ソーシャル・ネットワーク_(映画)
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2009年に出版されたベン・メズリックの著書『facebook 世界最大のSNSでビル・ゲイツに迫る男(英語版)』を映画化したもので、ソーシャル・ネットワーキング・サイト「Facebook」の設立とそれに伴う訴訟を描いている。主演のジェシー・アイゼンバーグは、創業者のマーク・ザッカーバーグを演じるほか、アンドリュー・ガーフィールドエドゥアルド・サベリンジャスティン・ティンバーレイクショーン・パーカーアーミー・ハマーはキャメロン、タイラー・ウィンクルヴォス兄弟、マックス・ミンゲラはディヴィヤ・ナレンドラを演じている。ザッカーバーグをはじめとするFacebookはこのプロジェクトに関与していないが、サベリンはメズリックの著書のコンサルタントを務めている。

2010年10月1日にコロンビア ピクチャーズから米国で公開された。批評的、興行的ともに大成功を収め、4,000万ドルの製作費で2億2,400万ドルの興行収入を記録し、批評家からは、フィンチャー監督の演出、演技(特にアイゼンバーグとガーフィールド)、脚本、編集、音楽などが高く評価された。78人の批評家がその年のベスト作品のひとつに挙げ、22人の批評家がベスト作品に挙げた。また、ナショナル・ボード・オブ・レビューでは、2010年の最優秀作品に選ばれた。第83回アカデミー賞では、作品賞監督賞、アイゼンバーグの主演男優賞を含む8部門にノミネートされ、脚色賞作曲賞編集賞の3部門を受賞した。また、第68回ゴールデングローブ賞では、作品賞(ドラマ部門)監督賞脚本賞作曲賞を受賞した。2016年には、海外の映画評論家117人によって、21世紀のベスト100の中で27位に選ばれた[3]
ストーリー

2003年秋。ハーバード大学2年生のマーク・ザッカーバーグは、ボストン大学に通う恋人のエリカとファイナル・クラブ(英語版)(ハーバード大学の学生秘密結社)や部活動などについて語り合っているうち口論になり、「アンタがモテないのは、おたくナード)だからじゃなくて、性格がサイテーだからよ」と言われてフラれる。怒ったマークはブログに彼女の悪口を書き並べ、さらに腹いせにハーバード大学のコンピュータをハッキングして女子学生の写真を集め、女の子の顔の格付けサイト「Facemash」[4]を立ち上げる。サイトは瞬く間に話題となり、立ち上げから2時間で2万2000アクセスを集め、4時間で大学のサーバーをダウンさせてしまう。

後日、大学の査問委員会に呼び出しを食らったマークは、半年間の保護観察処分を受け、大学中の女子学生の嫌われ者となる。そこへ、ボート部に所属するエリート学生である双子兄弟、キャメロン・ウィンクルヴォス、タイラー・ウィンクルヴォスと、その友人のディヴィヤ・ナレンドラに声を掛けられる。3人はマークの優れたプログラミング能力に目を付け、「harvard.eduドメイン」に群がる女性に出会うことを目的としたハーバード大学の学生専用コミュニティサイト「ハーバード・コネクション」の制作協力を依頼する。

これにヒントを得たマークはソーシャル・ネットワーキングサイトの制作を始め、親友のエドゥアルド・サベリンに1000ドルの出資とCFO(最高財務責任者)への就任を頼む。マークはウィンクルボス兄弟らとの接触を避けてサイト制作を進め、2004年初頭、「The Facebook」は誕生する。「The Facebook」は、エドゥアルドが所属するファイナル・クラブ「フェニックス - S K・クラブ(英語版)」の人脈を利用して瞬く間に広まってゆく。これに気付いたウィンクルボス兄弟らは、アイデア盗用でマークを訴えようとしたが、資産家の子息でもある彼らは「ハーバードの紳士は訴えない」という思想のために思い留まった。

「The Facebook」の流行のおかげで、マークは女子からモテるようになった。気をよくしたマークは、偶然見かけたエリカに「二人きりで話したい」と声を掛けるが、彼女はすげなく一蹴する。マークは、「The Facebook」がハーバード大学の学内限定公開で、名声も学内に留まっていると考え、サイトをさらに大きくしようと決意し、システムを改良して他大学へも次々と開放してゆく。

その頃、アメリカ西海岸では、Napsterの設立者であるショーン・パーカーが、行きずりの女子大生とベッドで朝を迎えていた。ショーンは、そこで偶然目にした女子大生のお気に入りサイト「The Facebook」に興味を持ち、サイトを通じて直ちにマークたちに連絡を取った。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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