タジキスタン
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ただし、2009年10月から国語法が成立し、公文書や看板、新聞はタジク語を用いることを義務づけられた[27]。それにともない、違反者には罰金が科される。

ソビエト連邦の崩壊後に起きたタジキスタン内戦によるロシア人の大量流出によりロシア語の通用度が急激に低くなったが、現在では出稼ぎ先の大半はロシアであることと、高等教育にはロシア語習得が不可欠であることから、ロシア語教育も重要視されつつあり[27]、国民の間ではロシア語学習熱が強い。また、独立後にトルコ語系のウズベク語トルクメン語キリル文字からラテン文字へ変わったが、ペルシャ語系のタジク語はキリル文字のままである。なお、ペルシャ文字風のキリル文字表記もみられ、ペルシャ文字への表記への移行も議論されている。

また、他にウズベク語、キルギス語、コワール語シュグニー語パミール諸語ヤグノブ語なども使われている。
宗教詳細は「タジキスタンの宗教(英語版、ロシア語版)」を参照

タジキスタン国民の多くはムスリムであり、スンナ派が大半を占める。また、歴史的にペルシャとの結びつきが強く、哲学者イブン・スィーナーなどのペルシャ人は尊敬されている。その他、ダルヴァーズ郡、ヴァンジ郡ならびにムルガーブ郡を除くゴルノ・バダフシャン自治州では、服装・戒律ともきわめて緩やかで、開放的なシーア派イスマーイール派が大多数を占める。イスマーイール派のリーダーは「アーガー・ハーン」の称号を用い、宗教的指導者よりも精神的・思想的指導者としての面が強く、国境をまたいだアフガニスタンとタジキスタンのイスマーイール派の居住する地域と周辺部では、ビジネスおよび人道的支援の両面にわたる社会的事業を展開している。

2003年の推計では国民の85%がスンナ派ムスリム、5%がシーア派ムスリム、10%がその他であった[28]

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「タジキスタンにおける信教の自由(英語版)」も参照
婚姻

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教育詳細は「タジキスタンの教育(英語版、ロシア語版)」を参照

タジキスタンは旧ソ連時代から続く無料教育制度により、国家の貧困状態にも拘わらず識字率の高さを保持している。2011年の推計によれば、15歳以上の国民の識字率は99.7%(男性:99.8%、女性:99.6%)である[28]。2011年の教育支出はGDPの3.9%だった[28]

教育制度は11-4制で、初等・中等教育(6歳?17歳)が義務教育である[29]。後期中等教育にはリツェイ(8?11年生)が該当する[29]。大学は4年制[29]。全ての教育機関は教育科学省の管轄下にある(農業大学や芸術大学など例外あり)[29]。外国語教育として、義務教育1年生からロシア語が必修であり、4年生以降は第二外国語(英語、ドイツ語、フランス語など)を学習する[29]。「タジキスタンの大学の一覧(英語版)」も参照
保健詳細は「タジキスタンの保健(英語版)」を参照

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治安

タジキスタンの治安は最近良くなりつつある傾向を見せているものの、政治や経済が安定しておらず、貧困層による富裕層を狙った窃盗強盗など金銭的な犯罪が多発している。

同国の統計資料によると、2020年の犯罪認知件数は23,460件(前年比106.7%)と2019年と比べ増加している。中でも、金品などの窃取を目的とした犯罪(窃盗:前年比15.9%増、侵入盗:同25.1%)は大きく増加しており、その背景には他国への出稼ぎ労働が深く関わっている[注釈 4]。2020年からの新型コロナウイルス感染症の世界的感染拡大により、労働移民による送金額が大幅に減少するとともに、経済格差や物価が上昇したこと(2020年:前年比7%増)が挙げられている[30]

なお、外国人は旅行者を含めて多額の現金を所持していると捉えられており、犯罪者に狙われ易い傾向にあることから、多くの人が集まるバザール観光地空港周辺などでは外国人を狙ったスリひったくり被害が発生している。

一方、1998年7月に秋野元国連タジキスタン監視団(UNMOT)政務官他が殉職して以来、テロによる日本人・日本権益を直接標的としたテロ事件の被害は確認されていないものの近年、単独犯によるテロや一般市民が多く集まる公共交通機関など(ソフトターゲット)を標的としたテロが世界各地で頻発する他、爆弾テロなどの発生も後を絶たない為、テロの発生を予測し未然に防ぐことがますます困難となっている。

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「タジキスタンの組織犯罪(ロシア語版)」も参照
人権詳細は「タジキスタンにおける人権(英語版)」を参照

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マスコミ詳細は「タジキスタンのメディア(英語版)」を参照

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「タジキスタンの通信(英語版)」、「タジキスタンにおけるインターネット(英語版)」、および「タジキスタンの新聞の一覧(英語版)」も参照
文化詳細は「タジキスタンの文化」を参照イド・アル=フィトルを祝うタジク人家族


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