タイタニック_(1997年の映画)
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2012年 - 15周年の3Dリマスター版である『タイタニック3D』が世界同時公開[5]

2018年 - オリジナル版が午前十時の映画祭で上映[6]

2019年 - オリジナル版が名画座「パルシネマしんこうえん」(兵庫県神戸市兵庫区)で日本国内ラスト上映(日本における上映権切れのため)[7]

2023年 - 『タイタニック:ジェームズ・キャメロン25周年3Dリマスター』が2週間限定で日米同時公開[8][9]

日本では邦画アニメが好調なことと[10]、古い映画でもあったため上映回数が大幅に削られたが、当初の予想に反して観客が殺到して満員となる劇場が相次ぎ、チケットの争奪戦が起きた[8][9]


あらすじ劇中に登場した『碧洋のハート』
プロローグ
1912年に当時最大級の豪華客船タイタニック号が沈没してから84年後の1996年の洋上から物語は始まる。トレジャーハンターのブロック・ロベットらは、タイタニックと共に沈んだとされる最高峰のブルー・ダイヤモンド・『碧洋のハート(イタリア語版)』の在り処を探るべく、小型潜水艇を用い深海のタイタニックの調査を行っていた。そして、一等船室の一室から1つの金庫を発見する。歓喜に包まれる調査団は金庫をこじ開けたものの、中にあったのは彼らが探していた宝石ではなく、古ぼけた紙切れだった。しかし、その紙切れを綺麗に洗い直すと『裸体の女性』が浮かび上がり、その女性は胸に『碧洋のハート』らしきダイヤを身に着けていたのだった。この1枚の絵画の発見をロベットはテレビで堂々と報じ、その放送を見たある老女は驚きを隠せずにはいられなかった。そしてロベットに一本の電話が入った。その声の主はなんと沈没事故から奇跡的に生還し、今では100歳になるその絵のモデルだった。ロベットと連絡を取り合った老女は、孫娘ともども調査団の船に訪れ、静かにあの豪華客船の中で起こった知られざる話を語り始める。
タイタニックの出港
1912年4月10日、イギリスのサウサンプトン港から当時史上最大の豪華客船タイタニックはニューヨークへと向けた処女航海へと出発した。アメリカの名家ブケイター家の一人娘ローズ・デウィット・ブケイターは、その婚約者キャルことキャルドン・ホックリーと、未亡人となった母と共に、アメリカ行きのタイタニックへと乗船するが、半ば強制された婚約に気分は晴れないでいた。家名こそ残るものの、実際のブケイター家は破産寸前であり、優雅な暮らしを失いたくない母親がホックリー家の財産を目当てに結婚を強制したのである。その一方で、画家を目指す貧しい青年のジャック・ドーソンは、新天地ニューヨークでの成功を夢見て、出港直前に勝利した賭けポーカーで『三等船室の乗船チケット』を手に入れ、友人のイタリア人青年ファブリッツィオと共に、タイタニックに乗船する。午後0時00分、数多くの見物人や見送りの人々の歓声に包まれて、『夢の船』タイタニックはサウサンプトンを後にした。デッキでタバコを吸っていたジャックは、別のデッキに佇むローズの美しさに目を奪われる。ある夜遂に耐えきれなくなったローズは、夜の海に身投げしようと船尾に居たところをジャックに助けられる。芸術嗜好のローズはジャックが画家志望であることを知り意気投合する。お礼にとローズが招待した夕食の席で、キャルや母親は庶民のジャックに偏見を抱くが、ジャックは物ともせず、「人生は贈り物だ」と自分の人生観を語る。夕食後、ジャックはローズを三等客たちの賑やかなパーティーに連れて行き、2人は楽しいひと時を過ごした。ジャックとローズは身分や境遇をも越えて、互いに惹かれ合うようになり、貨物区画に積みこまれた自動車の中で一夜を共にする。
タイタニックの沈没
しかし、航海半ばの4月14日午後11時40分、波一つない水平線の向こうに、見張り員はぼんやりとたたずむ白い影を発見する。それはタイタニックの針路に横たわる巨大な氷山の姿だった。「針路正面に氷山!!」。見張り員からの報告を受け、当直士官(船長に代わって船を指揮する士官)のマードック次席一等航海士は「取舵一杯[注 3]、後進全速」の号令をかけ、正面からの激突を避けたものの、タイタニックは船腹を氷山に擦るように衝突してしまう。破損個所から浸水が進んでいき、徐々に船体が傾き始めたことから、タイタニックは間もなく沈没すること、殆どの人間は助からないことを乗客たちも悟っていく。逃げ惑う者、なおも普段通りに過ごそうとする者、家族を助けようとする者、懸命に乗客を避難させようとする船員たち、絶望する客たちを集め、赦しと祝福を与え励ます神父、乗客を落ち着かせようと演奏を続ける楽師たち……。様々な人々が入り乱れ、船全体が終焉へ向けて動き出す。そんな中、キャルドンの執事スパイサー・ラブジョイによって『碧洋のハート』をポケットに入れられたジャックは、窃盗の疑いをかけられて警備室に手錠で繋がれてしまい、浸水が迫る中で脱出することができず絶体絶命に陥る。救命ボートには女性と子供の搭乗が優先されるが、ローズは取り残されたジャックを探そうと船に残り、ジャックを間一髪で助ける。
パニックの中での脱出劇
タイタニックの沈没が確定的となり、乗客たちは大パニックに陥る。救命ボートは乗客全員を救うには到底足らず、しかも一等船室の乗客を優先して乗せて離れてゆく。大多数の乗客・乗員を残したまま、船は船首へ大きく傾いた状態で沈み始め、船体が前後に折れてしまう。船尾の端に逃げ延びていたジャックたちは手すりに決死の覚悟で捕まり、重量に耐え切れず沈んでいくタイタニックと共に海中へ落ちていく。何とか海面に浮上した2人だったが、周囲は深い闇に包まれ救命ボートの姿は見えなかった。
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