ダークナイト
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『ダークナイト』(原題: The Dark Knight)は、2008年公開アメリカ合衆国イギリス合作のスーパーヒーロー映画。前作『バットマン ビギンズ』の続編で、『ダークナイト トリロジー(Dark Knight Trilogy)』三部作の第2作目である。クリストファー・ノーランおよびデヴィッド・ゴイヤー原案のもと、ノーランおよびジョナサン・ノーランによる脚本で、監督はノーランが務めた。

DCコミックスの出版するアメリカン・コミックバットマン』を原作とした実写映画作品。主演はクリスチャン・ベール

第81回アカデミー賞において8部門(助演男優賞、撮影賞、美術賞、メイクアップ賞、視覚効果賞、音響編集賞、編集賞、録音賞)にノミネートされ、2部門(助演男優賞、音響編集賞)を受賞した。
概要

DCコミックスの出版するアメリカン・コミックバットマン』を原作とした実写映画作品。『バットマン ビギンズ』に続く「ダークナイト・トリロジー」の第2作目。バットマンの実写映画作品としては累計で第6作品目となる。

次のような古典的なコミックブックの物語からインスピレーションを得た。“Batman” #1(1940年)、『バットマン: キリングジョーク』(1988年)、『バットマン: ロングハロウィーン(英語版)』(1996年)。また、ニックネームのthe Dark Knight(ダークナイト)はビル・フィンガーによって描かれた“Batman” #1で始めて使用された[3][4]

監督はクリストファー・ノーラン、主演はクリスチャン・ベール。「ジョーカー」役のヒース・レジャーは公開前に死去した。親交のある俳優のジョニー・デップコリン・ファレルジュード・ロウが代役で出演して完成させたテリー・ギリアム監督作『Dr.パルナサスの鏡』を除けば、ヒース・レジャーの遺作となった。

興行的に大成功を収めただけでなく批評家からも絶賛されたにも関わらず、第81回アカデミー賞において作品賞にノミネートされなかった時には大きな波紋を広げた。後に「ダークナイト・トリロジー」の完結編として『ダークナイト ライジング』が制作された。
あらすじ

素性不明の犯罪者ジョーカーに雇われた、道化師マスクを被った男たちがゴッサム・シティの銀行を襲う。それぞれの役目を終えた男たちは仲間から殺され、最後に一人だけが残った。マスクを外した男はジョーカー本人で、銀行に預けられていたマフィアの資金を奪って逃走する。

ゴッサム市警のジム・ゴードン警部補は、謎の男バットマンと共に組織犯罪撲滅に尽力していたが、これに新任の地方検事ハービー・デントが協力を申し出る。バットマンの正体である大富豪のブルース・ウェインはハービーとの対話で彼の高潔さに感銘を受け、彼の選挙支援を申し出る[5]。ブルースは堂々と悪と戦うハービーこそがゴッサムの求める真のヒーローであると考え、バットマンの引退を考えていた。ブルースは幼なじみでハービーの同僚であるレイチェル・ドーズに想いを寄せているが、レイチェルの気持ちはブルースとハービーの間で揺れていた。

ジョーカーの犯行からマフィアの隠し資金が警察に露見し、各マフィアのボスが集まって対策を練る中、問題の張本人であるジョーカーが現れる。ジョーカーはマフィア弱体化の原因であるバットマンの殺害を提案し、報酬として全資金の半分を要求して去る。ボスの一人ギャンボルはジョーカーに腹を立てて懸賞金を掛けたが、死体の振りをして運び込まれたジョーカーに切り殺されてしまい、ジョーカーは彼の組織を乗っ取る。ブルースは秘密裏に香港に潜入すると、マフィアの金庫番である中国人実業家ラウを拘束してゴードンに引き渡す。司法取引に応じたラウの供述からゴッサム市警は多くのマフィア構成員を逮捕する。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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