ターキン
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Hodgson, 1850[3]
和名
ターキン[4][5]
英名
Takin[3]
分布

ターキン(学名:Budorcas taxicolor)は、ウシ科ターキン属に分類される偶蹄類。本種のみでターキン属を構成する(単型)。
分布

インド北東部、中華人民共和国四川省チベット自治区)、ブータンミャンマー北部[5]
形態

体長100 - 237センチメートル[5]。尾長7 - 12センチメートル[3][5]。肩高68.6 - 140センチメートル[3]体重オス150 - 400キログラム、メス250キログラム[5]。メスよりもオスの方が大型になる。分泌腺は退化しているが、全身から臭いを発する[4]。全身は長い体毛で被われるが、色彩は地域や個体による変異が大きい[5]。顎の下の体毛が伸長する[4][5]

雌雄共に湾曲した太い角を持つ[5]。最大角長63.5センチメートル[5]。鼻面は長く、隆起する[5]。吻端の体毛で被われない裸出部(鼻鏡)は小型で、左右の鼻孔の間は体毛で被われる[4][5]。四肢は太くて短い。

出産直後の幼獣は体重5 - 7キログラム[5]。幼獣やメスの成獣は鼻の周囲のみ暗色だが、オスの成獣は顔全体が暗色。乳頭の数は4個[4]
分類

以下の亜種に分ける説もある[4]。亜種ブータンターキンの分割を疑問視する説もある[4]
Budorcas taxicolor taxicolor
Hodgson, 1850。 アッサムターキン(チベットターキン) - アッサム地方、チベット南東部、等
Budorcas taxicolor bedfordi
Thomas, 1911。シェンシーターキン(ゴールデンターキン ) - 陝西省日本国内では、アドベンチャーワールド[6]多摩動物公園[7]よこはま動物園ズーラシア[8]の3施設[9]で飼育中。
Budorcas taxicolor tibetanus
Milne-Edwards, 1874。スーチョワンターキン - 四川省
Budorcas taxicolor whitei
Lydekker, 1907。ブータンターキン - ブータン
生態

標高1,000 - 4,000メートルにある森林などに生息し、タケシャクナゲが密生した環境を好む。冬季になると標高の低い森林へ移動する[5]。夏季には約300頭の大規模な群れを形成することもあるが、冬季には3 - 35頭の群れを形成し分散する[5]

食性は植物食で、主に木の葉を食べる[5]

繁殖様式は胎生。四川省では7 - 8月に交尾を行う[5]。妊娠期間は200 - 220日[5]。2 - 4月に1回に1匹の幼獣を産む[5]。生後30か月で性成熟する[5]。飼育下での寿命は19年[5]
人間との関係

生息地では食用とされることもある[5]。森林伐採による生息地の破壊、食用の乱獲などにより生息数は減少している[5]
参考文献[脚注の使い方]^ Appendices I, II and III<https://cites.org/>(accessed December 15, 2015)
^ Song, Y.-L., Smith, A.T. & MacKinnon, J. 2008. Budorcas taxicolor. The IUCN Red List of Threatened Species 2008: e.T3160A9643719. doi:10.2305/IUCN.UK.2008.RLTS.T3160A9643719.en, Downloaded on 15 December 2015.


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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