著名な批評家のロジャー・イーバートは、4つ星満点中最高の4つ星をつけた[18]。イーバートは「"バットマン"はもはや漫画本ではない。クリストファー・ノーランの"ダークナイト"は、その起源を越えて飛躍し、夢中になれる悲惨な内容の映画です」としている。またジョーカーについて「"ダークナイト"は、善悪の単純な物語ではありません。ジョーカーは悪役以上の人物で、彼は敵対者の道徳的ジレンマを引き起こす魔法のように設計されたメフィストフェレス[注 2]です」としている。また、ヒース・レジャーについて「映画のキーパーソンは、亡きヒース・レジャー演じるジョーカーです。彼はピーター・フィンチ以来の最初の死後のオスカーの勝者になるだろうか? 」と語っている[18][注 3]。
上述の通り、第81回アカデミー賞において2部門を受賞したが、観客・批評家双方からの評価が高かった本作が作品賞にノミネートされなかったことは大きな批判を集めた。そのことが、翌年からの作品部門の候補枠をそれまでの5作品から最大10作品まで拡大することにつながった。
受賞
スクリーム賞:作品賞、スーパーヒーロー賞、ファンタジー男優賞、悪役賞、助演賞、監督賞
クリティクス・チョイス・アワード:助演男優賞、アクション映画賞
ピープルズ・チョイス・アワード:作品賞、アクション映画賞、キャスト賞、スーパー・ヒーロー賞
オースティン映画批評家協会賞:作品賞、監督賞、助演男優賞、脚本賞、作曲賞
セントラル・オハイオ映画批評家協会賞:助演男優賞、アンサンブル演技賞、撮影賞
シカゴ映画批評家協会賞:助演男優賞、撮影賞
デトロイト映画批評家協会賞:助演男優賞
ダラス・フォートワース映画批評家協会賞:助演男優賞、撮影賞
フロリダ映画批評家協会賞:助演男優賞、撮影賞
ヒューストン映画批評家協会賞:助演男優賞
カンザスシティ映画批評家協会賞:助演男優賞
オンライン映画批評家協会賞:監督賞、助演男優賞、撮影賞
フェニックス映画批評家協会賞:助演男優賞、プロダクションデザイン賞、スタント賞
ロサンゼルス映画批評家協会賞:助演男優賞
サンディエゴ映画批評家協会賞:助演男優賞
サンフランシスコ映画批評家協会賞:助演男優賞、撮影賞
サウスイースタン映画批評家協会賞:助演男優賞
セント・ルイス映画批評家協会賞:助演男優賞
トロント映画協会賞:助演男優賞
ユタ映画批評家協会賞:作品賞、助演男優賞
ワシントンD.C.映画批評家協会賞:助演男優賞
第66回ゴールデングローブ賞:助演男優賞