彼らの社会は生命の花の原種である「プロトゾル」 [注 5]の喪失によりバイオマス・エネルギーの再生産が不可能となり、備蓄のみに頼る状況のため、統制を維持する方法の1つとして 前記「生命の花の生理作用」を用いて個人の感情や意思を制限し、階級制度を導入している。さらに優れたクローン作成技術を応用して、全ての市民が 一卵性三生児であり、少なくとも社会生活での重要な意思決定の場面では、三人が常に一つの個人として各々「情報・判断・行動」を分担して社会行動をする。[注 6]また年長者の命令は絶対であるとの教えから長老と呼ばれる高齢指導者の支配力が強いという特徴がある。
本編中で言及された指導者[3]を除く階級または職制区分は以下のとおり。 身分呼称原語の意味概要 ロボテックシリーズの世界においては、ゾル人(The Zor)は、プロトカルチャーの末裔であり、ゼントラーディ人に対する主人と、超科学技術「OTM」の管理者を意味する、別名「ロボテック・マスターズ」(Robotech Masters こちらの翻案シリーズに於いても同様に、生命の花に依存した文明を築いており、「ヴァリヴェール」[6] 恒星系の第4惑星であり、豊富な鉱物資源を有する巨大な 環 (天体) を持ち、青緑から紫の帯域幅の分光スペクトルを持つ木星規模のガス惑星「ファントマ」[7] から遠く離れている第3の月、衛星 ティロル (架空の衛星) [8] を 現在の 母星としている。 日本版でいう定義のプロトカルチャーの末裔であり、生命の花を利用したエネルギー(同様にプロトカルチャー (資源) アンフェタード ( 仏: Unfettered ) に関して、ロボテックシリーズの第二世代編である ロボテック:マスターズ[10](別名「ロボテック:サザンクロス」[11])では、登場するゾル人の描写に大幅な加筆がなされている。以下に一例を挙げる。 氏名声優概要 一卵性三生児の兄弟たちがゾル民族特有の道徳基準に反する考えを抱いてしまった為に人権を剥奪され、兄弟たちは負傷兵士のクローニング補修の臓器提供者にされ、一方で、たった独り残されたラテルは、三位一体が崩れた「不完全者個体」として収容施設で単純作業をこなす日々を送っていた。 なお、架空の文書からの引用を用いる作風が有名な『ジャック・マッキニー』両名(Jack McKinney
官僚又は軍人
クリエール[4]貴族である戦士
(仏: Courriere)原意はラテン語で 規範、基準を示す語、また フランス語では「宮廷差し回しの女性使者」を意味し、暗喩的に官僚の意味でも用いられる語である。「ランディング・フリゲート」や「バイオロイド」などで前線に出ることもあるが、 “飽くまでも指揮官としての出陣” であり、日本での武士や職業軍人に近く、後述のアンフェタードを中心とする民兵とは区別される。
本編で名前が出る代表的な人物として ファイド/ファイダ/ファイズ (Faido, Faida, Faizu) 。 [注 7] がある。
特に三人兄弟のうち、ファイド(カルノ)は ムジカら三人姉妹の共同連帯者(許婚者との予備同居生活を想起させる最小単位の社会共同体)になることを上層部より決定され、この決定を拒否するムジカを異端視した。
さらに、その隠された嫉妬の感情の発現に自身でも気づかずに、その敵意をサザンクロス軍や彼らに従って投降し難民になろうとするゾル同胞の民間人の射殺などの形であらわにした。
クレアチュール技術者
(仏: Creature)ヴィーダ/ヴィーラ/ヴィーア (Vieda, Viera, Vieea) ほか。 ヴィーアのみ女性体で、残り2人は男性体である。
状況監察官設定資料上は「情報監視官」[4]ミゲア/ミゲレ/ミゲル ( Miguea, Miguere , Miguel) ほか。 ミゲアのみ女性体で、残り2人は男性体である。
民間人 の訛り , Bakki .貴族かつ文民の市民を指す彼らの身分階級の呼称の一つ。 ムジカ・ノヴァ は バッキ人のシャンタール(音楽家の意味。 ラテン語 の "Chantal" 、「歌い手」から)と呼ばれた。(第20話)詳細は「ムジカ・ノヴァ」を参照
アンフェタード仏: Unfettered3人で一個人を形成する彼らの社会で、兄弟姉妹を亡くしたもの、あるいは指導者たちの規範に反した者が前記の兄弟姉妹の中に出たために、三位一体を解かれたものの呼称。
原意は ラテン語 および フランス語で 「足枷を取り去られた, 拘束を受けない, 束縛されない, 自由な」を意味する語。
だが、三位一体を解かれたその時点から一般市民の生活からは隔離され、「不完全者の収容施設」に送られ、そこで一生を送ることになる。
皮肉にもゾル人の資源不足が深刻化した時点で鎮静薬を注射され、戦闘訓練もろくに行われないまま、地上掃討作戦の下級兵士 (民兵) として投入されたことで。末期のゾル人の追い込まれた状況をよく表現していた。(第22話)
ロボテックシリーズにおける設定
人物描写の追加
民間人
ラテル (Latelle)平松 広和第55話「御伽の国のダーナ」 (Dana In Wonderland) に登場。[12]
ダーナ少尉はゾル艦内に侵入し、ゼントラーディと星間混血児の才能であるゼントラーディ語に堪能 (プロトカルチャーの末裔であるゾル人の言語と “ ある程度の” 互換性がある [注 8])な才能を活かして不完全者収容施設の民間人に接触した。
薄々彼女がサザンクロス軍の兵士であることに気付きながらも、会話をする内に好意を持ち、母艦内のダーナの部下たちの居場所を教える。最終的にダーナの脱出を案内する途中、ゾル兵士に見つかり、新生児養育施設の赤子とダーナを共に庇う形でゾルの兵士に裏切り者として射殺される。
ジェシェア、ジェシカ、ジェシノ [13]
( Jesshea,Jessica and Jessinno)小金澤篤子/木藤聡子
ジェーン・ローズ (Jane Roes
氏名概要
ゾア・デリルダ
( Zor Derelda )オリジナルの ゾア・デリルダ は、超古代星間文明人 プロトカルチャーの末裔である衛星・ティロル (Tirol