セミクジラ
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また、韓国語ではセミクジラとナガスクジラの呼称が混同される事態が非常に多かったため[注釈 27]、この二種に限らず、国内における鯨類の呼称を改めて調整する事が決定された[16]

中国では、上記の通り1970年代の捕獲以来の記録がなかったが、2015年に香港深?の付近で目撃例がある[94]他、 2000年代(厳密な日時は不明)に山東省で漂着があったとされる[95]
アメリカ合衆国とメキシコハーフムーンベイ[注釈 28](1982年)

上記の通り、アラスカ州コディアック島の周辺が重要な生息海域に指定されており調査も行われているが、それ以外の海域における歴史的および現代の分布や回遊には不明な点が多い。

ハワイ諸島やアメリカ合衆国の沿岸およびバハ・カリフォルニア沖では1998年[47]以降の確認が無かったが[96]、未確認の目撃例が2014年1月に2度[注釈 29]、2015年2月にサン・ミゲル島(英語版)で本種の可能性のある鯨が2頭観察された[42]

2017年には、4月にラホヤの海岸から観察された個体が当初はコククジラと誤認されて報道され、5月には別の個体がアナカパ島(英語版)で目撃された[99][100][101]

2022年のアニョヌエボ(英語版)沖での観察と2023年のモントレー湾での目撃を含めて、カリフォルニア州では1955年から数えて(未確認の記録をふくめて)18例[102]メキシコでは1856年以降は未確認の記録をふくめて4例の目撃しか記録されていない[96][42]

2024年には、2023年に新たに確認された個体の愛称が一般公募で募集されることが決定した[103]
カナダ

カナダでは、2013年の6月(ハイダ・グワイ[104]と10月(ファンデフカ海峡入口)[105]に別々の個体がカナダ沿岸警備隊の協力を受けていた生物学者と漁師によって撮影されたが、これら以前の最後の公式の記録は1951年の捕獲であり、同国内では約62年間に渡って確認されなかった。その後、2018年にカナダ沿岸警備隊ハイダ・グワイ沖で[106]、2020年に貨物船バンクーバー島沖で遭遇しており[107]、これらを受けて2021年に鯨類調査チーム[注釈 30]が「賭け」でハイダ・グワイの沿岸を捜索して、2週間後に採餌をする一頭に遭遇した[108][109]

なお、未確認の観察記録としては1970年と1983年にそれぞれ2頭が、2014年に1頭が、やはりハイダ・グワイ[110]ファンデフカ海峡での目視例がある[96][111]。よって、不確実な情報を除くと同国では過去100年以上に渡って合計11例の目撃と捕獲が記録されており、その中の5例は2013年以降の目撃である。
個体数ブリストル湾(2004年)

大規模な商業捕鯨の時代には大量に捕獲され、商業捕鯨が行われる以前[いつ?]は数万頭が北太平洋に棲息した[112]。アメリカのヤンキー捕鯨船団が1804年から1876年までに1万9千頭のセミクジラを捕獲していたという記録がある[113]

日本の研究機関は、2000年時点の西部北太平洋域の生息頭は1,000頭弱程度と推定し[12]、また東京海洋大学は実数はこの頭数よりは多いと考えている[12]。しかしこの数値に関しては、他の諸外国の科学者達によって総生息数を推定するために用いられた方法論に異議が唱えられており、実際の生息数はその半分に満たない可能性があるとの主張がある[49][114]

本種の生存している個体数は非常に少ないとされ、目撃情報がある度に科学論文が書かれてきた程である[48][49]


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