タキシード
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1966年 イヴ・サン=ローランが女性のためにアレンジしたタキシードを発表する。男性だけのものと思われていた服を女性が着る先駆けとなる。

1968年開催の第40回アカデミー賞までは、アカデミー賞で司会やプレゼンターを務める出席者は燕尾服を着用していたのが[6][7]、翌1969年に開催された第41回アカデミー賞からは、司会とプレゼンターもタキシード中心の正装へと変化した[8][9]

1970年前後、上下白のタキシードにフリルシャツと言う組み合わせが花婿の衣装として流行する。

1986年、タキシード100年、自由の女神100年、コカ・コーラ100年、オーストラリア建国100年などのイベントのさなか、タキシードに普通のネクタイを組み合わせた取材陣が数多く見られる。

日本では光物のアクセサリーなどをつけたディスコスタイルのタキシードが着られる。


1989年にはカリフォルニア・ブラックタイ、テキサス・ブラックタイと呼ばれる着方が現れる。

基本的な構成タキシードの一例。但し写真のジャケットはピークドラペル、ダブルブレストのタイプで、最も基本的なショールカラー、シングルブレストの仕様のものとは異なる。

タキシードは主に宴席、パーティーなどでの着用が主なため、個性を主張するためのアレンジが他の礼服に比べて許容されている[1]。以下はその基本的な組み合わせである。

ジャケット

黒または濃紺で、生地は代表的なものでカシミア,ドスキン、バラシャなど。シングルブレストまたはダブルブレストで、ピークドラペルでは下襟を、ショールカラーでは襟全体に拝絹(光沢のあるシルクの生地)をつけたものが正式(日中の使用を考慮してあえて付けないものもある)。現代ではノッチドラペルの仕様のものも存在する。ボタンは上着と同じ生地で包んだ包みボタンが正式。ファンシータキシード・スーツと呼ばれる避暑地などで着られる白、変わり色無地物、格子、縞物、襟や袖口などにデザインをこらしたものもある。


トラウザーズ

ジャケットと揃いの生地が正式。スラックスはジャケットの色に関わらず黒が基本。脇の縫い目にシルクの側章を1本つける。サスペンダー(ブレイシズ)で留めるのが正式だが、現代ではベルトの使用が一般的。


ウェストコート(ベスト)

トラウザーズと同じくジャケットと揃いの生地が正式。カマーベストやカマーバンドを用いる場合もある。ダブルブレステッドの場合は省略することも可能である。


シャツ

白無地で胸にプリーツの飾りのついたタック・ブザムが一般的だが、代わりにイカ胸シャツやフリルで装飾されたものもある。襟はレギュラーカラー、あるいはウイングカラー。袖はシングルカフスが一般的だがダブルカフスも可能。胸元のボタンや袖は、スタッズボタンやカフリンクス等のアクセサリーを用いることもできる。


ネクタイ

拝絹と揃いのシルク地の黒の蝶ネクタイ(ブラックタイ)が正式。黒以外の色・柄やクロスタイも合わせられるが、その場合はカマーベスト、カマーバンドと共地にするのが一般的。


ポケットチーフ

が一般的だが、上着が白の場合は黒やほかの色のもの。


革靴

黒のエナメルの内羽根式のストレートチップ、もしくはプレーントウか舞踏靴パンプスが一般的。


靴下

黒無地の絹、またはナイロン製が理想。ソックスガーターを使用するが、なくても構わない。


帽子

黒か濃紺のホンブルグ・ハット型、ただし夏はパナマハット。基本的に無帽でも差し支えない。



タキシードとアクセサリー

側章パンツ

名称について

この服装をさす言葉としては、アメリカ英語による「タキシード」の他に、イギリス英語による「ディナージャケット」、あるいはフランス語等による「スモーキング(Le Smoking)」がある。ただし、イギリス英語で「スモーキング」と呼ばれる「スモーキングジャケット」は厳密には異なる服装のことを意味する。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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