タイムマシンの時間移動方法で分けると、以下のようなタイプがある。
時間を加速する/巻き戻すタイムマシン
タイムマシンを起動すると、搭乗者からは未来に向かう場合には周囲の時間が加速して見え、過去に向かう場合は巻き戻されているように見えるタイプ。位置座標の移動は行わない。ウェルズのタイムマシンなど古典的なタイムマシンで、現代のSFでは理論的な不具合や表現手法の問題であまり用いられない。
亜空間や四次元空間を経由するタイムマシン
時間を超越する設定の亜空間や四次元空間を利用し、現在と未来・過去を接続して時間旅行を行うタイプ。現代のSFでは主流のタイプである。
亜空間や四次元空間を経由するタイムマシンの場合には目的地が水中・空中など地上である保証はないため、事前の状況把握や時間と位置の同時移動が重要となる。「タイムトンネル」では転送の際には、目的地の状況を過去文献等で確認するなどの事前準備を行っていた。タイムマシンが地球の重力に縛られている保証もないため、地球の自転や公転・銀河系レベルでの移動の影響などもSF設定上の議論になることも多い。 イギリスのジェニー・ランドルズの話によると、世の中には、タイムマシンを本気で(大真面目に)実現しようと思って研究している自然科学者もいる、とのことである[2]。 またカリフォルニア工科大学のキップ・ソーンは1988年に、通過可能なワームホールを考察し、量子の泡から生まれるワームホールを広げて利用する時間旅行の概念を発表した。 過去へ遡るアイデアは、基本的には現代で認められている物理学を使って論じられているが、物質に対するエネルギー的な仮定や時空のトポロジーの変形など現代の技術ではすぐには対処できないような仮説の上に成立している。 “タイムマシンができて「未来人が旅行している世界」と、現在の「未来人が旅行していない世界」が別々の宇宙に存在していると考えれば、これまでの議論に矛盾は起きない”多世界解釈を用いれば、タイムマシンの出現に矛盾は起こらず、実現の可能性は残されている。 アルベルト・アインシュタインが提唱した相対性理論および時間の遅れによれば、理論的にタイムマシンは可能である。これは、光速の宇宙船で宇宙空間を遊泳し地球に戻ってくれば、未来に行けるというものである。ただし、これでは過去に戻ることはできず、未来への片道切符となる[3][4]。 詳細は英語版の"Ronald Mallett"の項目 コネチカット大学で行われている、高出力レーザーを用いた時間遡行実験である。
実現しようとする人、そのアイデアの内容
相対性理論
ロナルド・L・マレットの素粒子タイムマシン