ロシア語表記の正式名称はСоюз Советских Социалистических Республик[注釈 8]。通称はСоветский Союз[注釈 9]で、国歌の歌詞にも使用されている。略称はСССР
、またはラテン文字でSSSRとなるが、これは正式名称を音訳すると「Soyuz Sovietskikh Sotsialisticheskikh Respublik」となるためである。英語表記の正式名称は、Union of Soviet Socialist Republics、通称はSoviet Union、略称はUSSRが用いられる。日本語表記では「ソビエト社会主義共和国連邦」が用いられる。通称は、ソビエト連邦(「ソビエト」は「蘇維埃」「ソヴィエト」「ソヴィエット」「ソヴェト[11]」「ソヴエト」「ソヴェート」「ソベート[12]」「ソブイエト[13]」「ソウエト[14]」「ソウェート」「ソウエート[15]」「ソウエット[16]」「ソウエツト[16]」「サウエト[17]」「サウェート[18]」「サウエート[19]」「サウエット[20]」「サウィエート[21]」、より原語に近づけて「サヴィェート」とも)。略称はソ連邦、ソ連、または単にソビエトやソヴィエトともする。漢字では蘇聯邦、蘇聯などと表記され、蘇と略される。
第二次世界大戦後、少なくともヨシフ・スターリンが1953年に死去するまでの日本ではソヴェト同盟の表記が主流であり、ソビエト連邦の表記は前者に比べれば劣勢であった。しかし、ソ連自体が「Союз とは Федерация(連邦)である」と説明し、在日ソ連大使館も戦前から一貫して「連邦」の訳語を使用したことから[注釈 10]、1950年代後半から現在まで、「連邦」が優勢となっている。
構成共和国のロシア・ソビエト連邦社会主義共和国とザカフカース社会主義連邦ソビエト共和国の国名にも「連邦」の文字が含まれるが、こちらは Союз ではなく Федерация の訳である。旧ソ連圏の統合を目指しているユーラシア連合やユーラシア経済連合の Союз は「連合」と訳されている。日本語読みでは Союз はソユーズで知られる。ソ連を構成したロシア・ソビエト連邦社会主義共和国と、その後継国家ロシア連邦は「Федерация(連邦)」である。
ソビエト連邦は、国名に固有名詞(地名)を含まない世界でも希有な例であるが、連邦を構成する各共和国の国名には「ロシア・ソビエト連邦共和国」など地名が含まれている。
一部の西側諸国ではソビエト連邦全体を指して「ロシア」(Russia)と呼び続ける例も多かった。日本では労農ロシア[22]や赤露[23]などとも呼ばれたが、「ソ連」「ソビエト」(NHK等)「ソビエト連邦」が一般化した。
象徴ロシア・ニジニ・ノヴゴロド州の州都ニジニ・ノヴゴロドのソルモフスキー地区(ロシア語版)にあるレーニン記念碑(英語版)の台座に刻印された連邦の徽章。詳細は「ソビエト連邦の象徴(ロシア語版)」を参照
ソビエト連邦における国家の象徴として用いられたのは、赤い星ならび鎌と槌をベースとした国章であった。これはソビエト国家ならびに十月革命を体現する構成国家と共産革命における特徴的な記号として大きな意味を持つものとなっていた。
歴史詳細は「ソビエト連邦の歴史」を参照
ロシアの歴史
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