ダブ・ポエトリー
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1978年ロンドン大学ゴールドスミス・カレッジ卒業生で、ブラックパンサー党員であったジャマイカ系イギリス人のリントン・クウェシ・ジョンソン (LKJ) はデニス・ボーヴェルのプロデュースで世界初のダブ・ポエトリー作品『Dread Beat an' Blood』を発表した[3]。ジャマイカのオク・オヌオラはそのすぐ後に『Reflection In Red』を発表し、翌1979年にはイギリスのベンジャミン・ゼファナイアが『Rasta』を発表した。LKJは1981年からイギリスでLKJレコーズを主宰し、自身をはじめ、マイケル・スミス『Mi Cyaan Believe it』など様々なダブ・ポエットとミュージシャンの作品を書籍と録音物の両方の形で出版し続けている[4]。LKJと同様に、ダブ・ポエットの多くはアルバムと同様に詩集を発表している。

ゼファナイアは詩と同様に小説作品も継続して発表しているが、よりアカデミックな方面で評価が高い。ゼファナイアは1989年、オックスフォード大学の詩学科教授に就任し、1999年にはイギリス桂冠詩人に任じられた。また、2003年には大英帝国勲章 (OBE) 叙勲候補となったがこれを辞退した[5]

ジャマイカのムタバルーカは1983年、アリゲーター・レコードから『Check it!』を発表して以来多数の作品を発表しているほか、長年IRIE FMのラジオ番組「Cutting Edge」のパーソナリティを務めている[6]

1980年代以降リリアン・アレン、アフア・クーパー、アードリ・ザイナ・マンディエラらを生んだカナダ最大の都市トロントはジャマイカ、イギリスに次ぐダブ・ポエトリーの中心地となっている[7]

2000年代に入ってもダブ・ポエトリーのシーンは活発である。ジャマイカではDYCRがダンスホールレゲエのリディムに乗せて「Chop Bush」、「The Barber」などをヒットさせたほか、2006年、イギリスのダブステップ・ミュージシャン、コード9がMCスペイスエイプ共に『Memories of the future』を発表した[8]

日本ではいとうせいこうらがダブ・ポエトリーを取り入れたパフォーマンスを行っている[9]
脚注^ Chris Roberts, "Heavy Words Lightly Thrown: The Reason Behind Rhyme" Thorndike Press,2006 (ISBN 0-7862-8517-6)
^ a b 鈴木慎一郎著『レゲエ・トレイン ディアスポラの響き』青土社、2000年、90-92ページ
^ LKJ最初の詩集は1974年発表の『Voices of the living and the dead』 ⇒LKJ Records.com
^LKJ Records.com
^British poet rejects Order of the British Empire award
^mutabaruka.com
^Ahdri Zhina Mandiela Answers.com
^boomkat.com
^ youtube.com

参考文献

Habekost, Christian "Verbal riddim: the politics and aesthetics of African-Caribbean dub poetry"
- Editions Rodopi, 1993, ISBN 978-9051835496

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