全世界での初動興行収入は18億4,000万ドルを超え、10億ドルの大台に乗った史上初の映画となった。2010年にキャメロンが監督を務めた『アバター』がこれを超えるまで、興行収入の史上最高記録を保持していた。
タイタニック号の沈没100年を記念して2012年4月4日に公開された3D版『タイタニック』は、全世界でさらに3億4360万ドルを稼ぎ出し、映画の世界累計興行収入は21億9500万ドルに達し、全世界で20億ドルを超えた2番目の映画となった(『アバター』に続く)。2017年には20周年を記念して再公開され、アメリカ国立フィルム登録簿に保存されることになった。2023年2月10日には「ジェームズ・キャメロン25周年3Dリマスター」版が日米同日公開された。
日本においては、オリジナル版と3D上映版の配給は20世紀フォックス日本支社が担当していたのに対し、「ジェームズ・キャメロン25周年3Dリマスター」版の配給はウォルト・ディズニー・ジャパンが担当しているため、配給会社が異なる[注 2]。また、オリジナル版の上映と同様、「ジェームズ・キャメロン25周年3Dリマスター」版の上映は字幕版のみとなる。 映画制作会社からの上映権の取得が難しいことと上映時間の長さを理由に、本作は映画館からは敬遠される傾向にあり、映画館における再上映の機会も貴重なものとなっている。特に、日本においてはタイタニックの全国的な再上映は過去2回しか行われていない。再上映が行われるとしても、ミニシアター系などの小規模な映画館では再上映の許可が下りにくく、シネコン限定の再上映が大半となっている。また、映画館が敬遠するため、日本の配給会社が保有する上映権の更新がなされずに失効することもある。したがって、周年記念におけるリマスター版公開(どちらかといえばオリジナル版の再上映というよりも新作公開の扱い)の機会を除けば、簡単には再上映できない作品となっている[4]。 日本における再上映の年表は下記の通り。
再上映の難しさ
2012年 - 15周年の3Dリマスター版である『タイタニック3D』が世界同時公開[5]
2018年 - オリジナル版が午前十時の映画祭で上映[6]
2019年 - オリジナル版が名画座「パルシネマしんこうえん」(兵庫県神戸市兵庫区)で日本国内ラスト上映(日本における上映権切れのため)[7]
2023年 - 『タイタニック:ジェームズ・キャメロン25周年3Dリマスター』が2週間限定で日米同時公開[8][9]
日本では邦画やアニメが好調なことと[10]、古い映画でもあったため上映回数が大幅に削られたが、当初の予想に反して観客が殺到して満員となる劇場が相次ぎ、チケットの争奪戦が起きた[8][9]。
あらすじ劇中に登場した『碧洋のハート』