ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!
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ダウンタウンがトークセットに登場する際に流れる音楽(出囃子)は、フリートークコーナー開始当初からコールドカット(英語版)の楽曲「Stop This Crazy Thing」(1989年発売のアルバム『What's That Noise?』に収録)の前半30秒を10秒程度に編集したものが使用されていたが、一時期1 - 2年に1回リニューアルされるのが恒例となっていた。松本がアドリブで作詞・作曲し、その場で収録されるが、ほとんどがあからさまなパロディである。これらのフレーズにディレクターが音楽などのアレンジを施して創られていた。その後は「Stop This Crazy Thing」の編集版に再度、固定された。

2017年4月2日の放送分から、番組開始から28年使用していたオープニング曲(コールドカットの楽曲「Theme From “Reportage”」、前述のアルバム『What's That Noise?』に収録)および番組ロゴを初めて大幅リニューアルし、テロップのフォントも変更された(ただし「笑ってはいけないシリーズ」は大幅リニューアル後も従来のテロップを使用)。スタッフでも長年携わっていた菅・大沼が降板するなど大規模な異動が行われている。正式番組名としては、同月9日から末尾の感嘆符が2重だったものが1重になり、番組の名前は『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』に変更されたが、2022年9月8日放送の『松本誕生日・ダウンタウン結成40周年記念!対決&罰ゲームの歴史』のみ5年ぶりにリニューアル以前の構成に戻った。

バラエティ番組としては珍しく初期の頃から一貫してスタジオ収録が全日帯(主に水曜の朝から夕方に掛けてであるが、メンバーの都合がつかない場合は別の日に振り替えるか、時間を遅らせて収録を調整するが、それでも深夜帯では収録はせず翌日の朝に変更する)で行われており、企画によっては午前中で収録が終わることも珍しくない。外での収録の場合はこの限りではない。

2024年1月8日、松本が自らの性加害疑惑により活動休止を発表。すでに収録を済ませていた2024年1月14・21日放送分については松本の出演シーンも含めそのままで放送し、1月28日以後は浜田の単独進行で放送を継続することが発表されていたが[6]、1月28日の放送内容が直前で変更となり松本が登場[注 5][7][8]。結果として、松本の不在は翌週の2月4日放送からとなった[9]
放送期間

1989年10月4日未明(10月3日深夜)に放送開始。当初は、毎週水曜1:40 - 2:10(火曜深夜)の放送(関東ローカル、その後一部地域で放映開始)だったが、1991年10月に毎週日曜22:30 - 23:26の番組枠『笑撃的電影箱』(1994年3月に番組枠消滅)の後半として、日曜枠に移動。

1991年10月から2015年3月まで日本テレビ(関東地区)の番組終了時刻は「23時26分」である。ただし、ローカルセールス枠であるため番組終了時刻を「23時24分」「23時25分」としている地方局もあった。

2015年4月より、同年3月までの本番組放送時間帯において『日曜ドラマ』が編成されたことに伴い、放送時間が繰り下がり、23:25 - 23:55に変更された[10]。枠移動後もローカルセールス枠のままである[注 6]

当番組のクロスプログラムが放送されるのは当番組が同時ネットで放送されている地域のみ(直後番組である『Going!Sports&News』のクロスプログラムも同様)。同時ネット局でも自社制作番組や過去の再放送などに差し替えられた場合はクロスプログラムは放送されない。
変遷

期間放送時間分数
1989.101991.9水曜 01:40 - 02:10
(火曜深夜)30分
1991.101994.9日曜 22:58 - 23:2628分
1994.101999.3日曜 22:55 - 23:2631分
1999.042015.3日曜 22:56 - 23:2630分
2015.04現在日曜 23:25 - 23:5530分

企画
オープニング

最初期の「オープニング」は、公開収録をしていた会場にほど近い場所をスタートし、2人で話したり、近くにたまたまいた一般の人達に声をかけたりしながら、収録会場に向かう様子を放送していた[注 7]。しかし開始数回でダウンタウンがこの「散歩ロケ」に飽きてきたことから、これに代わる新たなオープニング企画として、「第1回 ガキの使いやあらへんで! チキチキ(企画タイトル)?!!」と称されたさまざまな企画が実施される[注 8]

当初はNHKの古い番組のパロディなど簡易的なゲームだったが、後に独自色が出た企画を多く出し、「ききシリーズ」[11]や「七変化シリーズ」[12]など数多くの人気シリーズを生み出し、特に「サイレント図書館」は海外でも人気を呼び、各地でローカライズ版が放送されている[13][14]

毎年1月には「ガキの使い大新年会」及び「山-1グランプリ」[15]が、3月 - 4月の卒業式シーズンには「さようなら山崎邦正(月亭方正)シリーズ」[16]、年末には「ガキ使おもしろVTRベスト10」が放送されることが多い[17]

かつてはトークがメイン企画であったが、オープニング企画がそのままメイン企画となってからはひとつの企画を放送枠いっぱいに放送したり、数週間にかけて放送することもある。

実験的・挑戦的な斬新な企画がほとんどで、レギュラー陣の芸風や忘れた頃に昔の企画やキャラクター、設定が使われたりするため、「分かる人でなければ笑えない」、「長年見続けていないと笑えない」などマニアックなネタが多く、浜田は「マニアックで排他的な作り方をする番組」[2]、元総合演出・斉藤敏豪も「視聴者に無理に擦り寄っていく作り方は敢えてしない。分かる人だけ分かってくれればいいし、見れば絶対に面白いと思ってもらえるものを作りたい」などと語っている[3]

番組の企画に関しても、即興性が求められるもの、瞬間のリアクションを楽しむもの、シナリオに基づいてきっちり作り込んだものなど、毎週違った作風で番組が作られている。そのこともあってか、企画意図を理解できない視聴者が「どこが面白いのか」「あれはヤラセでは」といった疑問や苦情を投げかけるケースが見られる。例えば、幾度か放映されている「板尾いちゃもんシリーズ」はシナリオに基づいて制作されている企画だが、あまりにもリアルな演技であることも相まって、一部の視聴者が真に受けてしまい、「板尾は金に汚い性格」などと本当に思われた[注 9]。2002年10月20日放送の「芸能界男と男の手料理対決」でも同様のクレームが発生。内容は、岸部四郎が幾度も落とし穴に落とされ「もう金(で解決してもらう)しかないなぁ!!」と激怒するというもの。これも台本に基づいた芝居であるにもかかわらず、真に受ける視聴者が現れ、読売新聞の投書欄に「彼の出演コーナーがなくなってしまった上、落とした側も悪びれる様子がない」などと苦情が掲載されるという珍事となった[注 10]

番組スタッフが頻繁に出演することもこの番組の特徴で、一見単なる「内輪ウケ」「楽屋オチ」ととられかねないが、松本は「本当に製作費が少ないんでなかなかタレントを呼べないだけ。でもどこが面白いのかを踏まえた上で出してるから、決して内輪ウケにはなっていないと思う」と語っている。菅も「僕らは元々内輪ネタが大嫌い」「企画によってタレントにオファーを出すよりもスタッフの誰かを出した方がはるかに面白いと判断した時だけ、スタッフが出ることにしている」「ほかの番組でスタッフが出演することは、ガキでスタッフが出演する必然性と全く違う」「だから僕らが(ひょうきんディレクターズ野猿のように)CD出したりなんてことは絶対にしない」などと、番組に出演することへの絶対の自信を語っている[3]。実際スタッフが他の番組に出演することは滅多になく、2010年代以降は本番組に出演する回数も減少傾向にある。
対決シリーズ

ダウンタウンの二人がプロ野球紅白歌合戦の勝敗予想、スポーツ、ゲームなどで対決する企画[18][19]。1989年、ダウンタウンのトーク内の第40回NHK紅白歌合戦の勝敗予想からこのシリーズはスタートした[18]

敗者には罰ゲームが課せられ、最初の対決では、敗北した松本がズームイン!!朝!ガララニョロロで映り込む罰ゲームであった。また、後述の早朝生放送罰ゲームが誕生するきっかけとなった[19]


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