タイブレーク
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なお、走者が出るため完全試合の記録は途切れるが、ノーヒットノーランの記録は継続される。この走者は投手の自責点にカウントされない。

JDリーグ(2022年)では特別ルールとして、「7回終了時同点の場合の延長8回は上述のルール、8回終了時同点の場合の延長9回は、一死二・三塁から試合を行う。レギュラーシーズンについては9回を終えて同点の場合は引き分け」[11]とするタイブレークのルールが設けられている。
野球
国際試合

国際試合では試合のタイブレークがある。かつて延長戦は均衡が破れるまで続けることとされていたが、オリンピックにおける野球競技の復活を目指す世界野球ソフトボール連盟 (WBSC) が、野球のショーアップを目的として、2008年北京オリンピックからWBSC主催の国際大会で採用した。

WBSC主催大会では延長11回から適用され、無死一・二塁から攻撃を始める。打者は任意打順で、11回の延長に入る前に、監督は球審に希望する打順を告げる。一塁走者は前位の打順の者、二塁走者は一塁走者の前位の打順の者とする。12回以降は11回からの継続打順とし、同様の方式で2人の走者を置く。

ワールド・ベースボール・クラシックにおいても、第2回大会(2009年)から採用。延長13回からの継続打順制とし、前の回の最後の打者とその前の打者を一・二塁に置き、無死一・二塁から打順を変えずにプレーを開始。決着がつくまで行う。第4回大会(2017年)はこれを延長11回からとした。第5回大会(2023年)は、延長10回無死二塁からに変更されている(打順は従前と同じ)。また、大会により失点数や得失点差など、リーグ戦のタイブレークも行われる。

WBSCプレミア12では第1回・2015年から延長10回以後のイニングで採用している(打者・走者のルールは他のWBSC主催大会と同様)。

2021年に開催された東京オリンピックではプレミア12と同じ方式で採用された。

21U野球ワールドカップにおいては、第1回(2014年)より採用している。こちらは延長10回から適用し、10回は任意打順、11回からは前回の継続打順とし、無死一・二塁から再開、決着が着くまで延長無制限で行う。
プロ野球
メジャーリーグベースボール

メジャーリーグベースボール (MLB) の公式戦は原則として引き分けが存在せず、延長イニング無制限で行っていた。2020年のレギュラーシーズンでは、新型コロナウイルス感染防止対策の特別ルールとして、延長イニングをタイブレーク(無死二塁から開始する)方式で実施した[12][13][14]。打者は前イニングからの継続打順とし、二塁走者には前位の打順の者(またはその代走者)が立つが、前位の打順が投手の場合、さらにその前の打順の者とすることができる。以降のレギュラーシーズンも継続して同ルールが施行され、2023年には延長タイブレークを恒久的なルールとすることが決定した[15]。ただし、このルールはポストシーズンには適用されない。

また、レギュラーシーズン終了時点で複数チームが同じ勝率で並んだ場合に、優勝チームやワイルドカードチームやシード順を決めるために、あらかじめリーグ戦のタイブレークのルールが定められている。詳細は「 メジャーリーグベースボールのポストシーズン#タイブレーカー 」を参照
マイナーリーグベースボール

マイナーリーグベースボール (MiLB) では、MLBに先駆けて2018年からMLBが導入した方式と同一のルールで試合のタイブレークが実施されている。
日本
NPB

NPB公式戦では現在、一軍二軍のいずれも試合のタイブレークは採用されていない。

リーグ戦の勝率が同値であった複数のチームの順位を決めるために、リーグ戦のタイブレークルールが用いられる。

2022年現在、セントラル・リーグは以下の順で上位チームを決定する。
勝利数が多い球団

同率で並んだ球団間の対戦勝率が高い球団

交流戦を除いたリーグ戦の勝率が高い球団

前年度順位が上位の球団

パシフィック・リーグは以下の順で決定する。


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