タモリのボキャブラ天国
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ただし、VTR応募の場合はビデオテープを同封した封筒での応募も可能だった。一度北島三郎の『函館の女』に引っ掛けたネタで空き箱が送られてきたことがあった。

番組開始当初の数回は匿名ペンネームでの応募も認められていたが、後に禁止された。

品評・評価

品評は司会者のタモリとパネリストが手元のボタンを押す方式で行われ、ボタンを押すと「電球」が点灯する。大いにうけた場合は「大玉」、まあまあの場合は「小玉」が点灯。つまらないと思った場合はボタンを押さなくても良い(その場合は、電球および席後部の電飾は点灯しない)。

各パネリスト個人の評価は、テーブルに設置された二股ソケットの点灯している電球の大小および席後部の花丸をあしらった電飾でわかる。小玉だと花丸の中央部のみ点灯、大玉だと花丸を構成する豆電球が回るようにスクロールする。タモリの個人評価は当初、電球のみでしか表示されなかったが、1994年9月28日放送の「超豪華スペシャル」からタモリのテーブル前面にも電飾が付き、1995年3月29日放送の「2時間スペシャル」からは電飾が席後部右側に移った。

タモリとパネリスト全員が「大玉」評価をした場合、ファンファーレとともにスタジオの電飾全てが点滅する。

上記の品評を参考にした上でX座標=左「シブイ」・右「インパクト」、Y座標=上「知的」・下「バカ」の相関図パネル「ボキャブラ・マトリックス」(製作:マサチューセッツ工科大学[注 8]マサチューセッツ工科大学とフジテレビの共同作成[注 9]島津製作所[注 10])に、タモリが作品の書かれたハガキ大のマグネット[注 11] を貼り付けることによって最終評価を行う。各座標は10段階あり、基本的にどこかの交点にマグネットを貼り付ける(「バカ10・0」、もしくは「バカ」に貼られたケースもある)。「マトリックス」の各エリアには、「バカパク」「バカシブ」「インパク知」「シブ知」というエリア名がつけられており、【Y座標=下に9、X座標=右に10】の位置に貼り付けられたときには「バカパクの9・10」と呼ばれる。また、どの部門にも属さない場合、真ん中の(0・0)に貼られる事もごく稀にあった。評価するに値しない、面白くない作品はマトリックスの下にある箱に廃棄される[注 12]。番組開始当初は「没」という表記だったが、大島渚が「つまらないからポイしちゃえ」と言ったことより、以降没ネタは「ポイ」と呼ばれることになる。

パネリストの評価・意見はあくまでも参考であり、最終的にどこに貼り付けるかは司会のタモリの独断による。この時客席からは「バカパク!」「シブ知!」などとエリア名がコールされ、これによって影響されることもよくある。因みに、観客から見当違いのコールをされると、タモリは「これの何処がシブいんだ!?」、「これの何処がインパク「知」なんだ!?」などと時折ツッコミを入れることがある。稀にある程度の評価があってもタモリが独断で「ポイ」にしたケースもある。

面白くないものの「ポイ」するほどでもない作品に対しては「欄外」(箱の入口の近くに貼られる)・「小島預かり」とされるが、評価としては「ポイ」相当として扱われる。また、「ポイ」よりもひどい(「ポイ」する価値もない)作品は「問題外」(「問題外」は過去に2作品あり、「問題外」作品は2作連続で放送された[注 13])として小島の司会者台の下に投げ捨てられていた。

面白くない作品をタモリが箱に廃棄しようとすると、小島はそれを必死になって阻止するのが恒例である。上記の「小島預かり」は、このやりとりの中で、タモリが小島の説得に応じた作品につけられる評価であり、ごく稀にタモリが判断に迷った末に小島に渡したという事例も見られる。なお、一度だけ廃棄直前まで行ったマグネットを小島が奪い、仕方がなく「小島預かり」の評価になったことがある。他にも高い評価の作品に対して「これはポイだな!」とフェイントをかけて、小島を騙す場合もあった(当然、最終的にはマトリックスに貼られる)。

非常に高い評価でマトリックスでは表し切れない場合には「寿」という評価が出され、セットの床に大きく書いてある「寿」の字の上に置かれる。事実上の最高評価である。寿と評価するシステムはヒロミが考案したため、事実上ヒロミの判断でなされた。実際にタモリの推薦に対し、「同じ週に複数の寿が出ると、寿の価値が下がる」との理由で拒否した例がある。なお、「寿」は過去に4作品ある。

この時代のフォーマットで制作された「復活スペシャル」ではバカで知的である「バカ知」という評価がなされた作品があったが、従来のマトリックス上では表わせられないため便宜上Y座標(知的)線上に貼られた。「バカ知」作品は2作品ある。

マトリックスの形状は初代の前半(1992年10月?1993年3月)は正方形であったが、初期の後半(1993年4月?)から円に変わり周辺に動く飾り物やLEDが「ポイ」口の上部に取り付けられた。また、初期後半には「ポイ」にマグネットを入れると電子音も鳴った。最初期の頃は評価の度合を示す目盛りはなく、ただ「バカシブ」「バカパク」「シブ知」「インパク知」と呼んでいたが、のちに初期の前半の形状になった。

賞及び賞品

作品が採用された投稿者には「ボキャ天小座布団」が贈られる。タイトルを「タモリのゴキブリ天国」と間違えて弁当を届けた弁当配送業者にも小座布団が贈られた他、「ボキャブラゼミ」のコーナー冒頭に流れるセミの鳴き声が映像に映っているセミの種類とは別の種類のものである事を指摘した投書にも「面白いから」との理由で小座布団が贈られたことがある。

また以下のような賞があり、毎週それぞれ1作品ずつ選ばれ、副賞が贈られたが、まれに該当無し、又は2作品選ばれることがあった。

ボキャブラ賞その週の最優秀作品

ボキャブラ天国時代…賞金5万円+二股スタンドトロフィー(トロフィーの台座の上に、電球つき二股ソケットが付いた物)

SUPERボキャブラ天国時代(1994年4月13日?1995年9月20日)…末広がりの賞金8万円(フジテレビ系が関東地区近畿地区では8チャンネルであることに由来)

同(1995年10月18日?1996年8月14日)…末広がりの賞金8万円+ボキャ天大座布団「雅」

同(1996年8月21日?9月18日)…末広がりの(小島は、「イチかバチかの」と称している)賞金18万円+ボキャ天大座布団「雅」

大ザブ賞その週の次点作品

ボキャブラ天国・SUPERボキャブラ天国時代共通…「ボキャ天大座布団」(ただし、1996年8月21日?9月18日は末広がりの賞金8万円が追加された)

LOVEザブ賞「SUPERボキャブラ天国時代」のコーナー「大人のボキャ天」、「いけないボキャ天」、「ピンクのボキャ天」、「夜のボキャ天」内の最優秀作品(「普通作品」の中からも選ばれることがあった)

1994年4月13日?1995年9月20日 - 「ボキャ天ラブ座布団」(細長いクッション)

1995年10月18日?1996年8月14日 - 「ボキャ天桃色ラブ座布団」(細長いクッションのピンクバージョン)

1996年8月21日?1996年9月18日 - 「ボキャ天桃色ラブ座布団」+末広がりの賞金8万円
ボキャブラ賞の選定はタモリとパネリストの合議によって決められ、観客の拍手はあまり考慮されない。ただし1度だけ、ボキャブラ賞に決まりかけた作品に対して観客からブーイングが上がり、別の作品がボキャブラ賞になったことがある。しかし、その週の雰囲気によってボキャブラ賞に選ばれた作品が翌週(冒頭に前回のボキャブラ賞作品が紹介される)では全く受けないことがしばしばあり、ボキャブラ賞に選ばれるには単に面白い作品というだけでなく運も必要とされた。

小座布団、大座布団は「初代」で贈られたものと「SUPER」で贈られたものはほぼ同じデザインだが、「SUPER」以降は番組ロゴの変更により座布団に刺繍された「天国」の文字の上に天使の輪の刺繍が付け加えられた。

スペシャル番組

半年に1度、過去のノミネート作品から優れたものを選ぶスペシャル番組が放送された。これにより上・下半期の大賞に選ばれた作品には以下の商品がそれぞれ贈られた。

ボキャブラ大賞 - 「ボキャ天美麗掛け布団」(途中から、安眠枕「夢」も付けられた)

LOVEザブ大賞 - 「ボキャ天超ロングラブ座布団」(通常のLOVE座布団よりも長い)

また、初代の最初のスペシャル放送のみボキャブラ・マトリックスの座標は20段階となっていた。また、年末スペシャルは「有名人ボキャブラ大賞」が放送された。以下の2部門があり、それぞれ1名ずつ選ばれ、副賞が贈られた。

作品賞グランプリ - スペシャルの出演者が考えた、新作ボキャブラ作品を品評する。

1994年・1995年共通「ボキャ天美麗掛け布団」(1995年には「誉」が付くが同じである)


主演賞グランプリ - 有名人の出演したボキャブラ作品のVTRから選考。授賞対象はVTRに出演した有名人。

1994年「ボキャ天大座布団」(5枚組セット)

1995年「ボキャ天大座布団『雅』」(5枚組セット)

有名人ボキャブラ大賞の受賞者は次の通り。

1994年

作品賞 小島奈津子

主演賞 川合俊一


1995年

作品賞 赤坂泰彦

主演賞 蛭子能収


「超」から「家族そろって」

若手芸人(番組では“キャブラー”と呼称。)によるネタとボキャブラを組み合わせた作品をランキング形式で評価する。

「超」より、評価に「中玉」が加わる。「大玉=3点」「中玉=2点」「小玉=1点」、パネリスト10人で30点満点(ただし、「超」初期は、中玉→大玉、大玉→超大玉と呼称していた)。

この評価方法にてキャブラーのネタを審査し、毎週ランキングを決定する(同点の場合は前回順位の上位が優先される)。


ランキングは1位から10位までの「メジャー」と11位以下の「チャレンジャー」に分けられる。

それぞれの扱いには差が設けられている。

メジャーはスタジオにいるのに対し、チャレンジャーはスタジオの外で待機させられる(続以降はカメラが
ハンディカム1台のみ)。

「新」以降は面白くなかったネタは容赦無くカット(オチの部分のみ放送。たまにメジャーにいるキャブラーもカットされる場合もある)される。

別々にランキングが決められる。


またメジャー下位とチャレンジャー上位との入れ替え戦制度があり、その成績によって昇降格が行われた。

後に自動昇降格と入れ替え戦の併用や、自動昇降格のみの制度となった。



なお、メジャー・チャレンジャー問わず30点満点を獲得した場合は「〇に満」と書かれた「満点座布団『満ザブ』」を獲得できた。

なお「超」の一回目では、ヒットパレード時代の成績を考慮し、暫定順位を付けてのスタートとなった。

順位キャブラー
1位爆笑問題
2位BOOMER
3位ネプチューン
4位男同志
5位金谷ヒデユキ
6位つぶやきシロー
7位X-GUN
8位海砂利水魚
9位Take2
10位アニマル梯団

前半下位7組披露・チャレンジャー登場・入れ替え戦


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