ターザン
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とはいえ、火星、ペルシダーは最後までデジャー・ソリス、ダイアンがヒロインであり続けたのに対し、ジェーンの登場はほぼ第10巻までで、以後は『ターザンと女戦士』(1936年?1937年)に「妻」が短い出番を与えられているのみ、となっている(名前すら明記されていない)。
経歴・交友関係

ターザンの能力や家庭、友人、血縁など。
能力
身体能力
ジャングルに適応した、超人的な体力・技術を有する。視覚、聴覚、嗅覚は鋭く、野生動物並みである。また、木立を伝って移動する、という「猿人」に相応しい能力を持つ。ライフルなどの近代武器よりも、原始的な武器を好む。具体的には、狩猟ナイフ、ロープ、
弓矢が、標準的な装備である(先の2点は18歳未満から使用しており、後の2点は18歳から使用。結果、成人後に会得した銃火器よりも馴染んでいるため、信頼性が高い)。10歳の時点で、既に腕力は並みの男性と互角であり、運動神経はスポーツの達人クラスに達していた(例えば、木立から木立へ7メートルも飛ぶ)。
言語
まず、類人猿の言語(口語)を習得。この言語は、他の類人猿の部族でも使われている他、オパルの住民(アトランティスの植民地の末裔)や、ペルシダーのサゴス族(ゴリラ人間、と呼ばれる類人猿的存在)も使用している。次に英語(文語のみ)を独学で習得(父が年単位での滞在を見越して、子供の教育用に絵本を用意し、また書物や辞書も残っていたため)。活字体は覚えたが、筆記体は未習得。相手がいないため、口語も習得していない。なお、父親の日記はフランス語で書かれていたため、読めなかった。成人後、フランス語の口語をポール・ダルノー中尉(フランス海軍所属)から教わる。その後、英語(口語)を習得したが、この時点では英語の口語は不得手だった(以上、第1巻)。以後、ラテン語[5]アラビア語[6]、ドイツ語[7]の他、スワヒリ語などアフリカの原住民の複数の方言など、数カ国語を習得する。
出自

父は英国貴族、グレイストーク卿ジョン・クレイトン(Lord Greystoke, John Clayton)。母はアリス・ラザフォード(結婚時、まだ10代だった)[8]。夫妻は赴任先である英領西アフリカに向かう途中、船員の反乱に遭遇し、アフリカの西海岸に置き去りにされた。

ターザンは夫妻が海岸に作りあげた小屋で生まれ、彼が1才になった時に母親は亡くなった。父は類人猿カーチャク(Kerchak)に殺されたが、ターザンは類人猿カラ(Kala)に救われた。カラは子供を亡くしたばかりであり、群れのリーダーであるカーチャクに逆らい、ターザンの養母となった[9][10][11]。なお、「ターザン」とはカラがつけた名前で、類人猿の言葉で「白い肌(White-Skin)」を意味する。成人後、指紋鑑定でグレイストーク卿の息子と判明(第1巻終盤にて)、第2巻終盤以降は父の名を受け継いだ。

なお、第1巻冒頭では、「主要人物には架空の名前を用いる」と宣言されている[12]
ターザンの家庭

グレイストーク卿ジョン・クレイトン(故人)。

アリス・ラザフォード(故人)。
養母
カラ(類人猿。死別)。

ジェーン・クレイトン(旧姓ポーター)。アメリカ人。第1巻で登場し、第2巻で結ばれる。
息子
ジャック・クレイトン。シリーズでは第3巻『ターザンの凱歌』から登場し、第4巻『ターザンの逆襲』では主役を務める(正確には、シリーズの外伝的な作品『
石器時代から来た男』の第1部が初出である)。成長後は、コラク(類人猿の言葉で「殺し屋」)と呼ばれる勇ましい戦士となった。メリームを妻としている。
息子の妻
メリーム。初登場時は第4巻のヒロイン。本名はジャンヌ・ジャコー(ただし、結婚前の姓名)。アラブ人の養女としてジャックと知り合い、恋に落ちる。実は7歳の時に誘拐されたフランス人(フランス王家の血筋にあたる)。

第10巻『ターザンと蟻人間』に登場。ジャックとメリームの子供。男の子、というだけで名前は不明[13]
ライオン
名前はジャド・バル・ジャ(パル・ウル・ドンの言語で「黄金のライオン」)。第9巻『ターザンと黄金の獅子』から登場。幼い頃、ターザンに拾われて養育され、心強い友人として成長した。ターザンの命令には忠実に従う。パル・ウル・ドンからの帰路に拾ったため、ターザンはその言語で名前をつけた。
家政婦
筆頭はエスメラルダ。大柄な黒人女性で、第1巻で初登場。この時はポーター家の家政婦であり、ジェーンの母代わりといえる存在だった(ジェーンの実母は、幼少時に死亡)。ジェーンの結婚後は、グレイストーク家の家政婦となり、ジャック誕生後は乳母となっている[14]。第3巻では、ターザンとジェーンが不在のため、機転を利かし、独断でジャック誘拐事件を解決へ導いている。
部下の部族
ワジリ族。勇敢で知的な黒人の一族で、第2巻から登場。ターザンと意気投合し、共闘した仲。前族長(ワジリ)の死後、ターザンを族長として迎え入れ、忠実な部下となった。
ターザンの親類、縁者
ディックとドック
ディック、ドックとも、ターザンの遠縁にあたるが、ドック自身とターザンに直接の血縁関係はない。「ターザンの
双生児 (The Tarzan Twins) 」と呼ばれる少年たちで、実際は従兄弟同士。双子ではないが、双子のようによく似ている(彼らの母親が、アメリカ生まれの双生児だった)。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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