ダニエル・クレイグ
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それまでのボンドのイメージと大きく異なることもあって、イギリスでは発表直後にアンチサイト[6]が出来るなど、バッシングが大きかった[7]。これについて本人は、撮影後「批判は子供の罵りのような言葉だったけど(耳が大きすぎる、金髪はありえないなど)、実際に言われると傷ついたよ。でも、そういう人たちを納得させるための唯一の方法は、この役を上手くやりこなすことだった。俺自身ほどそれを感じていた人はいない」[8]と語った。

また、クレイグの身長は178cmで歴代のボンドを演じた俳優(2024年時点)の中で一番の小柄であり、「ボンド=長身」というイメージが強く、撮影現場では実際より高く見せるためにシークレット・ブーツを着用し[9]、唯一の非喫煙者(ノンスモーカー)の設定となっている。ただし、クレイグ自身が私生活でも非喫煙者(ノンスモーカー)であるか否かは不明である。

前述のような非難の嵐の中公開された『007 カジノ・ロワイヤル』で、クレイグは原作のジェームズ・ボンドのイメージに限りなく近い、寡黙でタフなボンドを演じきった。その演技力が評価され、シリーズ最高記録の興業収入を樹立した(後に『007 スカイフォール』が同記録を更新)。「ショーン・コネリー(初代)以来の最高のボンドだ」(ザ・サン誌)[10]と絶賛されるなど、興業・批評、両方の面で成功した。また、シリーズ初の英国アカデミー賞主演男優賞にノミネートされた[11]

2008年に公開された『007 慰めの報酬』、2012年に公開された『007 スカイフォール』、2015年に公開された『007 スペクター』にもジェームズ・ボンド役で出演している。

2012年に行われたロンドンオリンピック開会式にエリザベス2世をエスコートするボンド役として出演。2021年に公開された『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』への出演をもってボンド役を引退[12]。同作公開直前の2021年9月、イギリス海軍はクレイグを、作中のボンドと同格となる名誉中佐に任命した[13]。後任として、7代目最有力候補にはアーロン・テイラー=ジョンソンが挙げられている。

ボンドが1953年に叙勲された設定の聖マイケル・聖ジョージ勲章をクレイグ自身も授与することが2021年12月31日に発表された[14]。映画・演劇への顕著な貢献がその理由で、2022年9月8日にエリザベス2世が死去したため10月18日にウィンザー城で執り行われた式典ではアン王女がクレイグに勲章を授与した[15]
私生活

1992年にイギリスの元女優フィオラ・ロードンと結婚するが、1994年に離婚。二人の間には女の子(エラ)がいる。ドイツの女優ハイケ・マカッシュと7年間同棲したのち、日系アメリカ人の映画プロデューサーであるサツキ・ミッチェルと5年以上にわたって交際[16][17][18][19]。その後、2011年6月22日に女優のレイチェル・ワイズと結婚した[20]。二人は映画『ドリームハウス』の共演がきっかけで付き合い始めていた。2018年9月1日、ワイズとの間に女児が誕生したと報じられた。

少年時代からリヴァプールFCのサポーターである[21]。定期的にリヴァプールの試合に訪れており、喜ぶクレイグの姿が何度もカメラに抜かれている。
主な出演作品
映画

公開年邦題
原題役名備考吹き替え


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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