公園の植栽や地形は自然に出来たもののように見えるが、そのほとんどは1850年代から1860年代にかけて人工的に造園されたものである[9][10]。そうして造られた自然の中には流れをせき止めて人工的に造られた8つの湖と池[11]、いくつかの樹木帯、芝生、牧草地及び小さな草地がある。その他21の児童の遊び場[12]、6.1マイル (9.8 km) の道路がある[5][13]。
セントラル・パークの面積は843エーカー (341 ha) で[14][15]、ペラム・ベイ・パーク、スタテンアイランド・グリーンベルト(英語版)、ヴァン・コートランド・パーク(英語版)、フラッシング・メドウズ・コロナ・パークに次ぎ市内で5番目に大きい公園となっている[16]。公園はアメリカ合衆国国勢調査局により定められた国勢統計区で143番の統計区を構成している。143番の統計区には公園の土地のみが含まれており、国勢調査局が2016年に実施した合衆国地域調査(英語版)の5年間の統計において、公園には年齢の中央値が19.8歳の5人の女性が住んでいたと記録されており[17]、この数値は調査を重ねるごとに減っていき、2020年に実施された同調査結果では女性1人が居住と記録されている[18]。2010年アメリカ合衆国国勢調査(英語版)では統計区内に25人の居住者が居るとされたが、公園当局は公園内における居住者の存在を否定している[19]。 セントラル・パークはアメリカ国内で最も多く訪問された都市公園であるほか[20]、世界で最も多く訪問された観光名所の1つでもあり[21]、スミソニアン博物館が投稿した記事によれば、2016年には4200万人もの人々が訪問している[22]。ただし、この統計は同一人物の重複訪問も計上されている。2011年に実施されたセントラル・パーク管理委員会の調査の報告書では、同年の重複訪問を計上しない場合の訪問人数は800万人から900万人で、重複訪問も計上した場合の訪問人数は3700万人から3800万人となっている[23]。1973年には延べ1277万人が公園を訪れたと推定されており、セントラル・パーク管理委員会は利用者が30年間で約3倍になったと報告している[24]。 総訪問者に占める観光客の数は非常に少なく、2009年5月には、年間の公園訪問者2500万人のうち約5分の1が観光客ではないかと『Crain's New York Business』誌は推定している[25]。2011年の管理委員会の報告書では、総訪問者数のうち14%は初めてセントラル・パークを訪問する人、3分の2は少なくとも週に1回は公園に入る常連客、約70%はニューヨーク市在住であるとされている[23]。
訪問客