タイムマシン
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H・G・ウェルズの『タイム・マシン』(空間移動能力はなし)、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のデロリアン(移動機能有り)、『ドラえもん』に登場するタイムマシン、『キテレツ大百科』の航時機、『仮面ライダー電王』のデンライナー(移動機能を有し、異次元空間を移動しタイムトラベルを行う)などがある。一般にあまり巨大ではないが、時折『スタートレックIV』の宇宙戦艦バウンティ号のように巨大なものも登場する。また、『ドクター・フー』のターディスの様に時間だけではなく、全宇宙にも移動出来るものもある。
転送装置としてのタイムマシン
地上に設置された大型の転送装置により、時間旅行者を特定の時空に転送したり回収を行うタイプ。『タイムトンネル』(連続テレビドラマに登場したもの)や『ビジョナリアム』(ディズニー)のタイムチェインバーなどがある。
通信手段としてのタイムマシン
時空を超えて情報を伝達する機能のみのタイプ。『未来からのホットライン』に登場する「タウ波受信機」は過去に6文字だけ情報を伝えられる。SFでは意図して作られた装置だけではなく、偶然に過去や未来と接続してしまった電話や受像機というケースもある。『オーロラの彼方へ』のアマチュア無線機や『スターキング』の精神入換装置、『STEINS;GATE』のDメールおよびタイムリープマシンなどがある。
移動方法での分類

タイムマシンの時間移動方法で分けると、以下のようなタイプがある。
時間を加速する/巻き戻すタイムマシン
タイムマシンを起動すると、搭乗者からは未来に向かう場合には周囲の時間が加速して見え、過去に向かう場合は巻き戻されているように見えるタイプ。位置座標の移動は行わない。ウェルズのタイムマシンなど古典的なタイムマシンで、現代のSFでは理論的な不具合や表現手法の問題であまり用いられない。
亜空間や四次元空間を経由するタイムマシン
時間を超越する設定の亜空間や四次元空間を利用し、現在と未来・過去を接続して時間旅行を行うタイプ。現代のSFでは主流のタイプである。

亜空間や四次元空間を経由するタイムマシンの場合には目的地が水中・空中など地上である保証はないため、事前の状況把握や時間と位置の同時移動が重要となる。「タイムトンネル」では転送の際には、目的地の状況を過去文献等で確認するなどの事前準備を行っていた。タイムマシンが地球の重力に縛られている保証もないため、地球の自転公転銀河系レベルでの移動の影響などもSF設定上の議論になることも多い。
実現しようとする人、そのアイデアの内容

イギリスのジェニー・ランドルズの話によると、世の中には、タイムマシンを本気で(大真面目に)実現しようと思って研究している自然科学者もいる、とのことである[2]

またカリフォルニア工科大学キップ・ソーン1988年に、通過可能なワームホールを考察し、量子から生まれるワームホールを広げて利用する時間旅行の概念を発表した。

過去へ遡るアイデアは、基本的には現代で認められている物理学を使って論じられているが、物質に対するエネルギー的な仮定や時空のトポロジーの変形など現代の技術ではすぐには対処できないような仮説の上に成立している。

“タイムマシンができて「未来人が旅行している世界」と、現在の「未来人が旅行していない世界」が別々の宇宙に存在していると考えれば、これまでの議論に矛盾は起きない”多世界解釈を用いれば、タイムマシンの出現に矛盾は起こらず、実現の可能性は残されている。
相対性理論

アルベルト・アインシュタインが提唱した相対性理論および時間の遅れによれば、理論的にタイムマシンは可能である。これは、光速の宇宙船で宇宙空間を遊泳し地球に戻ってくれば、未来に行けるというものである。ただし、これでは過去に戻ることはできず、未来への片道切符となる[3][4]
ロナルド・L・マレットの素粒子タイムマシン

詳細は英語版の"Ronald Mallett"の項目を参照。

コネチカット大学で行われている、高出力レーザーを用いた時間遡行実験である。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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