身分呼称原語の意味概要
パトリキ バッキ人 〔びと〕羅: Patricii
ロボテックシリーズの世界においては、ゾル人(The Zor)は、プロトカルチャーの末裔であり、ゼントラーディ人に対する主人と、超科学技術「OTM」の管理者を意味する、別名「ロボテック・マスターズ」(Robotech Masters
)或いは 「ティロリアン」(Tirolian)と呼ばれ、「超時空要塞マクロス」本編で未登場の監察軍に相当する。[5]詳細は「 監察軍 (ロボテック) 」を参照こちらの翻案シリーズに於いても同様に、生命の花に依存した文明を築いており、「ヴァリヴェール」[6] 恒星系の第4惑星であり、豊富な鉱物資源を有する巨大な 環 (天体) を持ち、青緑から紫の帯域幅の分光スペクトルを持つ木星規模のガス惑星「ファントマ」[7] から遠く離れている第3の月、衛星 ティロル (架空の衛星) [8] を 現在の 母星としている。
日本版でいう定義のプロトカルチャーの末裔であり、生命の花を利用したエネルギー(同様にプロトカルチャー (資源)[9]と呼ばれる)を利用したゼントラーディ人を製造し、このエネルギーの入手先がインビッド母星であったことから長きにわたって彼らと敵対関係にある。 アンフェタード ( 仏: Unfettered ) に関して、ロボテックシリーズの第二世代編である ロボテック:マスターズ[10](別名「ロボテック:サザンクロス」[11])では、登場するゾル人の描写に大幅な加筆がなされている。以下に一例を挙げる。 氏名声優概要 一卵性三生児の兄弟たちがゾル民族特有の道徳基準に反する考えを抱いてしまった為に人権を剥奪され、兄弟たちは負傷兵士のクローニング補修の臓器提供者にされ、一方で、たった独り残されたラテルは、三位一体が崩れた「不完全者個体」として収容施設で単純作業をこなす日々を送っていた。 なお、架空の文書からの引用を用いる作風が有名な『ジャック・マッキニー』両名(Jack McKinney 氏名概要
人物描写の追加
民間人
ラテル (Latelle)平松 広和第55話「御伽の国のダーナ」 (Dana In Wonderland) に登場。[12]
ダーナ少尉はゾル艦内に侵入し、ゼントラーディと星間混血児の才能であるゼントラーディ語に堪能 (プロトカルチャーの末裔であるゾル人の言語と “ ある程度の” 互換性がある [注 8])な才能を活かして不完全者収容施設の民間人に接触した。
薄々彼女がサザンクロス軍の兵士であることに気付きながらも、会話をする内に好意を持ち、母艦内のダーナの部下たちの居場所を教える。最終的にダーナの脱出を案内する途中、ゾル兵士に見つかり、新生児養育施設の赤子とダーナを共に庇う形でゾルの兵士に裏切り者として射殺される。
ジェシェア、ジェシカ、ジェシノ [13]
( Jesshea,Jessica and Jessinno)小金澤篤子/木藤聡子
ジェーン・ローズ (Jane Roes
ゾア・プライム
(Zor Prime)ポール・セント・ピーター
(Paul St. Peter)翻案元原作に登場する サイフリート・ヴァイス に相当する人物。 回収された敵バイオロイドに搭乗していたパイロット。サザンクロス軍の軍事警察内の諜報部のデータから 惑星グロリエ の 第2衛星アルス基地の兵士で、基地が襲撃された際に敵に捕らえられ洗脳されていた模様であると判断され、ロルフ参謀長官の指示下、元・友軍兵士という事で、監視の意味も含めてダーナ小隊の預かりとなった。ロボテック版では、プロトカルチャーの生き残りとして、かつてのゾル人の著名な科学者「ゾア・デリルダ」[15] の情報を探るために製造された特殊な製法のクローン「ゾア プライム」[16] であり、かつ捕らわれた地球人(グロリエ人)に偽装して送り込まれたスパイという複雑な設定を持った登場人物として登場する。[17] 詳細は「サイフリート・ヴァイス」を参照
有史以前
ゾア・デリルダ
( Zor Derelda )オリジナルの ゾア・デリルダ は、超古代星間文明人 プロトカルチャーの末裔である衛星・ティロル (Tirol
ゾア・デリルダ はインビッド (Invid)の原初の故郷である「ツプツム」(Tzuptum)恒星系の惑星「オプテラ」(Optera)において、49万7,500 年前(年代根拠)に生命の花からプロトカルチャー(資源)という強力なエネルギーを抽出する技法を発見し、これを利用して巨人族ゼントラーディ人 [注 9] を生み出した創造主として、ゾル人たちの歴史の中に永く伝えられていた。
ゾア・デリルダの発明したプロトカルチャーの濫用やゼントラーディを利用したロボテックマスターズの帝国主義を見兼ねたゾアが支配達に対し反逆。
ゾア・デリルダは唯一のプロトカルチャー・マトリクスを奪い、「シアン・マクロス級・超時空要塞」のネームシップである一番艦「マクロス」[18](後の 「SDF-1 マクロス」) とゾア自身を警護するゼントラーディ兵による親衛隊 [注 10] を引き連れて逃亡する。
結果としてこのプロトカルチャー・マトリクスの損失により、支配達は「生命の花」から「プロトカルチャー(資源)」を抽出する技術を失い、第二世代 (超時空騎団サザンクロス)で見られる資源不足の原因となる。
逃亡中のゾア率いる艦隊は、ハイドニットの母星である人工天体「ヘイデン4」 ( Hayden IV ) を訪れた際に、人工惑星を制御する人工知能「アウェーナス」(The Awareness 、「意識」の意味)と接触する。
また、逃亡中ゾアの手により多くの惑星に生命の花の種が蒔かれ、多くの惑星で生命の花の原種とは違う派生種が咲くようになる。
その後、ゾアの率いる親衛隊艦隊は、銀河の果ての惑星にてゾア自身を目的としたインビッドの待ち伏せ攻撃(奇襲)を受ける。
ゼントラーディ辺境艦隊のゾア親衛隊「ブリタイ・クリダニク」は、ゾア・デリルダを庇い健闘するも、インビッドのバトルウォーマーは「ショック・トルーパー」(原作における大型砲搭載・強化型「グラブ」に相当)の加粒子砲により右目を負傷。
結果としてこの「ショック・トルーパー」の加粒子砲攻撃の熱傷によりゾア・デリルダは死去する。
だがゾア・デリルダは、ある目的を以て自らの死亡前に 唯一のプロトカルチャー・マトリクスを積んだ「超時空要塞」を事前に設定された恒星系の第三惑星の座標へ向け脱出させていた。