ターミネーター_(映画)
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特典としてテレビ版吹替台本2冊とインタビュー集が付属している[15]

テレビ放送版の吹き替えに関して、地上波初放送時に作られたテレビ朝日版がファンの間で「名吹き替え」と評されるなどあまりにも評価が高かったために、『木曜洋画劇場』での初放送時に既存のテレビ朝日版を流用せずに新たにテレビ東京版を製作したことについては批判もあったという[16]
テレビ放送

地上波放送履歴回数放送局放送枠放送日放送時間(JST)放送分数吹替版視聴率備考
1テレビ朝日日曜洋画劇場1987年10月18日(日)21:02-22:54112分テレビ朝日版19.9%
2フジテレビゴールデン洋画劇場1989年2月4日(土)21:02-22:5419.4%[17]
3テレビ朝日日曜洋画劇場1990年11月25日(日)21:02-22:5419.4%
41991年9月8日(日)21:02-22:5429.7%
51993年3月28日(日)21:02-22:54
6フジテレビゴールデン洋画劇場1996年9月28日(土)20:59-22:54115分
7テレビ朝日日曜洋画劇場1997年12月28日(日)21:02-22:54112分12.8%
8日本テレビ金曜ロードショー2000年7月14日(金)21:03-22:54111分16.2%
9フジテレビゴールデン洋画劇場2001年4月21日(土)21:30-23:24114分14.8%
10テレビ東京木曜洋画劇場2003年5月29日(木)21:00-22:54テレビ東京版10.9%
112004年12月16日(木)21:00-22:547.8%
12水曜シアター92009年6月3日(水)21:00-22:547.7%


1991年9月放映時の視聴率は、日曜洋画劇場の歴代視聴率の第4位にランクインした。

1987年10月18日の地上波初放送に先立つ1?3週間前に放送された「番組予告編」は声優の小林清志ナレーションを担当した。

その他
配役・設定など

1984年
2月8日から撮影は開始されたが、その直後からシュワルツェネッガーはキャメロンの完全主義を思い知らされることになった。「あの時のジェームズは凄かったよ。事前に、撮影するショットをとても細かく説明するんだ。その位置が1ミリずれただけで、物凄く凶暴になるんだよ!」と述べている。また、ターミネーターが車のフロントガラスを叩き割るシーンで、ターミネーターの体から煙が出ている様子を再現する際に、本物のをかけて煙を発生させた。スタッフ側は「弱い酸だから大丈夫だ」と主張したが、シュワルツェネッガーは「もっと別の方法はなかったのか」とずっと疑問に思っていたという。

カイルの回想にてシュワルツェネッガー以外の筋骨隆々のターミネーター(演者はボディービルダーフランコ・コロンブ)が登場している。

サラのアルバイトは、キャメロンの最初の妻シャロンがやっていた仕事と同じウエイトレスにした(サラは「ボブのビッグバンズ」で働いているが、シャロンは「ボブのビッグボーイ」というレストランで働いていた)。

主役を外されたヘンリクセンは「ジムにごまかされたと感じたことは、一瞬たりとも無かったね。僕はもうこの業界が長くて、時にはそうなることもあるって分かってるし。確かに自分がターミネーターを演じることができなかったのは残念だけど、それと同じくらいこの映画を作って欲しかったんだよ」と語った。

日本安川電機製の産業用ロボットである「MOTOMAN」がクライマックスのシーンに出演している[18]

撮影技術など

肉体を焼失したT-800が
骨格のみ(エンドスケルトン)で追跡を再開する以降の部分は、トラックに轢かれて片足が故障した設定にし、ストップモーション・アニメーションの予算を削減している。また、ストップモーションが必要な全身が映るカットはわずかであり、ほとんどのシーンはフルサイズの模型をスタッフが操作している。

2001年発売の2枚組DVD(GXBA-15917)発売の際に、次作でアカデミー賞を獲得したスカイウォーカー・サウンドにより音響効果が全面的にリニューアルされた。2001年盤ではオリジナル・モノラル音声も収録されていたが、2003年のDTS盤2枚組DVD(GXBU-15917)発売以降のすべての映像ソフトはオリジナルのモノラル音声がカットされており、オリジナル版を聴くことができなくなっている。

台詞

警察署窓口を去る際にT-800が口にする「
I'll be back.(また戻ってくる)」は、本作以降シュワルツェネッガーのトレードマークとなり、続編を含む以降の出演作で同じ台詞を言うシチュエーションが多用されている。

サラがT-800をプレス機で押し潰すときのセリフ「You are terminated.(「抹殺完了」「お前を抹殺する」)」は、『ターミネーター3』(2003年)でT-850T-Xを破壊するときにも使用された。『ターミネーター2』(1991年)では、ジョンの「Is he dead?(死んだの?)」に対し「Terminated.(完全に)」という台詞が発せられている。

カイルがサラに言った「機械のことは信用するな。やつらは悲しみ感情もないのだ」という台詞は『ターミネーター2』や『ターミネーター:サラ・コナー クロニクルズ』(2008年)でサラが頑なに信じている言葉でもある。『ターミネーター2 特別編』(1993年)ではT-800のチップを取り出し、叩き壊そうとしてジョンに制止されるシーンがある他、 サラはジョンを助けに来たTOK715型ターミネーター(キャメロン)をも信用してはいない[19]

削除シーン

サラがサイバーダイン社の住所を電話帳で確認し、カイルにスカイネットの破壊を提案するが、危険であるために拒否される。

全てが消え失せてしまった絶望に満ちた未来と現在のあまりの違いに涙を流すカイル。

最終決戦間近のサラが
ディズニーランドに行こうと約束したり、未来人であるカイルがホットドッグを知らないなど、つかの間の日常生活を強調した場面があったが、「クライマックスに向けての流れを阻害する」との理由でカットされた。

銃器類

T-800は銃砲店から奪った
AR-18UZIフルオートで発砲しているが、比較的銃器に寛容なアメリカ合衆国といえど、フルオート機能を持つ銃器の売買には警察およびBATFEの許可が必要である(劇中では許可申請証を店員が出す前に射殺した)。小説版には、T-800が改造マニュアルを見ながら、フルオート射撃可能な状態へ改造する場面が登場する。ちなみに、これは実際にアクション映画等の銃器担当スタッフがフルオート銃器を調達するために常用する手段(もちろん許可が必要)である。なお、T-800の使用する銃は大半が「自動式」なのに対して、カイルは手動装填式のショットガン回転式拳銃という「原始的な構造」の銃を使っている。

銃砲店でT-800がを選ぶ際に、「射程400のフェイズドプラズマライフル」を指定するが、この時代には存在しない未来の兵器であり、情報ミスである。これに対応した銃砲店の店主は「Hey, just what you see, pal!(見た通りさ、ないだろ?)」と軽い調子で受け答えしている。なおこの台詞はソフト版字幕では「なんですそれ?」、テレビ朝日と旧ソフト版吹替では「生憎そいつは今、無いんだ」、新ソフト版吹替では「それは今、置いてないね」、テレビ東京版吹替では「ここにある物にしてくれ」、公開時の劇場字幕と当時のノベライズ版では「まだ入荷していません」とそれぞれ訳されている。

映画の宣伝ポスター等でT-800が構えていたAMTハードボーラーは、銃の上に筒状のレーザーサイトが装備されている。作中ではT-800が銃砲店から強奪した銃の中の1挺で、1人目のサラ・コナーの殺害から、ディスコ銃撃戦まで使われている。
この特徴的なレーザーサイトは当時いち早く銃器用レーザーサイトを開発して販路を構築していたレーザープロダクツ社(後のシュアファイア社)の試作品で、宣伝も兼ねて提供されたものである。撮影に使われたものは内蔵式バッテリーでは作動に十分な容量が確保できなかったため、電源はコードを介して外部から取られており、銃を握った手の袖の中を通してコートのポケットの中にバッテリーが収納された。また“トリガーと連動する”はあくまでも設定上のもので、実際のスイッチはバッテリーボックスからの配線に取り付けられていた[20]
後続シリーズとの関係

カイルは
パトカーから奪ったショットガンを、ストックを切り落として全長を短くし、使いやすく改造してから右腕にひもでくくりつけ、落としたり奪われないようにしているが、『ターミネーター4』(2009年)では少年時代のカイルがマーカス・ライトから銃に関する「手品」としてひもでくくりつけるアイディアを教わるシーンがある。

その他


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