏襲しているとの意見もあった。

著名な批評家のロジャー・イーバートは、4つ星満点中最高の4つ星をつけた[18]。イーバートは「"バットマン"はもはや漫画本ではない。クリストファー・ノーランの"ダークナイト"は、その起源を越えて飛躍し、夢中になれる悲惨な内容の映画です」としている。またジョーカーについて「"ダークナイト"は、善悪の単純な物語ではありません。ジョーカーは悪役以上の人物で、彼は敵対者の道徳的ジレンマを引き起こす魔法のように設計されたメフィストフェレス[注 2]です」としている。また、ヒース・レジャーについて「映画のキーパーソンは、亡きヒース・レジャー演じるジョーカーです。彼はピーター・フィンチ以来の最初の死後のオスカーの勝者になるだろうか? 」と語っている[18][注 3]

上述の通り、第81回アカデミー賞において2部門を受賞したが、観客・批評家双方からの評価が高かった本作が作品賞にノミネートされなかったことは大きな批判を集めた。そのことが、翌年からの作品部門の候補枠をそれまでの5作品から最大10作品まで拡大することにつながった。
受賞

スクリーム賞:作品賞、スーパーヒーロー賞、ファンタジー男優賞、悪役賞、助演賞、監督賞

クリティクス・チョイス・アワード:助演男優賞、アクション映画賞

ピープルズ・チョイス・アワード:作品賞、アクション映画賞、キャスト賞、スーパー・ヒーロー賞

オースティン映画批評家協会賞:作品賞、監督賞、助演男優賞、脚本賞、作曲賞

セントラル・オハイオ映画批評家協会賞:助演男優賞、アンサンブル演技賞、撮影賞

シカゴ映画批評家協会賞:助演男優賞、撮影賞

デトロイト映画批評家協会賞:助演男優賞

ダラス・フォートワース映画批評家協会賞:助演男優賞、撮影賞

フロリダ映画批評家協会賞:助演男優賞、撮影賞

ヒューストン映画批評家協会賞:助演男優賞

カンザスシティ映画批評家協会賞:助演男優賞

オンライン映画批評家協会賞:監督賞、助演男優賞、撮影賞

フェニックス映画批評家協会賞:助演男優賞、プロダクションデザイン賞、スタント賞

ロサンゼルス映画批評家協会賞助演男優賞

サンディエゴ映画批評家協会賞:助演男優賞

サンフランシスコ映画批評家協会賞:助演男優賞、撮影賞

サウスイースタン映画批評家協会賞:助演男優賞

セント・ルイス映画批評家協会賞:助演男優賞

トロント映画協会賞:助演男優賞

ユタ映画批評家協会賞:作品賞、助演男優賞

ワシントンD.C.映画批評家協会賞:助演男優賞

第66回ゴールデングローブ賞助演男優賞

全米映画俳優組合賞助演男優賞スタント・アンサンブル賞

英国アカデミー賞助演男優賞

全米美術監督組合賞:美術賞(ファンタジー映画部門)

全米衣装デザイナー組合賞:衣装デザイン賞(ファンタジー映画部門)

第32回日本アカデミー賞:外国作品賞

第81回アカデミー賞:助演男優賞音響編集賞

映画館大賞「映画館スタッフが選ぶ、2008年に最もスクリーンで輝いた映画」第1位

第35回サターン賞:アクション/アドベンチャー/スリラー映画賞助演男優賞脚本賞音楽賞特殊効果賞

脚注[脚注の使い方]
注釈^ 2020年の再上映分の興行収入は含まれていない。
^ ドイツの古典文学作品に登場する悪魔。
^ ヒース・レジャーは第81回アカデミー賞助演男優賞を受賞したが、死後の受賞はピーター・フィンチ以来2人目であり、助演男優賞としては初の受賞となった。

出典^ a b c d “The Dark Knight (2008)”. Box Office Mojo. 2010年3月5日閲覧。
^ a b2008年(平成20年)興収10億円以上番組
^ Marc Tyler Nobleman (2012). Bill the Boy Wonder:The Secret Co-Creator of Batman. Charlesbridge Publishing, U.S. ISBN 978-1580892896


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