ソニー・ミュージックエンタテインメント_(日本)
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現在の法人は2003年(平成15年)に非音楽部門を分離するために行った会社分割の際に、旧ソニー・ミュージックエンタテインメントの音楽事業を承継し設立された。

音楽系事業以外は、2003年(平成15年)の会社分割で同時に設立された株式会社ソニー・カルチャーエンタテインメントが統括会社となっていた。しかし、ソニーのリテール事業の売却に伴い、2006年(平成18年)5月17日に株式会社エスシーユーに商号変更したうえで、会社分割により新・株式会社ソニー・カルチャーエンタテインメントとリテール事業の統括会社の2社を子会社として設立。株式会社エスシーユーはソニーに吸収合併され、さらに株式会社ソニー・カルチャーエンタテインメントも2006年(平成18年)12月1日に株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメントに吸収合併された。この様にソニーによるグループの解体・再編が行われていた(リテール部門の売却については、スタイリングライフグループも参照)。

アメリカのソニー・ミュージックエンタテインメント(CBSレコード(初代法人)が母体)は、2004年(平成16年)にBMGエンターテインメントと合併し、「ソニーBMG・ミュージックエンタテインメント」が発足した。

2008年(平成20年)10月には、ソニーが「ソニーBMG・ミュージックエンタテインメント」のベルテルスマン持分を取得し、「ソニーBMG・ミュージックエンタテインメント」を完全子会社化した。同時にソニーの完全子会社であるソニー・ミュージックエンタテインメント(SMEJ)は、「ソニーBMG・ミュージックエンタテインメント」からBMG JAPANの全株式の譲渡を受け、BMG JAPANを子会社化した[4]。その後2009年10月1日、BMG JAPANの国内制作部門および洋楽部門以外の部門を吸収合併した(BMG JAPANの国内制作部門は新設の株式会社アリオラジャパンへ、洋楽部門はソニー・ミュージックジャパンインターナショナルへ、それぞれ承継した)。

音楽配信事業を巡っては他のレコード会社と比べて一曲あたりの値段が若干高く設定されている他、デジタル著作権管理(DRM)が厳しく、従来まではソニー製ウォークマンやパソコン用プレイヤーでしか再生が不可能なATRAC方式が主体であったり[注釈 1]、音源が配信されているウェブサイトが、子会社のレーベルゲートが運営しているmoraとその提携先に限られていた。

しかし、アリオラジャパンを始めとした旧BMG JAPAN系の会社やレーベルは、SME傘下になっても引き続きiTunes Storeなどで楽曲提供を行っていた。2012年に入ると、2月22日にiTunes Storeで主要洋楽アーティストの楽曲提供を開始。さらに、10月1日のmoraのサイトリニューアルで、DRMフリーのMP3AACによる楽曲配信が開始されたことで、SMEもこのフォーマットで楽曲提供を行うようになり、11月7日より、主要邦楽アーティストの楽曲提供も開始している。

また、レコード人気が再燃している状況を受け2017年6月29日に日本国内でのアナログレコードの自社生産を再開すると発表した。1989年に生産を終了してからは海外企業を含め外注しており、自社での生産は29年ぶりとなる。当初はSME系所属アーティストが中心となるが、今後外部レーベルからの受注生産も受け付ける[5]

その一方で2000年以降CD不況でレーベルビジネスが厳しいと言われているなかにおいて、グループ会社のアニプレックスアニメーション企画・製作)が手掛けるソーシャルゲームFate/Grand Order』が記録的なヒットを達成し、リリースした2015年以降大幅に売上高を伸ばしている。2018年3月期のグループ全体の売上高のうち、半分をアニプレックスが占めるほど、グループ間でのビジュアルビジネスへの比重が高まっている。
沿革.mw-parser-output .ambox{border:1px solid #a2a9b1;border-left:10px solid #36c;background-color:#fbfbfb;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .ambox+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+link+.ambox{margin-top:-1px}html body.mediawiki .mw-parser-output .ambox.mbox-small-left{margin:4px 1em 4px 0;overflow:hidden;width:238px;border-collapse:collapse;font-size:88%;line-height:1.25em}.mw-parser-output .ambox-speedy{border-left:10px solid #b32424;background-color:#fee7e6}.mw-parser-output .ambox-delete{border-left:10px solid #b32424}.mw-parser-output .ambox-content{border-left:10px solid #f28500}.mw-parser-output .ambox-style{border-left:10px solid #fc3}.mw-parser-output .ambox-move{border-left:10px solid #9932cc}.mw-parser-output .ambox-protection{border-left:10px solid #a2a9b1}.mw-parser-output .ambox .mbox-text{border:none;padding:0.25em 0.5em;width:100%;font-size:90%}.mw-parser-output .ambox .mbox-image{border:none;padding:2px 0 2px 0.5em;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-imageright{border:none;padding:2px 0.5em 2px 0;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-empty-cell{border:none;padding:0;width:1px}.mw-parser-output .ambox .mbox-image-div{width:52px}html.client-js body.skin-minerva .mw-parser-output .mbox-text-span{margin-left:23px!important}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .ambox{margin:0 10%}}

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1967年昭和42年)12月 - ソニー株式会社(以下ソニー、現:ソニーグループ株式会社)と米国Columbia Broadcasting System Inc.(以下米CBS、現:CBS Inc.)との合弁会社設立の調印が交わされ、米CBSとソニーの折半出資による新会社設立の申請を行う。

1968年(昭和43年)

3月11日 - ソニーと米CBSとの合弁契約に基づき、東京都品川区CBS・ソニーレコード株式会社として設立。資本金720百万円。出資比率は50:50で、日本における資本自由化措置後第1号の合弁会社であった。創業当初から、当時最新鋭のレコード・カッティング・マシーンであるノイマン社のSX-68を導入し、レコードのカッティング及び生産を開始。

4月1日 - 本社を東京都港区に移転。

8月21日 - 第1回新譜を発売(サイモン&ガーファンクルサウンド・オブ・サイレンス」(規格品番:SONG 80002)ほか)

9月5日 - 邦楽の制作を開始(第1回新譜は、フォーリーブスオリビアの調べ」(規格品番:SONA 15001)・アダムス「旧約聖書」(規格品番:SONA 12002)の2作)

11月 - 静岡県志太郡大井川町(現:焼津市)に静岡工場(現:ソニー・ミュージックソリューションズ大井川プロダクションセンター)を竣工。 なお、静岡工場が操業するまでの間、日本ビクター(現:JVCケンウッド)へレコード盤のプレスを委託していた。


1969年(昭和44年)

2月 - 第1回LPを発売(サイモン&ガーファンクルの映画サントラ盤『卒業』ほか)

12月 - カセットテープソフト生産開始。


1971年(昭和46年)7月 - 新レーベルEPIC」発足。

1973年(昭和48年)8月 - 株式会社シービーエス・ソニーと商号変更。本社を東京都新宿区(SME市ヶ谷ビル)に移転。

1974年(昭和49年)8月 - 静岡工場をCBS・ソニーレコード株式会社として分離。

1975年(昭和50年)3月 - CBS・ソニーとワーナー・パイオニア(現:ワーナーミュージック・ジャパン)の共同出資でジャパン・レコード配送(後のジャレード、現:ソニー・ミュージックソリューションズ)を設立。

1977年(昭和52年) - ソニー社製PCMプロセッサーPAU-1602[注釈 2]3/4インチUマチックVTRを使って、世界初の16ビットによるPCMデジタル録音を行う(盛田昭夫コレクションによるピアノ・ロールによる録音)。


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