ソウナンですか?
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島に上陸時にスカートが破れていたため、漂着していたトランクから男子の制服を見つけ、それを着ていたことから宗二にヤンキーの男子と間違われてしまう。「島に男女2人きりは面倒なことになる」と考えた累は言葉遣いや仕草を変えて男性を装い、自分が女性だとバレないようにしている。ほまれたち4人を偶然目撃したことがあるが、彼女たちが食料に困っていそうになかったことと、唯一の男子である宗二がモテモテになるのを想像して嫉妬心から声を掛けることはできずにその場を立ち去った。丈一が救助に来る直前に高熱を出して寝込んだ際に、宗二に4人のことを伝えようとしたが、熱によるうわごとと判断されそのまま島から連れ出されてしまった。丈一に救助された後、島でほまれたち4人が生存していることを教える。
服部 宗二(はっとり そうじ)
累と共に遭難した男子生徒。高校2年生。クラスはA組で、睦のクラスメイト。遭難者の中では唯一の男性。サッカー部に所属。累を同性だと勘違いし、何気なくセクハラ行為もしてしまう。サバイバル能力はそれほど高くないが、彼らの漂着した浜辺には飛行機の荷物も打ち上げられていたため、土産物の食糧を食いつないで生き延びていた。普段から体を鍛えており体力はあるが、泳ぐことができない。父が愛人を作って蒸発し、母が女手一つで自身と兄を育てたことから、女性に優しくすることをポリシーとしている。共同生活の中で累が女性ではないかと疑いを持ち、確信に近いものを得たが累の咄嗟の奇策に仰天、疑いを捨てた。後に丈一により、累と共に救助される。
ほまれの家族
鬼島 丈一(おにしま じょういち)
声 -
大塚明夫[4]ほまれの父。髭面の中年男性で、元軍人。娘・ほまれによると現在は会社員をしているとのことだが、職種は不明。ほまれからは「パパ」と呼ばれ、彼女によれば顔立ちはシルバーバックに似ているらしい。ほまれが幼いころから2人で世界中を旅した経験があり、何度もトラブルに見舞われて遭難している。ほまれに軍隊仕込みの各種サバイバル技術を教え込んだ師匠ともいえる人物である。飛行機事故後は単独で救助活動を開始、ほまれの捜索中に累と宗二を救助するが、乗っていたモーターボートを事故で失い、3人とも別の島に遭難してしまう。
ほまれの母
第6巻の回想シーンで初登場。本名は不明。柔和で優しげな雰囲気の人物。まるで男子のように振る舞う幼少期のほまれを咎めず、嘘を付かない正直者でいるよう教えた。亡くなった原因は不明だが、丈一が「体が弱かった」と述べている。
用語
無人島
物語の舞台。ほまれたち4人と累・宗二が飛行機事故で遭難し、漂着した無人島。島内には野生の
イノシシやウサギなど獣類のほか、バッタやセミ、ミツバチなど昆虫類が生息しており、島近辺の海中には魚介類が生息している。ほまれと睦が探索を行った際、長い間放置されていたと思われる船着き場の石垣を発見。以前は有人島だった可能性が高まり、明日香と紫音を加えた再調査で廃屋が発見された。廃屋周辺には人為的に植樹されたものの名残とみられるユズナツメの木がある。島の位置は夜空に北極星が見えるため北半球にあることがわかる。海岸に水温が40℃を超える温泉が湧く場所があり、人の手によって石が詰まれた形跡があることを睦が指摘している。なお、この温泉は満潮時は水没してしまう。紫音は「九条島」、明日香は4人の名前(あすか、ほまれ、むつ、しおん)から取って「あほむし島」と仮に名付けたが、すぐに却下された。ただし、その後も川を「あほむし川」と呼ぶなど、便宜上の名称として用いられている様子がみられる。また、後述のとおり、テレビアニメでこの4人を演じた声優のユニット名にもなっている。場所については明らかにされていないが、登場する動植物から推測するに南西諸島の島ではないかと推測される。
作中に登場した動植物
トビウオ
Case.1に登場。主に太平洋大西洋の沿岸等に生息している魚。制服のシャツにくるんで潰し、絞って血液内臓に含まれる水分を飲むという衝撃の用途で使われ、他3人を戦慄させた。
イタチザメ
Case.2で遭遇。タイガーシャークとも呼ばれる大型のサメホオジロザメに次ぐ危険性を持ち、人が襲われる事例も多いが、スクーバダイビングではダイバーに懐く事もある。作中では発見した無人島(あほむし島)に泳いで渡る際に襲われかけたが、ほまれの「ガラケーのバッテリーを投げてその電流で追い払う」という機転により撃退される。Case.53・54では、イカダで沖に漁に出た際に再び遭遇。3匹のイタチザメに囲まれてイカダを攻撃されるという危機的状況に陥るも、アスカの「身を挺した頑張り」によって撃退された。
トノサマバッタ
Case.3に登場。ほまれにノールックかつ片手で捕まえられ、直後に食べられた。その後、脱水症に陥ったむつに唾液を口移しで分けた際に、バッタの脚も口内に移してしまい「ファーストキスはトノサマバッタの味」と印象付けた。
ウニ
Case.5に登場。シェルターが必要だと主張するも、空腹で動けないと文句を言う3人に対し、ほまれが仕方なく調達してきたものの一つ。じゃんけんで勝ったしおんの胃袋に収まった。
セミ
Case.5・6に登場。シェルターが必要だと主張するも、空腹で動けないと文句を言う3人に対し、ほまれが仕方なく調達してきたものの一つ。頭を取り、羽を動かすための筋肉を食べるという。じゃんけんに負けたアスカが食べようとするも、昆虫食への抵抗が強く食べられなかったが、空腹に耐えきれずCase.6で結局食べる事に。
ヘラジカ
Case.5のほまれの夢(過去)に登場。恐らくシベリアで遭難した際の様子と思われる。壊血病の予防にビタミンを摂取するため、ヘラジカのキンタマ生食する様子が描かれた。キンタマの生食はかなり臭うらしく、この時の寝言を他3人に聞かれてしまい、長期間に渡って性的虐待の誤解をされたとのこと。
ビロードスズメガの幼虫
Case.6に登場。アスカが空腹だと駄々をこね、仕方なく食料調達に出かけた際にほまれが発見。ビロードスズメガの幼虫はヘビに擬態しており、そのあまりの見た目にアスカは泡を吹いて倒れた。
イボニシ
Case.8に登場。日本全域やアジアに広く分布する巻貝。味が良く捕獲も容易なため、石焼き干物にされる等して序盤の貴重な食料となった。
ヤドカリ
Case.8・9に登場。一般市場には殆ど出回らない食材であり、見た目の悪さもあって他3人も当初は物怖じしていたが、作中で説明される通り味はエビカニに似て美味であり、いざ食べられると好色を示した。
ヒキガエル
Case.9に登場。の材料探しをしている際にアスカが発見、ほまれの指示により捕獲した。しかし生き物をシメる事に抵抗のあったアスカはこれを敢えて逃がし、ほまれを酷く落胆させた。なお、ヒキガエルは耳腺や体のイボから「ブフォトキシン」という毒を分泌するため、その取り扱いには注意が必要である。
キヒトデ
Case.12に登場。連日のイボニシに飽き、サザエが食べたいというしおんのワガママに対し、ほまれがサザエの代わりに捕ってきた。キヒトデはサポニンというえぐ味成分を多分に含んでおり、大量の塩水で湯がく必要があるが、味自体はウニに似て美味である。ちなみに作中とは違い、キヒトデの旬は春?初夏である。
キュウセン
Case.14に登場。関東地方ではあまり馴染みがないが、関西地方では高級魚として取引される事もあるベラ科の魚で、一般的な「ベラ」とはこのキュウセンを指す。キュウセンは夜は砂に潜って休眠する習性を持ち、干潮時には砂の中に取り残される事があるため、この際に容易に捕まえられる。ワガママばかりで何の役にも立ててないと気落ちしていたしおんに対して、気を利かせたほまれが捕獲に連れ出し、あほむし島に上陸して初めての魚として食された。Case.27ではしおんのワガママ小籠包の具材としても使われている。なお、実際のキュウセンはウロコが硬い上に密度も高く、素手で容易に剥せるものではない。
アナウサギ
Case.15?17に登場。Case.10で仕掛けた罠に掛かり、むつがトドメを刺そうとするが、なかなか思うように殺せない事と動物の命を奪う抵抗で泣き出してしまい、代わりにアスカがトドメを刺した。捕獲時は一切の調理器具がない状況だったため、まずは石器ナイフを作るところから始められた。解体・調理はむつが行い、肉は蒸し焼きに、骨はスープに調理される。皮もなめされて毛皮に加工されているが、利用された描写はない。なお、本来アナウサギは主にヨーロッパに分布するウサギであり、日本にはノウサギと競合しない一部の地域に外来分布しているのみである。
ヒイカ
Case.17に登場。ジンドウイカとも呼ばれる小型のイカで、主に北海道を除く日本全域に分布する。食料としての描写は僅かで、「日焼け止めが欲しい」というしおんのワガママでイカ墨が利用された。この時のほまれはイカ墨を頭から被っており、「外っ面の皮一枚は可愛いんだからちゃんとした方がいい」と大いに呆れられていた。
カメノテ
Case.23・32に登場。北海道南西部からマレー諸島にまで広く分布する固着性の生物で、あほむし島の反対側で遭難している累が発見した。うま味成分が強く極めて美味だが、その見た目と知識不足から累達は「食べる」という発想に至らなかった。ちなみに固着生物なので誤解されやすいが、カメノテは貝類ではなく甲殻類である。
ミツバチ
Case.30に登場。スイーツが食べたいというしおんのワガママにより、倒木の樹洞に作られたハチの巣を採取する事になる。採取された蜂蜜は、後述するユズの蜂蜜漬け・経口補水液の糖分・ムーンシャイン・料理の調味料といった様々な用途で活用されるようになり、あほむし島の食料事情が大幅に改善された。ハチの巣もロウソクとして加工され、Case.57で使われている。
トコブシ
Case.32に登場。日本全土の岩礁浅海域に分布・生息するミミガイ科の巻貝。上記と同じく島の反対側で遭難している宗二が発見し、2人にとって遭難後初めて口にする魚介類となるが、この時の2人はトコブシをアワビと誤認していた。
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