ソビエト連邦
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·チェルノブイリ原子力発電所事故·マルタ会談 · 8月クーデター
ソビエト連邦の崩壊










ソビエト社会主義共和国連邦は国土が22,402,200km2であり、当時において世界一の広さを誇った国であった。そのために隣接していた国は東ヨーロッパ北ヨーロッパ中央アジア東アジア、など幅が広い。

ソビエト連邦との陸上国境を共有した諸国(1960年時点)国名地域備考
アフガニスタン王国アジア
イランアジア
北朝鮮アジア
チェコスロバキアヨーロッパ
中華人民共和国アジアソ連との領土問題有
トルコアジア
 ノルウェーヨーロッパ
ハンガリーヨーロッパ
 フィンランドヨーロッパ
ブルガリアヨーロッパ
ポーランドヨーロッパ
モンゴルアジア
ルーマニアヨーロッパ

陸続きで隣接した国は、西はノルウェーフィンランドポーランドチェコスロバキアハンガリールーマニア、南はトルコイランアフガニスタンモンゴル中華民国(1949年以降は中華人民共和国)、北朝鮮(1948年以降)であり、海を挟んで南は日本(1945年以前は樺太および当時日本領だった朝鮮で国境を接していた)、東はアメリカ合衆国である。全域で寒波の影響が非常に強力なため、冬季は北極海に面したところや内陸部を中心に、極寒である。そのためなかなか開発が進まず、囚人を酷使した強制労働で多くの命が失われた。

自動車道の開発は遅れたが雪に強い鉄道が発達しており、シベリア鉄道は超長距離路線であるにもかかわらず「共産主義はソビエト権力+全国の電化である」というレーニン以来の方針により電化が進んでおり、軍事輸送や貨物輸送に大いに役立った。

長い国境のうちにはいくつかの領土問題を抱えており、1960年代には軍事紛争(中華人民共和国との間におけるダマンスキー島事件など)になったケースもある。海を隔てた隣国の一つである日本とは、第二次世界大戦から北方領土問題を持っており、この問題はロシア連邦になった現在も解決されていない。フィンランドにもカレリア地域の問題が残されている。

また、ソ連はヨーロッパとアジアの2区域で11の時間帯 (標準時)をまたぐ、世界最大規模のであったことから、現在ではユーラシア北アジアと呼ばれることが多い。

サッカーカザフスタンは欧州の連盟に参加していることからヨーロッパとする見方があるが、トルコキプロスイスラエルなどの西アジアの国々も加盟しており、まったくこれは論拠にならない。

ソ連時代にいわゆる公用語も存在しなかった。すなわちロシア語はソ連の公用語ではなかった。レーニンがオーストロ・マルキシズムやカウツキーの影響のもと、1914年の論文『強制的な国家語は必要か?(Нужен ли обязательный государственный язык?)』において国家語の制定を批判し、スターリンも民族問題の専門家として民族語奨励政策を採用している。
汚染地域

ソビエト連邦は超大国であったが軍事や核兵器以外の産業は遅れており、エネルギーの効率や環境対策も遅れていた。そのため汚染地域が多く、ジェルジンスクノリリスクスムガイト(現在はアゼルバイジャン)、チェルノブイリ(同ウクライナ)はきわめて汚染が酷かった。

特にチェルノブイリ原子力発電所事故では広島型原爆の約500発分の放射性降下物がまき散らされ、多くの被災者が出た。核実験場のあったセミパラチンスク(現在はカザフスタンセメイ)では120万人がいわゆる死の灰を受け、30万人が後遺症の深刻な被害を受けている。詳細は「チェルノブイリ原発事故」を参照
環境破壊

1948年にソビエト連邦は「自然改造計画」を実行し、綿花栽培のために大規模な灌漑を始めた結果、1960年を境にアラル海の面積は急激に縮小し干上がることで、1979年には塩分濃度の上昇により魚がほとんど死滅し漁業が潰滅した。砂と塩を巻き上げる砂嵐には塩がたっぷりと含まれており、残留農薬や化学肥料、細菌兵器の残滓など人体に有害な物質が含まれておりぜんそくなどの呼吸疾患が大流行、植物は育たず死の砂漠となり人が住めず農業も成り立たなくなり、多くの村や町が消えていった。ソ連崩壊後の2005年、カザフスタン政府はアラル海の消滅を食い止めようと、世界銀行などからの支援によってコカラル堤防を建設するなど取り組み北アラル海は回復傾向にあるが、ウズベキスタンの領有する南アラル海は、干上がった湖底で石油・ガスの採掘を行う計画を立てている。
地方行政区分


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