ターミネーター_(映画)
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2008年、『ターミネーター』は、米国議会図書館により、「文化的、歴史的、美学的に重要な作品」として、アメリカ国立フィルム登録簿に保存された。

日本版のポスター等におけるキャッチコピーは、「冷酷!非情!残虐!史上最強《》のヒーロー!!」。
ストーリー
プロローグ
ある夜、
ロサンゼルス郊外に青い電光とともに筋骨逞しい全裸の大男が現れる。大男は不良グループを殺害し服を奪い、銃砲店では店主を殺害し、火器・弾薬を強奪する。そして、電話帳を元に「サラ・コナー」という名前の女性を次々に殺害していく。一方、若い男も一足遅れて電光と共に全裸で現れると、今ここが1984年5月12日のロサンゼルスであることを確認し、服と銃を手に入れ、悪夢にうなされつつサラ・コナーを探し始める。
序盤
大学生のサラは、テレビニュースで見たニュースで自分と同姓同名の女性が連続殺人に遭っている事を知り、警察に保護を要求する。一方、警察も次に狙われるであろうサラを保護しようと探し始めていたところだった。その頃、大男はサラの自宅に侵入し、そこにいた男女を殺害するが、それはサラではなく、サラのルームメイトのジンジャーと、そのボーイフレンドのマットであった。大男は外出中のサラの顔と居場所を入手し、ついにサラを見つけ出すと銃口を向けるが、間一髪サラを追っていた若い男が阻止する。事態が飲み込めず促されるままに、カイル・リース軍曹と名乗る若い男に助けられながら、サラは襲撃者から逃走する。カイルはサラに、大男の襲撃者は超合金人工皮膚でできたターミネーターであることや、未来で起こる人類対機械軍の戦争の事を告げる。ターミネーターは、未来の戦争において人類勝利の立役者として英雄となる「ジョン・コナー」を抹殺するために、ジョンが産まれる前の時代に戻り、ジョンの母であるサラを殺すために未来から送られて来ているという。サラの顔を知らないターミネーターは、ロスに住む「サラ・コナー」を全員殺害するために探し回っており、カイルはそれを阻止するために送り込まれた「人類軍の兵士」であると説明する。
中盤
ターミネーターの追撃をなんとかかわした2人は、警察に保護される。カイルは尋問を受け、事情を説明するが警察には信じてもらえず拘束され続ける。しかし、その必死に訴える姿をモニターで見たサラは、徐々にその言葉を信じ始めていた。その夜、警察署をターミネーターが襲撃し、勤務中の警察官を皆殺しにしサラを探すが、サラはこの騒ぎに乗じて拘束から抜け出したカイルと共に脱出に成功。モーテルに宿泊した際、カイルは未来でジョンから貰ったサラの写真を見て以来、サラに思慕していたことを打ち明け、またサラも命がけで自分を守ってくれるカイルに心を開き、2人は結ばれる。
終盤
翌日、2人はまたしてもターミネーターの追撃を受ける。カイルは手製のパイプ爆弾のみを武器に応戦し、被弾しながらもターミネーターが乗るタンクローリーを爆破。しかし、燃えたのは服と表面の生体組織だけで、超合金製の骨組みをあらわにしたターミネーターの追撃は続く。逃げ込んだ工場で、カイルは最後のパイプ爆弾をターミネーターの肋骨に押し込み、爆破に成功したものの、自らも爆発に巻き込まれて命を落とし、サラも片脚に重傷を負う。カイルの死を嘆くサラに、上半身だけとなってもなお迫るターミネーター。サラはターミネーターをプレス機に誘導して超合金製頭蓋骨を押し潰し、ついに完全停止させる。
エピローグ
数か月後、サラはやがて訪れる「審判の日」へ向けての戦いを決意し、メキシコに向かっていた。途中、ジョンのために音声で記録を録っていたサラに、少年がサラを写したポラロイド写真を売りつけてきた。それは、未来の世界でカイルがジョンから貰ったサラの写真であった。そして、サラのお腹にはカイルとの子、ジョンが宿っているのであった。未来の英雄ジョン・コナーは、両親を結びつけるべく部下だったカイルを送り込んでいた。
登場人物「ターミネーターの登場人物」も参照.mw-parser-output .tmulti .thumbinner{display:flex;flex-direction:column}.mw-parser-output .tmulti .trow{display:flex;flex-direction:row;clear:left;flex-wrap:wrap;width:100%;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .tmulti .tsingle{margin:1px;float:left}.mw-parser-output .tmulti .theader{clear:both;font-weight:bold;text-align:center;align-self:center;background-color:transparent;width:100%}.mw-parser-output .tmulti .thumbcaption{background-color:transparent}.mw-parser-output .tmulti .text-align-left{text-align:left}.mw-parser-output .tmulti .text-align-right{text-align:right}.mw-parser-output .tmulti .text-align-center{text-align:center}@media all and (max-width:720px){.mw-parser-output .tmulti .thumbinner{width:100%!important;box-sizing:border-box;max-width:none!important;align-items:center}.mw-parser-output .tmulti .trow{justify-content:center}.mw-parser-output .tmulti .tsingle{float:none!important;max-width:100%!important;box-sizing:border-box;align-items:center}.mw-parser-output .tmulti .trow>.thumbcaption{text-align:center}}アーノルド・シュワルツェネッガー(1991年)、リンダ・ハミルトンマイケル・ビーン
ターミネーター(T-800)- アーノルド・シュワルツェネッガー
2029年、スカイネットにとって脅威となるジョン・コナーの出生を阻止すべく、1984年へタイムスリップした潜入型ターミネーター。ジョンの母となるサラ・コナーの抹殺を命令されており、ロサンゼルス在住の同姓同名の女性を次々と抹殺していく。
カイル・リース - マイケル・ビーン
人類抵抗軍の指揮官ジョン・コナーの部下。サラ・コナーをT-800から守るため、志願して1984年へタイムスリップする。抵抗軍では技術情報部隊に属する軍曹で、認識番号はDN38416。スカイネット側に捕らえられ、強制労働に従事した経験がある。
サラ・コナー - リンダ・ハミルトン
ジョンの実母。大学に通っており、レストランのウェイトレスとしてアルバイトしていたが、未来から来たT-800に狙われたところをカイルに助けられる。
エド・トラクスラー - ポール・ウィンフィールド
ウエストハイランド警察署の警部。「サラ・コナー連続射殺事件」にて、最後に残ったサラ・コナーの身柄を署で保護するが、T-800の襲撃により、重傷を負う。
ハル・ブコビッチ - ランス・ヘンリクセン
ウエストハイランド警察署の警部補。逮捕されたカイルの話を真に受けない。署がT-800の襲撃を受けた時には自動小銃で応戦するが、反撃で死亡する。
ピーター・シルバーマン - アール・ボーエン
犯罪心理学者。カイルの話をまったく信用しない。尋問を終えてウエストハイランド警察署を去る際にはT-800とすれ違うが、ポケットベルの着信に目を向けていたために直接その姿を見ることはなく、狙われずに済む。
スタッフ

監督 -
ジェームズ・キャメロン

製作 - ゲイル・アン・ハード

製作総指揮 - ジョン・デイリー/デレク・ギブソン

脚本 - ジェームズ・キャメロン/ゲイル・アン・ハード

撮影 - アダム・グリーンバーグ

美術 - ジョージ・コステロ

編集 - マーク・ゴールドブラット

音楽 - ブラッド・フィーデル

特殊効果 - スタン・ウィンストン/Fantasy 2 Film Effects/パシフィック・データー・イメージズ

提供 - ヘムデイルフィルムコーポレーション/シネマ84/ユーロフィルムファンド/パシフィックウェスタン

製作

製作にまつわるエピソードとして、キャメロンが見た悪夢の話がある。1981年に監督した『殺人魚フライングキラー』が失敗した際、キャメロンは評論家マスコミにひどくこき下ろされたため、屈辱のあまり熱を出して寝込んでしまったという。そのとき、「炎の中からロボットが現れて自分を殺しに来る」という悪夢を見たことが、本作を製作するきっかけとなったと語っている[要出典]。

作中で「審判の日」 (Judgement day) とされているのは1997年8月29日であるが、この月日は当時アメリカと冷戦を激化させていたソ連による初の原爆実験 (RDS-1) に由来し[4]、映画公開の前年(1983年)には、実際に第三次世界大戦が起きかねない監視システムのコンピュータが核ミサイル発射を誤報した事件も起きていた[5]。キャメロンは本作について、冷戦を意識していたことを述べている[6]


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