ターミネーター3
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その後、ワーナー配給で2002年公開のシュワルツェネッガー主演作『コラテラル・ダメージ』の興行成績が悪かったことにより、製作費の削減が決定された。2002年4月12日?2002年9月9日に撮影が行われ、2003年に『ターミネーター3』が完成した。
監督
当初は監督候補にリドリー・スコットジョン・マクティアナンデビッド・フィンチャーローランド・エメリッヒアン・リーなどが挙がっていた。リドリー・スコットは『ブラックホークダウン』、アン・リーは『ハルク』の撮影のために監督を辞退した。最終的に『ブレーキ・ダウン』などのジョナサン・モストウに決定した。
ロケ地
製作費の問題によりカナダで撮影が行われる予定であったが、シュワルツェネッガーが映画の舞台であるロサンゼルスで実際に撮影することにこだわり、彼の出演料を約800万ドルカットすることでロサンゼルスで撮影されることになった。
キャスティング
シュワルツェネッガーは当初は出演しないと発言していたが、最終的には出演を決めた。シュワルツェネッガーが演じるのは、前作に登場したT-800とは別タイプのターミネーター(T-850)である。彼は今作のために、一作目の1984年当時と同じ体重に戻し、ほぼ同じ体形に鍛え直している。また、シュワルツェネッガーが出演しない場合の脚本も用意されていた。その後、シュワルツェネッガーは『T3』のゲームでも、T-850役の声優として二回出演している。前作でジョンを演じたエドワード・ファーロングには、製作側から続投が望まれており、当初は出演すると報道されていたが、薬物問題のために降板し、シェーン・ウェストジェイク・ギレンホール[3][4]ローガン・マーシャル=グリーン[5] など多数の代役候補の中からニック・スタールが抜擢された。また、多くの報道で「サラ役のリンダ・ハミルトンが回想シーンに登場する」という情報が流れた。当初は彼女にも出演依頼がなされ台本を渡したが、「この脚本にはドラマがない」との理由から降板した。ケイト・ブリュースター役はソフィア・ブッシュが選ばれていたが、モストウ監督から「若すぎる」と判断され、クレア・デインズへ替えられた。アール・ボーエン演じるドクター・シルバーマンは本作にも登場している。ボーエンはシュワルツェネッガーと同じく三作連続出演であるが、同一人物の役で登場しているのは彼だけである(「ターミネーター」は作品ごとに別の機体という設定であり、三作目では形式番号も異なるため)。敵のターミネーター役候補には、当初ヴィン・ディーゼルジュード・ロウファムケ・ヤンセンキャリー=アン・モスなどが挙がっていた。
カーチェイス
派手なカーチェイスは、一般道ではなくボーイング社の工場敷地内部での撮影である。T-Xが駆ったクレーン車は撮影中に一度転倒し大破したが、高額のため1台しか用意しておらず、何とか修理して撮影を続行した。ちなみに、このクレーン車は映像では右ハンドルだがダミーである。オリジナルは左ハンドルであり、実際の運転も左ハンドルで行われている。また、このシーンのスタントでシュワルツェネッガーは怪我をした。
決め台詞
T-850がT-Xを破壊するときの決め台詞は「You are terminated.(抹殺完了)(お前を抹殺する)」。コメンタリーの中でシュワルツェネッガーは、「後世に残るような決め台詞をスタッフと相談しながら考えた。色々な台詞を試したが、これ以上の物はなかった」と語っているが、この台詞は奇しくも、第一作目サラがT-800を、プレス機で潰す際のものと同じである。
T-1
T-1という初期型のターミネーターが登場した。T-1はCGではなく、工学技術に基づいた精巧な実際のロボットが使用されている。1台あたり1700万円を投じ、合計3台が制作された。
トイレでのバトルシーン
このシーンではターミネーター同士の重量感のある戦いが描かれているが、ロボットではない生身の人間である演者が、トイレなどを破壊しながら撮影するのは非常に危険であるため、このシーンはほとんどがCGで処理されている。
T-850のCG
前作までは、シュワルツェネッガー演じるターミネーター(T-800)の損傷描写(金属の骨格がむき出しになっている描写)には、主に特殊メイクアニマトロニクスといったアナログな手法が使われていたが、今作のT-850からは初めてCGも使用されている。また、エンドスケルトンも初めてフルCGで表現された。
評価

レビュー・アグリゲーターRotten Tomatoesでは206件のレビューで支持率は69%、平均点は6.50/10となった[6]Metacriticでは41件のレビューを基に加重平均値が66/100となった[7]
備考
続編
公開後、早々に続編の『
ターミネーター4』の製作が決定し、当初はシュワルツェネッガーの主演を予定していたが、本作の公開後に彼がカリフォルニア州知事に就任して多忙を極めていたことや、ジョナサン・モストウ監督とのロケ地をめぐる意見の対立により、「出演しない」と2007年に発表された。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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