標高300 - 1300メートルにある山地の森林に生息する[3]。
仲間に呼びかける長い鳴き声は、スマトラオランウータンに比べると高音で、ボルネオオランウータンに比べるとより長く拍動が多い[5][14]。食べ物も独特で、毛虫や松かさのような変わったものも食べる[11]。 約1,000平方キロメートルのエリアに800頭足らずしかおらず、大型霊長類のうちで最も数が少ない[5]。これによりこの種は絶滅が危惧されているが、まだ国際自然保護連合からの評価は得られていない[13]。種の存続を脅かすものには森林破壊、狩猟、人間との諍い[12][16]、野生動物売買、ほか特に、現地での水力発電計画が挙げられる[5][15][11]。個体数が少なくかつ生息地が分散しているため近交弱勢が起こる可能性は高い。このことは2頭のタパヌリオランウータンのゲノム配列の調査でも裏付けられており、彼らには近親交配の痕跡があった[5]。 日本ではポンゴ属(オランウータン属)単位で特定動物に指定されている[17]。
人間との関係
注釈[脚注の使い方]^ ボルネオオランウータンとスマトラオランウータンはそれぞれ1760年と1827年に別の種と認められていた。スマトラオランウータンはのちにボルネオオランウータンの亜種とされたが、1996年に再び独立種へ格上げされた。
出典^ Appendices I, II and III